記事一覧
物語のある郷土料理「しもつかれ」ここに暮らす家族の想いをつなぐ。
※この記事は、栃木県南・茨城県西エリアのコミュニケーションマガジン「地域カタログASSPA 2019年Vol.72冬号」に、地域のメモリアル・ストーリーとして掲載された文章を加筆修正したものです。
「卵焼きに、砂糖入れた?」関西出身の夫に初めて卵焼きを作った時のこと。子どもの頃から甘い卵焼きを食べてきた私は何の迷いもなく砂糖を入れて作っていたので、質問の意味が分からず砂糖と塩を間違えて入れてしま
共に過ごす時間も、会話も、表情も、温かな記憶が心を満たす。
※この記事は、栃木県南・茨城県西エリアのコミュニケーションマガジン「地域カタログASSPA 2019年Vol.71秋号」に、地域のメモリアル・ストーリーとして終活をテーマに掲載された文章を加筆修正したものです。
常連の店があるというしあわせ「いつものですね」
黙ってうなずく祖父。10年以上通っている蕎麦屋でのお馴染みのやりとりだ。毎週のように土曜日の11時に車で出かけ、11時25分に店に着き、
指先のスクロールは思い出の扉を開ける鍵。いま、残したい大切な記録。
※この記事は、栃木県南・茨城県西エリアのコミュニケーションマガジン「地域カタログASSPA 2019年Vol.70夏号」に、地域のメモリアル・ストーリーとして終活をテーマに掲載された文章を加筆修正したものです。
インドと日本とイタリアで生まれた物語生後5ヶ月で飛行機13時間のフライトを経験し、君が初めて日本に来たのは、ちょうど地元栃木県小山市(おやまし)の夏の風物詩、思川で花火大会が開催される頃
渡せなかったガーゼのハンカチが教えてくれた、備えの作法。
※この記事は、栃木県南・茨城県西エリアのコミュニケーションマガジン「地域カタログASSPA Vol.69春号」に、地域のメモリアル・ストーリーとして終活をテーマに掲載された文章を加筆修正したものです。
大切な記録・温かな記憶・備えの作法「ガーゼのハンカチを買ってきておくれ」
「うん、わかった。ガーゼのハンカチね、今度持って来るね」
92歳で亡くなった祖母と交わした最後の会話だった。
ソメイ
インド人が家族になった日。
インド人が、日本の「堀りごたつ」を初めて経験するとどんな反応をするか、想像したことがあるだろうか。
「インド人もびっくり!」
1964年の東京オリンピック開催の年に放送された、ヱスビー食品の「特製ヱスビーカレー」のCMで、芦屋雁之助さんがインド人に扮して言ったセリフ。
自分が生まれる前のCMのフレーズが浮かぶほど、栃木の実家で目にした異文化との対面の瞬間は、忘れがたい思い出だ。
「結婚するの。