「日清焼きそばU.F.O.」は、本当にうまいのか---改めて試してみた。
日清のCMは、ひと昔前の新聞に入っているチラシのようになってしまった多くのテレビコマーシャルと違って、今も少し違ったものを目指しているように思える。
映像の力
その中でも、最近の「日清焼きそばU.F.O.」のコマーシャルは、「そろそろ谷川」さんの映像の強さもあって、だんだん興味がわいて、心の中に積もってくるような気がしていた。
そういえば、最近、「U.F.O.」を食べてない。
この前は、「ペヤング」を食べて、懐かしさもあったが、久しぶりのせいか、思ったよりもおいしく感じたから、「U.F.O.」も食べたら、そんなことを思うのかもしれない。
そう思っていたら、スーパーで少し安く売っていた。
2つ「U.F.O.」を買った。
私の場合は、明らかにCMに誘導された。映像の力はあると思う。
「日清焼きそばU.F.O.」とピンク・レディー
カップラーメンが発売されたのは1971年。それから何年も経ってから、カップ焼きそばが販売された記憶がある。
「日清焼そばU.F.O」が発売された頃は、それまで「空飛ぶ円盤」と呼ばれていた飛行物体が、未確認飛行物体という英語の略語が広まって、最初は「U F O」---ユーエフオー、とアルファベットをそれぞれ区切って呼ばれていたのが---「UFO」(ユーフォー)という名称が広まっていった時期と一致している。
というよりも、日清焼きそばと、ピンク・レディーのヒット曲によって、完全に「ユーフォー」という言い方が定着したのかもしれないが、販売された当時は、カップ焼きそばに、未確認飛行物体である「ユーフォー」と名付けるのに微妙な抵抗感があった。
ただ、当時のピンク・レディーの勢いやCMや、売れたことで、その名前がなじむまでも早かった、と思う。
ヤキソバン
それから15年ほど経った1990年代前半頃、「日清焼きそばU.F.O.」のCMに、「U.F.O.仮面ヤキソバン」が現れた。
当時、人気タレントだったマイケル富岡が、頭に「日清焼きそばU.F.O.」を装着した架空のヒーローとして活躍するという設定だったが、(仮面なのに)顔は丸出しだった。
ただ、バブル崩壊後だったものの、Jリーグが開幕するなど、まだそのバブルの余韻を引きずっていた時代に、そうしたバカバカしいような、明るさがある映像が、おそらくフィットしたいたせいで、何年かそのCMは続いていた。
この記事は、2024年のものだから、マイケル富岡が引っ張りすぎかもしれないが、そのCMから30年経っても、まだ通用するほど、「ヤキソバン」の印象が強かった、ということなのだろう。
そして、振り返れば、「UFO」というネーミングなのに、広告などで宇宙人ネタを使っていた記憶が少ないのは、あまりにもそのままなので避けたいのか。本来の意味を思い出して欲しくないのか。といった理由まで考えさせられてしまう。
「日清焼そばU.F.O」を改めて試してみた
久しぶりに買ったU.F.O.を妻が昼食に用意してくれた。
野菜炒めもおかずにつけてくれた。
ありがたい。
食べている妻に、感想を聞いた。
「---すごく味が、濃いような色をしているけれど、もう少しさっぱりしているというか、食べやすい。少しピリッと辛くて、食欲をそそる。
ソースの味。確かに、濃くておいしい。
おいしいインスタント麺でした。
また食べたい気持ちがする、というか、カップ焼きそばは、これにしたい。
---野菜炒めとも合うと思う」。
思った以上に妻に好評だったが、私にとっても、おいしかった。
焼きそばのパッケージにも、ぶっ濃い濃厚ソース、とうたっていたから、最初は期待が高すぎて、ちょっと薄くも感じたが、食べていくうちに、美味しく、というか、濃さを感じてきた。
一口だけというよりも、一食分で味わえるように調整しているのかもしれない。
もっと食べたい気持ちになったし、あのCMで見た爆盛りも試してみたくなっている。
何か、やや洗脳されているような気がしてきたが、それでもおいしかった。
おそらく、時代によって味の進化はしているはずだけど、同じ商品が50年近くずっと存在して、食べることができる、というのは、もしかしたら消費者にとって、ずっと変わらないものがあることで、気持ちの安定という意味で、少し貢献しているのではないか、などとも思った。
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