大きな声で言わないバージョンアップ。
ファーストフードだけではなく、コンビニでも、その場でいれるコーヒーを日常的に飲めるようになってから、もう何年経ったのか、覚えていない。
それから他のコンビニも、次々と参入したから、コンビニでコーヒーを飲めるのが当たり前になって、もう10年も経った、という気持ちと、まだ10年なのか、といった思いの両方がある。
「さらに、おいしくなった」
テレビをぼんやり見ていると、コマーシャルで、たとえば、コンビニのコーヒーでも、「さらに、おいしくなった」といった言葉を、毎年のように繰り返している。
それを見るたびに、毎年、おいしくなっていると言われても、次に飲んだ時に、その実感は薄い。ただ、もし、この10年のコーヒーをそのまま並べて、飲み比べると、初めて違いがわかって、その企業努力の凄さを感じられるのではないか、とも思う。
食品や飲料に関しては、必ず、毎年のように改良を重ねているらしい。それをしていない商品は売れなくなり、姿を消していく。そんな話を聞いたこともあるのだけど、変わっていないと思える食品なども、ずっと変わり続けている、ということなのだろうか。
郷ひろみが、変わらないために変わり続ける、とテレビで言っていたのを、聞いたことも確かにある。
鈴カステラ
コンビニの棚には、割と安いお菓子が並んでいる場所がある。
そこは100円程度で購入できるので、時々、のぞいている。
あ、なつかしい。まだ、あったんだ。
もしかしたら、以前から、そこにあったのかもしれないけれど、自分としては、初めて見つけた気持ちで買ったのが、鈴カステラだった。
家に帰って、おやつの時間に、コーヒーとともに食べた。
思っていた食感と違っていた。
昔、子供の頃に食べていた「鈴カステラ」は、全体が柔らかかったのに、今、食べてる「鈴カステラ」は、そうではなかった。
外側は、少し硬めの感触で、中が柔らかい。そんな二重構造になっていた。
新鮮だったし、おいしかった。その上、なつかしさもあった。
バージョンアップ
「築地銀だこ」を思い出した。
たこ焼きの歴史は長く、おそらくは複雑で、特に関東在住の人間が、どこまで分かっているのか自信はないが、それでも、最初に「築地銀だこ」を最初に食べたときは、やっぱり新鮮だった。
外がカリカリで、それに比べて、中はとても柔らかい。
その差が大きくて、それが美味しさにつながっていて、私にとっては、たこ焼きのバージョンアップに思えた。
今回食べた「鈴カステラ」も、外がカリッとしていて、中が昔のように柔らかく、だから、なつかしさだけでなく、純粋においしく思った。
こうしてバージョンアップをしているのだけど、それを声高に主張するのではなく、ただ棚に並んでいるのが、逆にすごいような気がして、食べ終わってから、しばらく経って、また食べたくなり、買ってしまった。
様々な努力や工夫が、自分の知らないところで、どれだけ行われているのだろうと、思った。
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