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ラジオの記憶⑱「大竹まこと ゴールデンラジオ」で知った「大事な法律」の話。

  なかなかリアルタイムでは聞けないのだけど、ポッドキャストやラジコやYouTubeなど、他の媒体で聞く機会が増えたことで、結果的にラジオ番組を聴く時間は増えたような気がする。

 リスナーとして、何か作業をしながら聴くことも多いし、興味の持ち方の強弱もあるのだけど、時々、不意をつかれたように手を止めて聞いてしまうことがある。

変わらない根拠

  「大竹まこと ゴールデンラジオ」という番組が、昼間の文化放送で続いているのだけど、その中で「大竹紳士交遊録」というコーナーがあって、日替わりレギュラーの様々な専門家が、話をする。


 エッセイストで大学教授の深澤真紀氏は、女性に関するトピックを取り上げることが多いが、2022年2月22日は、法律の話題だった。

 自分自身は、法学部出身なのに、法律のことが嫌いになってしまったのは、その面倒臭さと、困難さにもあると思うのだけど、それがどれだけ重要なのかは、少しは理解している、と思う。

(なお、以下の文章での、深澤氏の言葉は番組を聞いて、まとめたものです。細かい点の違いはご容赦ください。なお、詳細は、公式YouTubeなどでご確認くだされば、幸いです)。

 今回、新しく法律を作ろうという動きが国会であって、それは、「困難女性支援法」という内容で、これまで、そんな法律がなかったこと。さらに、何よりも、意外だったのは、21世紀の現在でも、女性の支援に関することの根拠になっているのが、「売春防止法」という60年以上前に制定された法律ということだった。

 その変わらなさと、保護や支援の話で、「売春防止法」という言葉が出てくるのは、やっぱり、ちょっと驚く。

売春防止法

 深澤氏が、現在も、たとえばDV被害者の保護や、ストーカーから逃れるために、今の保護するシステムを利用するにしても、更生や収容のニュアンスが強くなりがちなのは、この法律を根拠として運用されているからではないか、と指摘する。(婦人保護を定める文書の中に、実際に「更生」や「収容」という言葉があるらしい)。

 場合によっては、本人に非があるかのような対応をされるのも、そういうことに関係があるのではないか。という話は、恥ずかしながら初めて知ったのだけど、これまでの支援が、もどかしいものになっていた原因の一つだとは思えた。

 
 だから、保護や支援を主目的とする「女性困難支援法」という法律が今回、制定されようとしているのには、大きい意味がある、といった話になったが、それに関しては、本当に異論はなかったし、自分の無知は棚に上げて、どうして今まで放置されてしまったのだろうとも思った。

女性困難支援法

 深澤氏は、今後、国会議員の中から、「女性」だけが支援されるのは、平等ではないのではないか、といった意見が出され、本来の主旨と、ずれることがないといいのだけど、という懸念まで話していた。

 個人的に、法律が嫌いなのは、分かりにくく、難しいせいだけれど、法律で明文化されたことは、本当に影響が大きいので、「女性困難支援法」が、その文字通りの法律になることは、(今まで知らないので、申し訳なさもあるし、今さらとは感じながらも)、本当に大事なことだと思った。

 これから自分に、何ができる気もしないけれど、まずは知ることができたのは、自己満足かも知れないけれど、それでも違う視点が持てたと思った。

 支援関係者は長年、「困難の責任を女性に負わせ、蔑視的な表現が残る売防法こそ問題だ」と、新たな根拠法を求めていた。

ラジオの力

 作業をしながら聞いて、あまりにも知らないけれど、重要な話がされていることは分かって、作業の手を止めて聞いて、何の力もない人間だけど、知ることはできた。

 それは、一つの話題に対して、そのことに詳しい人が、ある程度の時間をかけて話すことができるラジオという媒体だからこそ、できたのかもしれない、と今さらながら、思った。

 

 ちょっと粗い情報で申し訳ないのですが、やはり大事なことだと思いましたので、これで興味を持った方がいらっしゃったら、さらに調べていただければ、幸いです。





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