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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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「病気についての常識」で、改めて確認してみたいこと。

 なるべく外出しないようにしているけれど、昨日は、出かけた。  帰りの電車は、人がぴったりくっつくほどの距離だった。午後8時くらいになっているのに、乗れないくらい混んでいたから、もう1台待って、それでも、けっこう混んでいた。列の一番前で待っていたから、座れた。隣の男性が少しせきをする。同じ車両の遠くの方で、せきをする声が、複数聞こえる。  この前は、これまでだったら、駅の男子トイレは手を洗わない人も結構いたのに、3カ所ある洗面台の液体せっけんが全部、空だった。スーパーのアル

「警備ロボット」の存在が、改めて考えさせてくれたこと

 都心の新しいビルで、初めて「警備ロボット」を見た時は、ちょっと驚いたのと、未来が具体的にやってきた感じがした。 初めて、「警備ロボッ」トを見たとき ロボットは、多くはペッパーくんのように、かなり小柄で、それはロボットはどうしてもボディが固いので、同じ大きさだったらかなり圧迫感があるはずで、という配慮のためだろうけど、「警備ロボット」は、それよりは大きく見えた。  それは、警備という役割を考えたら、当然のはずで、ここにいる、ということがわからないと意味がないからで、ただ、

最新のビル・新しい企業・エリートな気配・クールすぎる空気。

 大きめの駅で降りて、久しぶりの改札を出ると、駅前の風景が変わっているように思えた。  それは、それまでに記憶にないような大きく新しいビルができていたからだった。そこには、あまり聞いたことのない店などもあって、魅力的に見えたので、そこを通り過ぎて、用事が終わってから再び目の前を通ったので、そのビルに入ることにした。 飲食店 外から見たら、ロゴもカッコよくて、何かあまり見たことがお店の名前だったので、珍しくておしゃれなものが売っているのでは、と妻と一緒に思って、何段かの階段

東京都知事選への投票と、開票結果への感想

 この前の都知事選は、4年前のことだった。  まだ、ワクチンも出回っていなくて、今よりももっと新型コロナウイルスが怖かった頃で、それでも選挙は行われた。  そのときの緊張感は記憶にはあるけれど、実感としての怖さのようなものは、すでに忘れそうになっている。  まだ、コロナ禍は完全に終息していないのに、それでも、あのときの恐怖感は覚えていなくて、それは人は早く忘れたいからだと思う。  だから、その怖さがもっと社会全体に共有できている頃に、感染症対策に関して整備しないと、う

とても面白いけれど、とてもひどい都知事選を、なんとかする方法

 選挙のたびに政見放送があって、当選するかも、という候補者以外で、明らかに売名行為、もしくは自分の主張を伝えたいだけなのかも、と思える候補者は昔からいた。  最も古い記憶は内田裕也の政見放送だった。  それは、歌ったり、英語でしゃべったり、の無茶苦茶な印象だったけれど、それが、もっと複雑な意味があったことを、高橋源一郎の作品で、ずっと後になって分かったりもした。  だから、政見放送で、一見、何をやっているのかわからなくても、当然だけど、人間が行うことだから、そこに意味は

日本の「漢字」は、「文化遺産」になっていくのかもしれない。

 それほど知っているわけではないけれど、世界中の文字の中で、かなり特殊だと思えるのが韓国のハングルではないだろうか。よく分からない人間から見たら、ほぼ記号に近く、同じに見えても、わずかな棒の違いだけで、意味が違うようだから、覚えるのは大変だと思う。  これだけの変化を可能にした国としての強烈な意志を感じるけれど、こうしたことを可能にするからこそ、隣国に中国という大きな国がありながら、長い間、朝鮮半島での独立を保てていたのかもしれない。と歴史に詳しくないけれど、そんなことを思

『現代アートチーム・目[mé]』と、エジソンの似ているところ

 誰だって知っていることとして「エジソンは偉い人」という歌詞の歌が街のどこでも流れていたように思えたのは、バブル絶頂期からバブル崩壊の間の頃だった。  偉人伝の常連として「エジソン」は、今でもおそらく誰でもが知っていて、それは「発明王」としてすごいと言われてきた。ただ、同時に年月が過ぎるほどに、エジソンのネガティブな面も徐々に広く知られるようになってきた。  おそらくは大きな業績を上げた誰もが決してプラスの部分だけはないだろうと想像はできるけれど、エジソンのイメージは良か

同じ人が、同じ話を繰り返す理由について考える。

 あ、また同じ話をしている。  そんなことを思ったことがない人はいない、と思う。  例えば、身近な人で、そんな人がいる場合、その人が話を始め、あるテーマにさしかかった時、空気が変わるような気がする。  また、同じ話か。  それは、誰か自分以外の人だと、同じ話をしているのは、よくわかる。だけど、自分自身だと気がつきにくい。  どうして、人は同じ話を繰り返してしまうのだろうか。 自慢話 まず、思いつくのがいわゆる「自慢話」。  それも、そこにいる人が見たことがないよ

「ルールが理解できない」という能力について

 かなり無茶な設定なのだけど、悪魔を表現するCGや、さらには、新しいゲームをどうやってつくるのか、といったことが気になるし、もしかしたらマンガ『カイジ』に似てくるのかもしれない、といった予感もあって、ドラマ『アクマゲーム』を見ている。  ただ、「アクマゲーム」として戦っているゲームのルールを、テレビだから映像も含めて丁寧に説明しているはずなのに、そのルールがびっくりするくらい分からなかった。  それは、全く知らない外国の言葉。もしくは見たことがないスポーツが急に始められた

「YouTubeがなかった時代」の「ユーチューバー」のような人

 本を買って、読んで、そのまま捨てることもできず、あちこちに置いてあったのだけど、それを妻が整理してくれ、ダンボールの箱に並べてくれている。その一番隅っこに立っている本があった。  『東京住所不定』。  それは、20年以上前に読んだはずだけど、その裏表紙に著者の写真が載っていて、それを見ただけで、その内容まで思い出した。 三代目魚武濵田成夫 その書籍は、「三代目魚武濵田成夫」という著者が、1ヶ月ごとに東京のあちこちに引っ越して、それも13ヶ所住み続けるという記録だった。

「初めてのIKEA」で触れた北欧の思想。

 やっと、初めてIKEAに行くことができた。  IKEAストアが日本に出店してから、20年近く経っているから、とても遅い「始めて」になる。 IKEAストア 日本国内でIKEAストアが出来てから、約20年経っていることを改めて知った。アイフォンが、その翌年の2007年に発売されたのだから、世の中が大きく変わっていく頃だったはずだ。  IKEAに関しては、テレビなどで情報としては知っていたけれど、店舗に行くにはバスに乗ったりしないと行けなかったし、会員にならないと入店できな

特殊な地域

 初めて行った場所だった。  東海道線の大船駅で降りて、モノレールに乗りたかったけれど、目指すギャラリーのサイトにはバスで来た方がいいです、と書いてあったので、その指示に従うようにバス停に向かった。  初めて使う交通機関は、本当にここで合っているのかどうかの不安が消えない。でも目指すバス停の名前を見つけて、乗り込んだ。  だんだん坂道を上がる。  あまり広くない道だから、正確な知識かどうかは分からないのだけど、昔の街道ではないか、などと思いながら微妙なカーブと少しずつ

気がついたら「セルフレジ」ばかりになっていた

 コンビニによっては、スタッフと直接金銭の受け渡しをしなくなった。  レジで商品を渡すとバーコードで値段を表示して、その機械の画面をタッチして支払いをする。  気がついたら、列の前に並ぶ人がカードだったり、スマホをかざして電子マネーといわれるシステムを使っていたりする場合も多くなり、現金を使う人が減っている実感はあるものの、自分自身はずっと現金を使い、機械の場合にはなるべく小銭を投入するなど、以前とは少し違う行動をするようにはなった。  最初は戸惑ったが、少し経つと慣れ

少しでも、残酷さを減らすために出来ること

 なんとか、少しでも世の中が良くならないだろうか。  そんな漠然とした思いは、濃淡は変わっても、いつも心の中にあるような気がする。それは、純粋に利他的なことではなく、そうなったら、自分ももう少し楽になるのではないか、といった打算的な気持ちも込みだったりする。  同時に、戦争など大きな悲劇があると、何も出来るわけがないから、なるべく考えないようにしてしまう時もある。そんな人間の「少しでも世の中が良くならないだろうか」といった願いには、何の力もないのだと思うこともある。 星