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秋の虫前線。

 毎日のように猛暑日で、そして、暦では秋になったとしても、まったく秋の気配がない日が続いていた。

 それなのに、夜になって、何の前触れもなく、急に秋の虫が鳴き始める時がある。

 それも、その前日までは、何の声も聞こえて来なかった。セミのように、1匹や2匹などが鳴いて、だんだん増えていく、といった感じではなくて、その夜になると、一斉に秋の虫の声が聞こえてくる。

 それも、最初の夜から、かなりの音量だと思う。

 毎年、そういう印象で、そして、その夜を境にして、秋の虫の声の音量は、かなり一定のまま、そして時には大きいと思える時もあるけれど、それほど変わらないで、毎夜、いろいろと声の種類は混じりながら響き続ける。


 2023年は、8月19日の夜だった。

 その日から、秋の虫-------いろいろな種類の声があるはずなのだけど、それは、別に合わせたわけでもないのに、全体の調和がとれているような音になっていて、時々、心地いいような時もある。

 そして、その区切りの夜から、ずっと同じように秋の虫は鳴き続け、そして、いつの間にか声が聞こえなくなって、冬になる。

 毎年、そんな繰り返しが続いている。

毎年

 もしかしたら、気のせいかもしれないけれど、私の住んでいる地域(東京都大田区)では、毎年のように、ある夜から秋の虫は一斉に鳴き始める。ただ、昼間が涼しくなるわけでもなく、その夜から気温が下がるわけでもないのに、とにかく季節が変わっていくような印象だけを振りまいている。

 いつも、ちょっと不思議なのは、草むらのあちこちにいるらしい秋の虫が、印象としては1匹のフライングもなく、全く同じ夜から、一斉に鳴き始めているように聞こえることだ。

 それは、特に人間にとっては秋の気配が全くないないような昼間でも、また夜になっても同様なのに、その特定の夜から鳴き始め、そのうちに、季節の方が引きずられるように、だんだん秋になっていく。

 もしかしたら、これは、とても個人的な勘違いなのか。
 それとも、それが本当だとしても、自分の住んでいるごく狭い地域だけの特有の現象なのだろうか。

 そんな話題に対して、これまで同意してくれる人もいなかったので、今のところ、他の場所でも、違う地域でも、もう少し広いと、別の県などでも、同じようなことが起こっているのだろうか、ということは知らないままだ。

秋の虫前線

 さらに仮定を重ねて話を進めるとすると、春の桜が咲き始める時期が、だんだん北上して行って、それが桜前線と言われるように、この秋の虫が鳴き始める夜を、それぞれの地域で、測定や確認することができたとすれば、もしかしたら、「秋の虫前線」も、北上していくのかもしれない。

 秋の虫は、ある夜に急に鳴き始めるのか。それは、どの地域でも共通する現象なのか。もしそうだったら、「秋の虫前線」は存在するのだろうか。

 この仮定が全て正しいとすれば、おそらくは、9月上旬の「秋の虫前線」は、東方地方にかかるかかからないか、ぐらいだと思う。

 もし、どなたか、そのあたりのことを知っていたり、興味がある方がいらっしゃれば、伝えていただければ、うれしいです。

 よろしくお願いします。





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