見出し画像

「本を読む時間を増やしたい」と考えたら、改めて「図書館のありがたさ」を思った。

 読みたい本を、図書館に予約する。

 場合によっては100を超える人と一緒に待っているので、半年以上の時間が必要なこともあるのだけど、そういう本を複数、予約していると、いつ「ご予約の資料が用意できましたので、下記の図書館までおいでください」というメールが来るか分からない。

 最近、予約していた書籍に関して、いっぺんに何通もメールが来て、それなりにページ数のある本が家に揃った。

 2週間で、3冊で1000ページくらいの小説と、さらに、3冊の新書版を読むことになった。(読むことになったというのは、自分が望んだことなので、変な言い方になるのだけど)。

 ありがたいのだけど、読めないのではないか、と思い、同時に、最近、本を読む時間が減っていたことを思い起こし、読書の時間を増やしたいと考えた。

 そして、図書館には、とてもお世話になっていることも、改めて思い出した。

本を読む習慣

 中年になってから、介護離職をして、介護に専念する時間で、せめて、少しでもまともな人間になりたいと思って、少しずつ本を読むようになった。

(その頃、偶然に、この本↓を読んで、興味が広がったのは、幸運だったと思う)


 通い介護で、母の入院する病院へ通っていたけれど、片道2時間の間に、随分と本を読めた。母が亡くなって、在宅で義母の介護を続けていたのだけど、その合間の時間に、思ったよりも本を読むことができた。

 仕事がうまく増やせない時ほど、その分、勉強しないと、と思って、読む本が増えた。数で測ってはいけないことだとは思うのだけど、1年間に10冊ほどしか読んでいなかったのが、年間で200冊は読むようになった。それは、それまで、あまりにも本を読んでいないので、とにかく量を読まないと話にならないのではないか、と思っていたせいもある。

 ただ、介護が終わった後の方が、時間が出来たようで、だけど、本を読む時間が少なくなった。意識しないと、読む本も減っていくのを感じていた。だけど、どこかで、それでもしょうがないのかもしれないと思って、介護後の時間が、3年経とうとしている。

 そんな頃、最近になく、読みたくて予約していた、厚めの本を、一気に図書館で借りることができた。やっぱり、もう一度、本を読む習慣について、考えて、意識して、本を読む時間を増やさないとダメなのではないか、と思った。

図書館のシステム

 どの地域も同じかどうか分からないけれど、都内で、私の住んでいる大田区の図書館では、いつからか忘れてしまったのだけど、登録すれば、図書館のサイトを使って、予約もできるようになった。

 貸し出しの上限は12冊。予約も、12冊まで。読みたい本が分かっていれば、検索をして、予約もできる。何人が待っているのかも、分かる。さらには、貸し出しをしていて、次の予約も入っていない時は、図書館に行かなくても、一度だけ貸し出しの延長もできる。

 このシステムができてから、読みたい本が、以前よりも読めるようになった。常に、予約も入れているので、不規則に「用意ができました」とメールも送ってきてくれて、図書館へ行く回数も増えているのかもしれない。

 さらには、読みたい本が見つかって、今すぐには読めそうもないと思った本などは、「お気に入り資料」という項目があって、そこに登録もできる。便利だったので、それを繰り返していたら、1000を超えてしまっていて、探すのに、ちょっと大変になったのは、完全に自業自得なのは間違いない。

 基本的には、とてもありがたいシステムだし、これだけ、いつも有効に使わせてもらっているのだけど、時々、こういう使い方をしているのは、ちょっと迷惑をかけているのではないかと思う。それは、ここ10年くらいは、図書館から借りた書籍などが、常に10冊以上は家にあるし、予約もいつも使っているからだ。

 ただ、同時に、図書館がなくて、こうした便利なシステムがなかったら、今の自分は、もっと「まともさ」から遠いのは間違いなかったから、本当にありがたいことだと思う。

緊急事態宣言

 2020年に、緊急事態宣言が出て、図書館まであっという間に閉じられた時は、思ったよりもショックだった。

 その後、消毒やソーシャルディスタンスや、アクリル板やビニールによって、さらには、利用者には目に触れないような努力や工夫は、もっとあるはずなのだけど、図書館が再開した時は、とても嬉しかった。

図書館への感謝

 その後も、いつの間にか「非日常的」な運営が「日常」になり、それに利用者としても慣れてしまったのだけど、時々、図書館のスタッフの中にも、コロナ感染者が出たりする。

 これだけ感染者が増えれば仕方がないことだとも思うが、私がそれを知っているのは、そうした情報も含めて、オープンに図書館のサイトでも丁寧な告知をしてくれているからで、そのことで怖くなることは、ほとんどない。そうした対応は大変ではないか、と感じながらも、その姿勢も素晴らしいと思う。

 今日も本を読めるのは、近代国家の国民の権利という前提はあるものの、それでも、図書館のおかげなのは間違いない。

 本当は本は、購入するのが筋かもしれないのだけど、コロナ禍になってから、働く日数を増やすことも難しくなり、さらに貧乏な状況は続きそうだから、これからも図書館にお世話になり続けると思う。

 図書館に行き、アルコール消毒をして、本を返したり、借りたり、予約した資料も受け取ったり、区外の資料は、直接、小さな紙に書いて、リクエストをしたり、そうしたさまざま行為が、円滑にできるために、どれだけの工夫や努力があるのかと思うと、図書館のスタッフの方々には、改めてありがたいと思っている。

 いつも、ありがとうございます。

 こうした場所で、ただ書くだけなのは、偽善的で、申し訳ないのだけど、書かないよりは、ほんの少しでも、伝わるかと思い、書くことにしました。

 今後とも、よろしくお願いいたします。




(他にも、いろいろと書いています↓。よろしければ、読んでもらえたら、うれしいです)。



#学問への愛を語ろう   #習慣にしていること

#図書館   #予約システム #緊急事態宣言

#本を読む   #読書 #読書習慣   #毎日投稿

#本   #コロナ禍   


記事を読んでいただき、ありがとうございました。もし、面白かったり、役に立ったのであれば、サポートをお願いできたら、有り難く思います。より良い文章を書こうとする試みを、続けるための力になります。