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よしなしごと

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心にうつりゆくこと
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#出産

「父になる」を自覚したとき

「父になる」を自覚したとき

奥さんの妊娠がわかったとき、
心の底からうれしかった。

とにかくずっとにやけてるくらいうれしかった。
けれど。正直、どこか他人事みたいで
まだ実感がもてない自分がいたのも事実だった。

本当に自分が父親になれるのだろうか?

そんな思いが一気に晴れたのは

はじめて赤ちゃんの心臓の鼓動を聞いたときだ。
奥さんの定期検診。先生がエコーを見せながら赤ちゃんの心臓の音を聞かせてくれた。
よくわからない

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臨月の妻のホンネ

臨月の妻のホンネ

臨月の妻。
僕の帰りが遅い日も、いつも優しく、明るく出迎えてくれる。

・今日は通販で赤ちゃん用のかわいい服を買ったよ
・新居の間取り、こんなのはどうかな
など、いつも楽しげに話してくれる。
その時間は僕にとってしあわせなひとときだ。

ただ。
6月〜7月上旬の僕は本当にバタバタしてしまって、
帰宅時間が遅い日が続いていた。

そんなある日の夜。
ふと妻が「今週末に両親学級があるんだけど、行かない

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出産立ち会い時にあってよかったアイテム5選

出産立ち会い時にあってよかったアイテム5選

僕の妻は入院→陣痛→出産→出産直後の様子見まで、実に
計45時間ほど分娩室(分娩台の上)にいた。

とにかく、ずーっと分娩台の上だった。

分娩台に上がるのは陣痛がきてしばらく経ってからだと妻も僕も思っていた。
なので固い分娩台の上で長期間過ごさなければならなかった妻は、とにかく大変な思いをしたと思う。

※産む病院によっては陣痛室がなかったりするので要注意です!

いつ始まっていつ終わるかわから

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【0815】うまれた

【0815】うまれた

8月15日。
男の子が生まれた。
がんばった。お母さんも、息子も。助産師さんも。
本当にがんばった。
‥ほんっっとーにがんばった。
生まれてきてくれて、ありがとう。

息子が生まれた瞬間。
お父さん、お母さんが生まれた。
おじいちゃん、おばあちゃんが生まれた。
おじさん、おばさんが生まれた。
ひいじいちゃんが生まれた。
いとこが生まれた。
家族が生まれた。

至極当然のことなのだけれど

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がんばれ、妻

がんばれ、妻

妻。

出産入院から30時間以上が経過。

昨日からずっと
分娩室で様子をみている。

錠剤を飲んだり、「バルーン」を入れたりして
今日の昼くらいから陣痛らしきらものがはじまった。
いまはちょうど助産師さんに腰に熱いタオルをあててもらっているところ。

痛みに向き合っている妻のおしりをマッサージしながら
僕が妻の応援をしようとすると
「私はいいから赤ちゃんの応援をして」
と厳しく言われた。

それ

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うまれる

うまれる

8月13日。月曜日。

予定日より5日遅れということもあり
朝の検診後そのまま入院することに。

1時間おきに促進剤?を飲んで様子をみている。
分娩室の中でごはんを食べたり携帯をいじったり。
なによりもふだん話せない2人の思い出やこれからやりたいことをじっくり話し合えているのは
本当にうれしい。

ふだんの生活の中では
ここまで深い話は、照れや忙しさのせいにしてなかなかできないから。

とりあえず

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お腹の中に3500gの生命がいるという事実

お腹の中に3500gの生命がいるという事実

妻はいつも通り笑っている。

予定日は昨日(8月8日)だった。
赤ちゃんはもう少しお腹の中にいたいようだ。

もういつ陣痛がきてもおかしくない。
ぼくは正直気が気でない。
昨日は会社を休んだ。
妻は実家に帰っている。
妻に会いに行った。
妻はいつも通りだった。
どきどきしているぼくを見て笑っていた。
「何かしてほしいことある?」

とぼくが聞くと
「お腹を撫でてほしい」

と妻は言った。
ぼくはひ

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いつ生まれてもおかしくない

いつ生まれてもおかしくない

8月4日
予定日の4日前

奥さんのお腹はいよいよ大きいどころじゃない。
逆にはちきれないのが不思議なくらいだ。
いまこの瞬間に陣痛がきても全くおかしくないのだ。

今日は僕の仕事が休みだったということもあり、ずっと一緒にいることができた。

奥さんは
階段を上るのも、椅子に座るのも、ご飯を食べるのも何をするのも一苦労だ。

先日定期検診に行ったところ
安産ストレッチを欠かさずやっていることもあり

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