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臨月の妻のホンネ

臨月の妻。
僕の帰りが遅い日も、いつも優しく、明るく出迎えてくれる。

・今日は通販で赤ちゃん用のかわいい服を買ったよ
・新居の間取り、こんなのはどうかな
など、いつも楽しげに話してくれる。
その時間は僕にとってしあわせなひとときだ。

ただ。
6月〜7月上旬の僕は本当にバタバタしてしまって、
帰宅時間が遅い日が続いていた。

そんなある日の夜。
ふと妻が「今週末に両親学級があるんだけど、行かないよね?」
と言った。
僕はそれを言われるまで、これまで一度も両親学級に行ったことがないという事実にすら気が付いていなかった。

開催が土曜日だったこともあり、
そのときばかりは一緒に参加することができた。

両親学級当日。
教室にマットを敷きながら
陣痛時のマッサージや、
「こんなときどうする」をテーマに出産の前後で気をつけることやすべきこと等を2時間近く学んだ。

その中で、助産師さんが「いま不安に思うことや聞きたいことはありますか」
と妊婦さんひとりひとりに聞く時間があった。

「出産の不安はとくにありません!たのしみです!」
「陣痛は少し怖いですが、赤ちゃんに会えると思えばがんばれます」
などポジティブな意見が多い中、

僕の妻は

「正直あまり楽しみではない。こわいです」

と言った。

‥‥‥

びっくりした。

いつもの明るい妻とはうってかわって神妙な顔を浮かべていた。
驚いたのと同時に、申し訳ないと思った。

初めての出産。
日に日に大きくなっていくお腹。
何をするにも身体が重くてだるい。
怖くない、不安じゃないはずがない。

いつも強がっていたんだ。

助産師さんは優しく「あなた自身もお母さんから生まれてきたんだよ。
赤ちゃんに会えるの楽しみじゃないかな?」
とか色々言ってくれた。

ちなみに
両親学級に来ていた10組のうち、
3組はパートナーが不参加で妊婦さんだけだった。

不参加だったパートナーの男たち
1回しか行けなかった僕が言うのもアレだけども
両親学級にはぜっったい行くべきです!

万が一
どうしても難しいようであれば
せめて奥さんときちんと向き合って
じっくり話す時間をつくってください。

あれから、妻とじっくり話す時間を設けたり
何度か一緒に関連YouTubeを見たりして、結局

「未経験なことが怖いのは当たり前だ」

ということで前よりも落ち着いた気持ちで
来たるべきときに備えられている。と思う。

結論:夫婦一緒の時間をできるだけたくさんつくろう。

当たり前なんだけど、意識しないとこれがなかなか難しい。

#エッセイ  #出産 #育児 #両親学級 

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