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もし、挫折したのなら、「”プログラミング”を学習する」のではなくて、「”○○○○○○○○○○○”を学習する」に考えを改めて。

「プログラミング学習」の熱はニュースの中だけの話ではなく、実際に私の周囲でも盛んです。

”死ぬまで現役エンジニア”を目指す私は、スマホアプリもウェブアプリもとにかく今主流なものは全て開発できるので、私も「プログラミングを教えてほしい」と頼まれれば、ご飯をご馳走してもらうくらいの対価で気軽に教えています。

プログラミング学習者の約 9 割が挫折

ただ、以下記事の通り、プログラミング学習の挫折者はとても多いので、どこまで本気で学習するつもりがあるのかは、事前の問答で確認します。ご飯代が無駄になってしまうのが気まずいので。

とても簡単な確認です。

Xさん「Python を教えてほしいんだけど」
ワタシ「いいよ~」
Xさん「何から始めたらいい?」
ワタシ「何が作りたいの~?」
Xさん「特に考えてないけど」
ワタシ「あ、じゃあ、無理~」

先程の記事の中で、「学習のゴールが分からなかった」から挫折したという人が「31.7%」もいます。そして、「学習のゴールを提示してくれる講師」がほしかったと「25%」の人が答えています。これはとてもおかしなことです。

急増する RPA 学習者

ところで、ここ一年で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を教えてほしいという人たちがとても増えました。各企業のアイデアが面白いので私も RPA は積極的に教えています。

私の体感では、RPA の学習で挫折する人は殆どいませんでした。何故だと思いますか。それは「明確な目的」があるからです。つまり、「学習のゴール」をきちんと頭に描いている人たちが、RPA を学習するからです。

RPA の明確な目的

RPA を学習したい人たちの目的はとても明確で、その動機は「日々の定型作業を自動化したい」の一点なのです。毎日の決められたデスクワーク、本当に煩わしいようで、それを改善する為には、自己学習も怠りません。素晴らしい、と思いたいところですが、「RPA が必要」なのですから、これが当たり前です。

なので、プログラミング学習に挫折する人たちの、

「学習のゴールが分からなかった」
「学習のゴールを提示してくれる講師」

これらがとてもおかしい。その学習の動機は何だったのでしょうか。ただ流行りの「Python」やプログラミング言語を知っておきたかったのでしょうか。流行りから取り残されないように。「知っておく」とは、どういう状態なのでしょうか。

例えば、私に「Python が流行っているから知っておきたいんだけど」と頼まれても、「~???」という顔しかできません。

どこまで学習すれば「知った」というラインなのか。「習得した」というラインなのか。それは誰にも決められない。まさに「ゴール」が分かりません。

「0」か「1」の学習ゴール地点

プログラミングはデジタルの世界、「0」か「1」かの極端な世界だなんて揶揄されることもありますが、これはプログラミング学習でもとても大切な考え方です。どの状態になれば習得、つまり「1」なのか。学習する過程でも、「1」のラインを決めながら確認しながら進めます。

RPA は、自分が携わっている日々のデスクワークが「自動化される」ことが「1」です。「自動化」するにはどうしたらいいのか、「1」から遡ってその実現方法を確実に学習していきます。

「学習のゴールが分からなかった」プログラミング学習の挫折者たちは、「1」から遡ってその実現方法を学習するのではなく、「0」から見えない「1」を探しながら、闇雲に学習してしまいます。もはや迷子です。これは、精神的に気が折れてしまって、当たり前です。

おわりに

私はプログラミングを教えるときに、必ずこう言います。

「”プログラミング”を学習する」のではなくて、「”作りたいものの実現方法”を学習する」に考えを改めて、と。

コーヒーブレイク

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