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[東国三社 鹿島神宮 香取神宮 息栖神社+戸隠神社+當麻寺 お練り供養] エネルギーを高次元へ上げていく

私たち一人ひとりには氏神様といって、私たちの心と体にエネルギーを与えてくださる神様が存在しています。
これからご紹介する神社は、その境内へ一歩足を踏み入れた途端、妙な安心感や安堵感が湧いてきたや、以前に訪れたことがあるような懐かしい気持ちになったり、あるいはウキウキ・ワクワクといった心の高揚が現れたり・・・と不思議な出来事に遭遇しやすい聖域です。

是非、梅の香りたつ時期を目途に神さまへご挨拶へお出かけください。


鹿島神宮(かしまじんぐう) - 茨城県鹿嶋市
香取神宮(かとりじんぐう) - 千葉県香取市
息栖神社(いきすじんじゃ) - 茨城県神栖市


常陸国一之宮として知られる鹿島神宮は全国にある鹿島神社の総本社であり、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を御祭神として祀る。一方、香取神宮は下総国一之宮として経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を御祭神にもち、全国にある香取神社の総本社である。

香取神宮

この二神の関係は古く、その昔、神々が争い日本国土が乱れている時代、武甕槌大神と経津主大神は天照大神の国造りの命を受け出雲国へ出向き、当時手腕を振るっていた大国主神(おおくにぬしのかみ)を見事に収め、国土を安泰させた神々として知られている。そのため、鹿島・香取両神宮は武芸・武運の神様として知られる。境内には地震を起こす大鯰の頭を抑えているとされる要石(かなめいし)があり地震の守り神としてその土地を鎮守する。

要石
日本に地震を引き起こす大鯰を制するための石

鹿島境内の奥には御手洗池(みたらしのいけ)があり、御霊泉として持ち帰る人が後を絶たない。

御手洗池
御手洗池の湧き水

鹿島神宮・香取神宮と共に東国三社の一つと称される息栖神社は久那斗神(くなどのかみ)を主神にもち、井戸の神様としても知られている。常陸利根川沿いの大鳥居(一の鳥居)の両脇にある二つの井戸「忍潮井(おしおい)」の中には小さな鳥居が建てられおり、水底を覗くと二つの瓶(かめ)が見える。この二つの瓶は「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」と呼ばれており、男瓶の水を女性が、女瓶の水を男性が飲むと二人は結ばれるという、縁結びのご利益がある。

「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」がはっきり見えれば幸運に恵まれるという言い伝えがある

**私が鹿島を訪れるときは心願成就のためだけではなく、その心願に邪念が入ってしまい、あきらめ感や弱気になってしまう時です。そういった時は早朝より鹿島へ出向き、その境内に漂う凛とした清々しい空気に身を任せ、一心にお百度を踏みます。奥宮からお百度石の間には、若干の傾斜と三段ほどの階段があるのですが、前へ前へ引っ張られるように歩速も衰えることなく往復してしまいます。奥宮とお百度石を往復していく時間の中で、自分のやるべきことがイメージ化され、強い意志が芽生えてくるのが分かります。

鹿島神宮 奥宮
奥宮前
お百度標(標の上にある穴に石を入れてお百度の数を数える)
お百度のメッカである東大阪の石切さんではお百度専用の紐をいただくことができます。私はこの紐でお百度を踏みます。

お百度を踏んでみたいと一念発起をされる方、石切劔箭神社をおすすめします。老若男女にかかわらず、とても大勢の人々が朝から晩までの24時間、お百度を踏んでいることで有名な神社であり、私もその一人です。


戸隠神社(とがくしじんじゃ) - 長野県長野市

戸隠神社は奥社(おくしゃ)・中社(ちゅうしゃ)・宝光社(ほうこうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ)と九頭龍社(くずりゅうしゃ)の五社より成り立ち、九頭龍社以外は、天照大神の天の岩戸伝説にまつわる神々が祀られている。戸隠の本社である奥社には、天の岩戸を開いたといわれる天手力雄命(あめのたちからおのみこと)を御祭神として祀り、開運や五穀豊穣・心願成就として多くの崇敬者が参拝する。奥社・九頭龍社までは中社より約4kmほどの参道を登ったところにあり5月のゴールデンウィーク中であっても若干の残雪がある。
また、修験道の霊場として比叡山や高野山と共に「三千坊三山」としての記録もあり、当時は女人禁制地区でもあった。善光寺参詣とともに多くの僧侶が戸隠を参詣したといった記録も残る。

戸隠神社 中社
戸隠神社 奥社入口

**地図を片手に奥社・九頭龍社へ向かいましたが、途中、道に迷ってしまい結局1kmほど行き過ぎてしまいました。元の道に引返すのか・・・とゲンナリしていると、地元のおばあさんが近づいてきて「これあげる」と菓子パンをくださいました。11時頃でお腹も減っていましたが、見知らぬ方より食べ物を頂戴するのは・・・と多少、躊躇をしましたが折角のご好意でしたので遠慮なくいただくことにしました。その後、約40分ほどかけて山道を登っていくこととなったのですが、今思うと「腹ごしらえしていかないと上まで体力がもたないよ」と、神様がおばあさんとして現れ、助けてくださったのかなと思います。奥社で祝詞をあげていただいた後、おみくじを引きますが、その時に引いたおみくじには「鹿島の大神を信心すべし」と記されていました。「え!まさか」。戸隠を訪れる一週間前に、お百度を踏むために鹿島詣でをしたばかりであったため、まさに私は神様に導かれて、今、ここに生かされている、と、神様からのご縁を感じる経験となりました。

戸隠神社 奥社

番外編

お練り供養ってなに?
正式には聖衆来迎練供養会式(しょうじゅう らいごう ねりくようえしき)として阿弥陀如来と二十五菩薩を祀る寺院で行われる伝統行事。中将姫の命日である旧暦3月14日に開催されていたが、明治時代に新暦5月14日となり、2019年以降は毎年4月14日に開催される。本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立て、金色面の二十五菩薩が民衆を極楽浄土へと導く様子を現す。笙や龍笛を奏でる楽人や色鮮やかな衣裳をまとった稚児たちが行列に彩りを添える。奈良県葛城市の當麻寺(たいまでら)が起源とされ、東京都では九品山 浄真寺(九品仏)が3年に一度、おめんかぶりの練供養をなす。


 當麻寺のお練り供養は小学生の社会科教科書でも紹介されるぐらい有名な祭事であり、少し暖かくなってきたかなと感じる5月中旬には必ず、思い出すイベントです。色々な写真を整理整頓していると、2009年に撮影したお練りの写真が目に入り、そして、今日がまさに4月14日であること=お練り供養開催日であることに気づきました。こういった他愛のない行動・行為を通して日々、神様のご加護とご縁を感じます。

ストレスやエネルギーヴァンパイヤ―から心を開放する方法は千差万別。
私の場合、神社でお百度を踏むことを想像するだけで心が癒され、またお寺に漂うお線香を香ぐだけでふわっと体が軽くなります。ちょっと気が重いや身体がだるいといった症状が出てきたら是非、その時に目についた・気になった神社仏閣や自然の緑の中へ足を踏み入れてください。きっとその空間はあなただけの聖域として「守り」をもたらしてくれるでしょう。

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