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書評『金閣寺』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。

言ってはいけないことを一杯言っているから、きっと三島由紀夫ファンはあんまり好きじゃないと思う。今回は、あろうことか、この作品は小説ではない、と発言している。みんなに殺される。

そもそも私のYouTubeは、三島由紀夫ファンが半分以上。考えたけど、きっとほかに三島に対して、大真面目に発言する人がいないからだと思う。特に『禁色』の書評はあまり見たことがない、と言われたことがある。

先日ゲイの人からコメントが来て、『金閣寺』も楽しみにしています、と言われた。そういうのは嬉しいよね。


死んだ人の本の書評だと、大抵なんか変なものが出て来る。今回も不気味なことがあった。

この書評では、まず表紙を創った。そして、動画を撮る前に、この有名な映画をちゃんと最初から最後まで観てからにしようと思った。

「A Life In Four Chapters」2時間 
海外のアーティストが描いた三島の生涯 『金閣寺』のシーンもある YouTubeで全編観られるので、観ましょう
監督:ポール・シュレイダー(タクシー・ドライバー、アメリカン・ジゴロ、キャット・ピープル)
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス

ウィキペディア「三島事件」より


部分的には観たことはあったけど、ちゃんと観たのは初めて。2時間たっぷりの映画。そしたら、最後から10分くらいのところで、私が表紙に使った写真と全く同じシーンがあった。

私が使った写真はイギリス人の、Suzy Hazelwoodという写真家の作品。こういう、アンティーク調の写真を撮る人。

いい写真だよね。ワンワン。
『金閣寺』に使った写真。


映画でも色も同じだし、空の雰囲気も。飛行機の形は少し違うんだけど、そもそも飛んで行く方角が同じ。結構びっくりする程度の偶然。

それからこれも面白いんだけど、私の表紙に黄色い水玉のアニメーションを加えたんだけど、それが全く、飛行機から出て来る爆弾のよう。狙ったわけではないのに、そんなことが起こる。

じゃあ、『金閣寺』のストーリーの流れを書いたので、宿題で読書感想文を書く人は参考にしてください。

それでは。


ページ数は、新潮文庫 令和5年発行より

P.6幼い頃から金閣寺の美しさを父から聞いて知っていた
P.10-12戦争の影
P.13人に理解されない、孤独 自意識
P.32初めて金閣寺を見る
P.37+92金閣寺の上に月がのぼる、雪が降る
P.44金閣寺の徒弟になる
P.45金閣寺に話し掛ける
P.48鶴川との出会い、透明
P.49金閣寺への偏執は自分の醜さのため
P.54+58+59空襲で金閣寺が燃えることに魅了される
P.56鶴川からの無条件な友情
P.60戦争は人生を立ち止まらせる
P.78自分が金閣寺を継ぐことになるかも
P.79終戦
P.72+105純潔な鶴川を自分と対比させる
P.81敗戦の結果、金閣寺の美と自分を対比させるようになる
P.20+97+186女性に魅力を感じる
P.115大学入学、孤独
P.116柏木との出会い
P.119-130柏木の長い独白
P.159金閣寺の一番優れた描写
P.162鶴川の死
P.167-169孤独、金閣との関係が変化、対峙と一体感
P.168金閣を崩壊させる予感
P.194+199自分と女性の間に金閣があらわれる
P.199人生と私の間に金閣があらわれる
P.205老師に対する幻滅、大学に行かなくなる
P.224シェークスピアのこと
P.229旅に出る
P.243金閣を燃やす覚悟をする
P.254金閣を燃やす決心をしてから生きやすくなる、人間関係、学業
P.255優秀な成績で大学卒業
P.260すぐれた火の描写
P.270鶴川の死の真相 彼に対する幻滅
P.275吃音は美の観念から生まれた 吃音と美
P.282授業料で女を買う
P.289女の隣で金閣寺のことばかり考えた
P.293女との快楽は思ったほどではない
P.300朝鮮戦闘が始まる、早く金閣を焼こうと決心
P.302カルモチン(自殺に使われる睡眠薬)と小刀(切腹願望?)を買う
P.302今まで誰からも注意を払われない自分
P.302刀に対する執着
P.306決行の日
P.312自分の内界と外界の鍵が開く
P.313幸福に充たされる(みたされる)
P.315金閣模型のガラスケースに映る自分を見る
P.317突然食欲を覚える
P.318最後に金閣を見る、最もすぐれた金閣の描写
P.320莫大な官能の力
P.321金閣の美の不可解が解ける気がした、美についてすぐれた表現力
P.324涙を流す
P.330最後の一文
 
最後の一文が凄い 私も書くから、みんなもああいう小説を書いて、最後の一文も書こう

キーワード集。

P.13孤独 P.17恥、呪う32 P. 恕す(ゆるす) P28.美 P.40現実感がない P.41死 P.46不安 P.49醜い P.55執着、焦燥感 P.56やさしさ P.57空襲 P.58儚さ P.59愛 P.60人生 P.61絶望 P.72嫌悪 P.?鶴川は美の象徴 P.77堕ちる P.88純潔、無垢 P.97不安 P.101軽蔑 P.105友情 P.112懺悔、告白 P.120存在、矛盾 P.122自尊心 P.129エロティシズム P.150性欲 P.163透明 P.165素朴な実在感 P.166孤独 P.173狂人 P.185残酷 P.159人生 P.?自傷行為 P.202永遠、悪 P.215偽善、軽蔑 P.249生活 P.270妬み P299謙虚 P.311空白 P.313幸福
劣等感という言葉を使っていない?


私の書評が18作観られる再生リスト。

芥川龍之介、太宰治、川端康成、夏目漱石、坂口安吾、高村光太郎、江戸川乱歩、梶井基次郎、村上龍 など


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