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発達障害支援センターへ伺う・・・が!

約束の面談日、私は車で向かいました。

伺うと二人のスタッフが迎えてくれました。

面談室に通され私はここへきた経緯と職場での話をしました。

「お恥ずかしい話ですが、私は馬鹿なのではないかと思って、病院の先生に発達障害ではないかと言われてこちらを紹介されました。よろしくお願いします。」

隠してもしょうがないので私は素直に話しました。


スタッフの方が少々困ったような顔をしました。


「???」


「実は・・・」


「はい」


「ここでは成人の方の発達障害の方の検査はできないのです。」


え⁉どういうこと?


すがる思いでここまで来たのは何だったんんだ!じゃここは一体何をするところ?
正直、私の中に落胆と軽い怒りが出てきました。

でも、目の前にいるスタッフにぶつけても仕方ありません。


「じゃ、ここでは何ができるのですか?」


「ここの施設では未成年者の方しか対応できないのです」


「では、大人の発達障害の方はどうすればよいのですか?」


私は、紹介してくれた病院の先生の手前、叫びたい気持ちを喉の奥で必死に抑えて質問しました。


「成人の方にはここで検査はできないので、検査のできる病院を紹介しています。」


ガーン!なんちゅうこった!振り出しに戻った。


そんな思いが体中を駆け巡り全身の力が抜けて行くのを感じました。

あ~いかんいかん、ここでメゲてどうする。
私は深く深呼吸をして聞きました。


「では、検査のできる病院を教えてもらえますか?」


話を聞いていたスタッフの一人が表裏印刷されている二枚の用紙を持ってきました。


「これが市内で検査のできる病院のリストです」


そこには私の住む市内の精神科、心療内科、精神科のある総合病院がずらりと載っていました。

ウヒャーすごい量!この街、精神科結構沢山あるんだな、知らなかった。

病院リストをもらった私は、どうしても自分がホントの馬鹿なのか調べたい、確認したい気持ちが強くなりました。


「このリストにのっている病院一つずつ問い合わせたらいいんですね⁉」


「はい。数は多いですが・・・」


「大丈夫です。自分で一つずつ電話して聞いてみます」


こうなれば、一人人海戦術です。


少しですが希望の光が見えてきました。前進前進・・・。


私は、スタッフにお礼を述べて帰宅の途につきました。


地域によって違いはあると思いますが、私の住む街の発達障害支援センターは未成年者までしか施設で対応できないということがわかりました。一つ勉強になりました。



さて、頂いたリストの病院は約四十件強。

翌日から、空いた時間に一件ずつ電話して聞く日々が始まります。

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