半歩引いて生きるか『50代からの人生戦略』
皆さまこんにちは。
まさに自分がこの年代になったので、つい手にとりました。あっという間に読み終わりました。
「働き方」「職場の人間関係」「お金」「家族関係」「自分磨き」といった項目に分けて考察しています。
著者のこれまでの体験(逮捕からの拘置所生活)や人脈などから、何をすべきかを述べていて、とても具体的で分かりやすいです。
筆者は神学部に属していた方なので、聖書の教えから生き方をひもといています。
50代になれば現実はかなり厳しい。だから「諦念」という考え方も必要な年代であること、そして宗教の教えから救いとなるものを求めるきっかけを得よう。そんなふうに読めます。たしかに、宗教というのは、比較的高齢者が信仰している傾向があるように思います。
若者は宗教に頼らずとも自分の力で切り拓こうとし、そうした「力技」もある程度通用しますので。
それが徐々に通用しなくなるのが中高年。でも「まだ通用するんじゃないか」と淡い期待も持ってしまうのも中高年。実際に成功している少数派の同年代の自伝などを見聞きして、「自分もまだ可能性はある!」と思ってしまいます。
でもそうしたことも運、と著者は述べています。
著者自身も、逮捕・勾留という苦境を「運」ととらえ、これがあったから今がある、と述べています。普通では考えられない体験をしてきたからこそ、言うことの説得力が強い。そう感じます。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。