日本の町おこしにも使われる「格子柄(チェック)」が与えるイメージ
チェック柄×町おこし
政治山のメルマガを眺めていたら面白い記事を見つけました。
福岡県香春(かわら)町の中学校の制服に使用する「香春チェック」が児童、生徒や地域おこし協力隊の方々によって制定されたそうです。リンク先では実際の香春チェックを見ることができますが、知的なネイビーと軽やかな黄色や緑を取り入れた可愛らしいチェック柄となっています。
この香春チェックには、格子を構成する一つひとつの色に、まちにちなんだ色味が取り入れられているとのことです。町おこしや街への愛着を育むのにテキスタイル(布)を用いた手法があることは、恥ずかしながらこれまで聞いたことがありませんでした。こういう方法もあるんですねー。
なお、地域でオリジナルのチェック柄を制定している自治体は他にもあるそうです。詳細はリンク先記事をご覧ください。
タータンチェック=家紋??
タータンをはじめとしたチェック柄は、私たちのファッションになくてはならない存在です。特に上記で説明したタータンチェックは、チェック柄の中でもとりわけ由緒ある文様となっています。
では、なぜタータンが由緒ある文様なのかというと、日本でいう「家紋」の役割を果たしているからです。
スコットランド生まれのタータンは、クラン(氏族)やディストリクト(地域)ごとに文様や色合いが異なっており、新しいタータンを作るためにはタータン登記所で審査を受けなければなりません。そこでは文様の独自性等が問われ、それをクリアしたタータンのみが登記所に登録されます。日本でタータンを制定している地方自治体も、タータン登記所による審査を経て登録されたのですね。この審査を通らないと「タータン」を名乗ることはできません。
なお、私たちが知っている有名なタータンは、
・バーバリーのタータン
・伊勢丹のタータン
などが挙げられます。
こちらのサイトが詳しいです。興味ある方ぜひ。
チェック柄が与えるイメージ
私たちのファッションに欠かせないチェック柄ですが、その形状も様々であり、故に相手に与える印象も多種多様であります。
バーバリーやアクアスキュータムでよく使用されるような、格子が大きめて直線的なチェックは、クラシカルで保守的な印象を与えます。実はこれらのチェックは、華奢な人にはあまり似合いません。大きめのチェックに身体のラインが負けてしまいます。
では、華奢な人はどういうチェックを着れば良いのでしょうか?答えはとっても簡単で、模様を細かくすれば良いんです。ギンガムチェックなどの小さめなチェックをエレガントに着こなすことができます。
↑の画像のテーブルクロスがギンガムチェックです。クールビズのワイシャツなどはこういう柄のものをお召しになっている方が多いですね。
他にも、ガンクラブチェックやマドラスチェックなど、種類をあげたらキリがないのがチェックの世界です。それぞれが相手に与える印象もチェックによって全く変わってくるから不思議です。
このように、私たち日本人にとっても親しみのあるチェック柄は、いろいろな用途に使われているんですね。
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