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【ただの日記】『花束みたいな恋をした』を見たから恋愛について語りたい。

この映画見た人ちょっと一旦集合して笑。


まず、この映画を見た人は、自分の経験に応じていろんな感想を持ったと思う。

自分にない景色を見た人もいるかもしれないし、自分の過去と照らし合わせたかもしれない。

僕は、自分だったらどうするか、どうしたかを考えながら見ていたのだが、色々と感情が揺れ動いた。

もちろん、いろんな評価があるだろうが。僕にとってこの映画はドストライクだった。
すぐにでも、この感動を共有したい。

よって、この映画をみた感想が熱を帯びている間にここに保存しておこうと思うのだ。

これから映画『花束みたいな恋をした』を見ての恋愛について僕の思うところを述べる。

たぶん、映画を見てない人にはネタバレになるし、意味が伝わりにくいかもしれない。

ネタバレが嫌な人!映画見てからみてくれぃ!

まぁ多分綺麗には纏まらないとは思うが、目次を付けて、印象に残ったシーンを数点に絞って振り返ろうと思うんだ!

①彼女の変化に気づく。

まず、前半のシーン。
同棲するまでの麦君は、理想の彼氏像に見えた。
あ、先に言っておきますが、
僕は単純な性格です。

「お前ぇ!なんて良い彼氏なんだ…」
と一番思ったシーンは、絹ちゃん(有村架純)が就活終わりに電話をかけてきたシーンだ。

「絹ちゃん、もしかして泣いてる?」
絹ちゃんは気づかれないように明るく振る舞っていたのだろうが、麦君は絹ちゃんの小さな声の変化に気づいて、本人の元へ電車で会いに行った。結果麦ちゃんは圧迫面接を受けて、駅の改札近くの柱で泣いていた。

彼女が隠そうとした本心に気付いて、しっかりと対面で逢いに行くあたり、まじで理想の彼氏だなと感じた。

僕が絹ちゃんだったとしたも、泣いてることが気づかれたら麦くんはきっと心配する。と思い、隠したと思う。本当は来てほしくても。

僕自身、本当は来て欲しくても、実際に来い!とは言えない。たぶん。おそらく。

もちろん、彼女から見て、来て欲しくないタイミングで度々逢いに行くことは逆に迷惑なのではないかと、男の僕自身考えてしまうのだが、絹ちゃんの感情を読み、逢いに行くという行動を起こした麦君にはほんとに憧れた。

②嫌なことは伝える

絹ちゃんのシーンで一番いいなぁと思ったのが、海のシーンだ。
めっちゃ一瞬のシーンなのだが。

絹ちゃんと麦君は海にデートに行って、水をかけあったりして遊んでいた。しばらくして、絹ちゃんがふと周りを見渡すと、麦君がいない。

絹ちゃんは麦君が海に流された可能性を感じて、必死になって麦くんを呼ぶ。
すると、ヒョコっとシラス丼を持った麦君が「めっちゃ美味しそうじゃね!?」と言いながら出てきた。

それを見た絹ちゃんは眉をしかめて言った。
「勝手にいなくならないでよ。」

麦君は冗談っぽく受け止めたのか、明るく言い返した。「ごめんごめんっ!食べよっ!」


このシーン!!!

まず、「勝手にいなくならないでよ」とちゃんと伝えられることが無性にいいなぁと感じた。

出会って間もない彼氏彼女は、お互いに嫌われたくない感情が勝ち、嫌なことがあっても指摘せず、堪えてしまう人って多いと思う。
僕自身も、経験的に「〜しないで」「嫌だ」と言えた試しがない。
(そもそも、経験はあまりないが。)

価値観は違って当然なのだが、些細な鬱憤だとか嫌だったことを素直に言って、改善していけるような関係っていいなと思った。

あと、これは客観的に見てだが、「ごめんごめん!食べよっ!」は、「あ、麦君それはやらかしたな」と思った。
自分が女子だったら「ねぇ、ほんとに心配したんだけど」と怒りたくなる気がする。

男はこうゆうところが無頓着で、無意識にやってしまうから情けないなと思う。気をつけなければ。

しかし、それを我慢した麦ちゃんの行動が結果的に良かったのか、悪かったのかは分からない。優しいのは間違いない。

③それ聴いてないんだけど

絹ちゃんが独断で転職をしたシーン。

麦君は言った「え、なにそれ、聞いてないんだけど」「知らないことばっかなんですけど」

この時点でもう関係性が崩れ始めていたということが大きいのだろうが、この時の麦君の心境には男としてめっちゃ共感してしまった。

なんでだろう。
この映画を一緒に見に行った男友達もめっちゃ共感してくれたため、男の共通項な気がするのだが、「彼女には頼ってほしい」と願う節があるのだと思う。わがままなものだ。

だから、自分の彼女が「なにも相談なしに重大なことを一人で決めた」ことに対するショックは、理性的というよりは、感情的に受けてしまうものだと思った。
てかそもそも、相談を受けて貰えるように彼氏側が努力しなければいけないような気もするのだが、結局相談はして欲しいよねという風に思うわけで。。矛盾だ。

おい、そこの男子!共感してくれ!

④「じゃあやるよ」

「ねぇ、家事くらいやってよ。」
「分かったよ、じゃあやる
課長にハゲ!と言うくらいの禁句である。

でもどうなのだろう。
理性的には言っちゃダメって分かってても、感情的な時だとか、錯乱してる時って少なからず訪れるわけで、僕自身言いたくないけど言っちゃう可能性あるのかなぁと思う。

言われる前にやる。
これは超理想だろうと思うのだが、僕は「言われる前にやる」ことの難しさを日々感じている。

現実的には、言われたからやる。言われないとやらない。なのだ。いやぁ。

厳しいものだ。
でもこれ同棲とかしたら一番喧嘩のタネになる気がするんだよなぁ。どうなんだろう。

世のカップルは「じゃあ」という言葉どう感じているのだろう。同棲している齋藤くんに今度聞こうかな。

いずれにしても、そうゆう言葉を未来の自分は使わないように生きて欲しい。

⑤カップルの求める幸せとは


麦君の性格は前半後半でどんどん変わった。
いや、性格ってよりは考え方や見る視点が変わったのだろう。

簡単に言うと、「理想主義者が現実を見始めた」といったところか。

前半のあるシーン。麦君は絹ちゃんに言った。
「就活なんてしなくていいよ。」
「好きなことだけやって生きていこう」

これを受けて二人は就職を辞めて暮らすのだが。生活に限界が見え始める。

麦君は社会に出て、金を稼ぐことで絹ちゃんを幸せにしようとし始めた。

その結果、麦君に現れた考えは次のようなものだ。
「麦ちゃんはいつまで学生気分なのだろう」
「社会に出たら、やりたくないこともやるんだよ」

後半の麦君にとって、幸せとは「お金を稼ぐことで絹ちゃんを幸福にすること」だったと思う。
だからこそ、絹ちゃんにもお金を一緒に稼いで欲しかったのだろう。
結果その価値観を麦君は押し付けた。

絹ちゃんの転職のシーンでは、その押し付けが怒りへと変わった。

絹ちゃんは、給料が高いけどつまらなかった事務の仕事から、給料が低いけどやりたいことだったイベント系の仕事へと転職した。

②で書いたように、「なにも聞いてないんだけど」と不満そうにしながら、麦君は怒った。

「そんなのただの遊びじゃん」
「だっさ」麦君は感情を露わにした。
金より「やりたいこと」を優先した絹ちゃんが羨ましくて、馬鹿馬鹿しくて、失望したのだと思う。

このシーン、僕は胸が抉られる思いだった。

麦君は呆れたように絹ちゃんに言葉を浴びせるのだが、絹ちゃんは全部それを我慢した。

「そうだよね」「私もダサいと思うわ、(社員は)テキーラばっかり飲んでるし」
麦君の言葉を全部受け止めたのだ。
絶対苦しいと思う。

でも、正解がわからない。
絹ちゃんは、そんなこと言わないでよと言い返すのが良かったのか。我慢したことは良いことなのか。分からん。

いずれにしても、絹ちゃんは金を稼ぐことで幸せを掴むことを望んでいなかったのだろう。
ただただ前みたいに共通の趣味である小説の話をしたり、一つのイヤホンを二人で分けて音楽を聞きたかったのだと思う。
麦君はそれに気付いてあげてほしかった。
ただ、僕自身、客観的に見たらなんとでも言えるのだ。

まぁ、二人の価値観が大きくすれ違った原因は、なにを幸福と捉えるかの相違にあったように僕は感じた。

⑥目標は現状維持です。

二人は同棲し、幸せの絶頂を過ごしていた。
同じ趣味を持ち、意気投合できる最高の時間を過ごす中で、麦君は「目標は現状維持です」と言った。

僕がこの映画を見た中で、一番印象に残ったセリフである。自分自身、身に覚えがあった。

僕の結論から言うが、この言葉を僕は嫌いだ。

現状維持。僕自身幸せな時考えたことがあった。この幸福な時間がずっと続きますようにと。

しかし、これって人生つまんなくしてないか、とこの映画を客観的に見る中で思った。
幸せの絶頂をと決めつけているのだ。

現状維持とは言っても、自分を取り巻く環境はみるみる変わるし、今の幸せな生活が質的に現状維持されることは不可能だと思う。

そして、現状維持というのは、これからもっと人生楽しくなるかもしれない。二人で楽しくしていこう。とする望みを消すものだと思う。

僕自身、現状維持と思ったことがめちゃめちゃある。けど、そう思うと楽しくないのだ。

また、伊坂幸太郎『砂漠』の中で、ある人がこんな言葉を言う。

学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ

昔を懐かしがるのはいいが、戻りたいと思ってはいけない。
これを読んだ時、やけにこのセリフが僕に刺さったのだった。

じゃあどう考えるべきなのか。

めっちゃ理想論の綺麗事を言うと、
僕は、人生をジェットコースター的に、上がったり下がったりするものだと思っている。
そのため、理想のカップルとしては、下り坂では互いに支えて踏ん張り合い、登り坂では一緒に手をあげて絶叫し盛り上がりたい。

つまりは、現状が変わっていくのを受け入れて、その中で変化する楽しみを見つけていくように努力する方が僕はいいと思う。

めっちゃ綺麗事だなとは思う。
でもこうして綺麗事を言わないと実行はできない気がするのだ。

⑦その他もろもろ

印象に残ったシーンが多すぎるのだが、端的にシーンと印象を列挙しようと思う。


1、絹ちゃんがゼルダの伝説をやっていて、麦君もやらない?と誘うシーン。
→忙しくても絹ちゃんを優先してあげて欲しかった。けど、自分に置き換えた時、自信がない。

2、麦君が、仕事中に「あそこのパン屋が無くなっちゃったんだよ、寂しい」という絹ちゃんからのメールが来て、「だったら駅のパン屋行けばいいじゃん」と返すシーン。
→めっちゃわかるけど、やり返して良いことはない。

3、二人が別れた後、絹ちゃんが「実際浮気した?」と絹君に聞くシーン。
あ、絹ちゃん浮気したんだな、と僕は読んだ。浮気については、彼女に浮気させたら、それは彼氏側の努力不足だと反省すべきだと思う。まぁ悲しいだろうけど。理想論だけど。

4、最後のハグの意味
→麦君は、「幸せにしてあげられなくてごめんね」という意味のハグだと思う。絹ちゃんのハグの意味は僕自身女性じゃないから分からないのだが、「今までありがとう」の意味だろうと推察する。わからんけどな!?

5、共通の趣味について
→麦君と絹ちゃんは、履いてる靴、趣味、センスなどが出会った時から一緒で、意気投合した。しかし、社会に出たことによって、楽しいと思ってたことが楽しくなくなり、共通点が減っていった。結果、道が分かれていった。
麦君は絹ちゃんとの共通点に対して恋したのだろうか。

いや、もう思い出せない。
もっといろいろあったと思うのだが。。

早くDVD発売しないかなぁ。

まとめ

なんか、めっちゃキモいこと書いた気がする。
全身が痒い。笑

僕自身、これから社会に出て、性格が変わってしまうかもしれない。
そう思うと怖いのだ。

もしかしたら五年後、アホかよ五年前の俺。と思うかもしれない。しかし、恋愛経験も社会経験も少ない僕の視点はこんな感じだったんだよ、とここに残した。
過去の視点を残すことは大切だと思ったのだ。

いつかの自分のための一助になれたら幸いだ。

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