僕をパトカーで連行した警察官たちは一斉に謝罪した。
1.経緯
深夜2時頃。僕は友人宅から自転車を漕いで30分ほどの道を走っていた。
友人たち8人と東京西部の山の方までドライブをし、川辺でBBQとシーシャ、その後に滝行体験をし、友人宅で夕食。充実した1日に嬉しい疲れを覚えていた。
あとは帰って風呂入って寝るだけ。今日は気持ちよく眠れそうだ。ちなみに乗っている自転車は、昨日友人が貸してくれたものだ。
「すみません、この自転車はあなたのものでしょうか?」
交番の前で、旭日章キラリと輝く制服を着た男性が僕に話しかけてきた。
童顔ゆえか