スキルよりもスタンス: 真のビジネスの成功への鍵
1. スキルとスタンスの違い
「スキル」という言葉は、我々が特定の仕事やタスクを遂行するための技術や方法を指すのに対し、「スタンス」とは、その仕事やタスクに対する考え方や姿勢を指します。
スキルは学び取ることができ、時間とともに磨き上げることができますが、スタンスはそれ以上のもの、それは我々の核となる価値観や信念を反映しています。
2. スタンスの重要性
ビジネスの世界で成功を収めるためには、以下のようなスタンスが不可欠です。
高い基準: 常に最高の品質を求め、自らの行動や結果に対して高い基準を設定すること。
自立の意識: 他者に依存することなく、自分自身で考え、行動すること。
当事者意識: どんな状況でも責任を持ち、問題の解決を求める姿勢。
前向きに考える: 困難や障害に直面しても、常に前向きな姿勢で取り組むこと。
相手の立場で考える: 他者の視点や立場を尊重し、共感すること。
リクルートエージェント時代には「圧倒的当事者意識」という言葉がありました。企画開発部時代には「日本の採用を支える」という高い基準のもと、それぞれがプロフェッショナルとして仕事に取り組んでいました。
現場がこれは無理だよ。と言っても可能性を見つけるという前向きな習慣を発揮することの効用を学びました。
これが今のベストだ!という案を作っても、必ず現場と一緒に、
「クライアントの気持ちになって考え直そう」「交代でクライアント役になってロープレしよう」と夜中までロープレをしていた日もありました。
3. スキル先行の落とし穴
高度なスキルを持つことは魅力的であり、多くの場面で利益をもたらします。しかし、スキルだけが先行し、スタンスが後回しにされると、そのスキ
ルは効果的に活用されない恐れがあります。
そんな思いでやっているのかと思われると、スキルというより小手先のように見えてしまいます。その結果、周囲はその人の専門知識や能力を疑問視し、その人が「裸の王様」と見なされることも見てきました。
また有望な若手だったのに、スタンスを正してくれないまま中堅になり、勘違いしたままであったため、マネジメントになれなかった人も見てきました。プレイヤーとしては癖がありつつも優秀だったとしても、協働で成果をだすためにはスタンスは重要ですし、立場が上がるほど良い影響も、悪い影響もクローズアップされるものです。
4. 戦略的な活動とスタンスの関連性
そして、戦略的に活動するためには、目の前のタスクだけでなく、全体的なビジョンや目標に焦点を当てることが不可欠です。スタンスがしっかりしていれば、どのような状況や変化にも柔軟に対応し、必要な判断を下すことができます。完璧主義の罠から逃れ、戦略的な視点を持つことで、ビジネスの真の成功への道を切り開くことができるのです。
スタンスを身に着けておくと、変化に柔軟に対応でき、社内外問わずチームプレイができるようになるということが大きいかもしれません。
まとめ
スキルは私たちのビジネス活動の基盤となるものですが、スタンスはそれを導くコンパスのような存在です。
たくさんの転職者を見てきたからこそ、スタンスを正しく築くことの大切さを私は実感していますし、スタンスを伝えることの大切さを強く感じています。
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