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301妄想会議 〜あの人が301のメンバーだったら〜(前編)

301では現在、301の価値観に共感し、共に働く仲間を募集しています。
求人募集要項を箇条書きにしているだけでは301らしくない!ということで、今回は「301の妄想会議」と題し、有名人や過去の偉人、アニメの登場人物などが「301でその特性を生かして働くことができるとしたら」と夢のような話を繰り広げてみました。
CCO/デザイナー 宮崎、デザイナー 大本、コーポレートスタッフ 池町 の3名でお送りします。

<自分で見て、自分で考える>

池町 みなさんよろしくお願いします。
今日は、『妄想会議』と銘打ってお題を事前に出させていただいてました。301の考え方とか仕事の仕方に合いそうな有名人やキャラクターをそれぞれ持ち寄って、「もしあの人が301にいたらどんなことしそう?どんなこと言いそう?」なんて話をする企画です。
色々考えていただいたかと思うんですけど、どうですか?

大本 めちゃくちゃ偉人を連れてきたんだけど大丈夫かなぁ?

池町 私も大好きな人を選んだので、こんな人いたら惚れるわ!と思ってます(笑)

宮崎 どうゆう感じでやる?

池町 それぞれが連れてきた有名人について、みんなでワイワイ話せればいいなと思っているので、早速紹介しちゃいます!
私は伊丹十三さんを連れてきました。ご存知ですか?

宮崎 うん。映画監督だよね。

池町 はい。あとはエッセイを書いたり、デザイナーや俳優としても活動されていました。一番、映画監督としての活動が有名なのかなぁ?私、『スーパーの女』という伊丹監督の映画が大好きなんです。

大本 その作品知らないかも。

池町 『マルサの女』の方が有名かもしれないんですけど、『スーパーの女』もめちゃめちゃ面白いんですよ!1996年公開で、食品スーパーを舞台にしたコメディ作品なんですけど、その時まだ見逃されていた “食の安全” について思いっきり描いているので、爽快感の中で考えさせられる。
2000年くらいに食品会社による賞味期限切れ食品の再利用とか、スーパーで期限切れの食品をパックし直して再販売したりしていたことが世間で問題になったのって覚えていますか?

宮崎 あ〜あったね。

池町 当時かなり社会で話題になったと思うんですけど、その前に『スーパーの女』がきっかけで気づき始めていた方もいたみたいで。試写を見たスーパーの店員さんが、こういうスーパーにしたいんです!って上層部に訴えた、なんて話もありました。本当に働いている人が共感して、行動を起こしたくなるほどエネルギーのある作品なんです。それってやっぱり、伊丹さんが取材を徹底的にして、実際に足を運んで、自分の目で見て、考え、情熱を持って届けるからこそだと思います。

この、“自分の目で見て、考える” っていうのが301で働く時に必要だなって感じました。私自身、社会にあるものをそのまま受け入れるんじゃなくて、「それはなんで面白いんだっけ?」「それはなんで良くないんだろう?」って考えることで、現状をより良くするアイディアが生まれるのをここで何度も体験しました。

宮崎 伊丹さんが301にいたらどういうことしそう?

池町 う〜ん。あんまりオフィスに来ない気がする(笑)

大本 進捗会議(301で行われる週1の定例会議)とかいないかもしれないですね。

池町 ね。それより取材!みたいな。あとは、みんなの考える幅を広げてくれそうな気がします。行動力ももちろんすごいと思うんですけど、奇想天外な提案をしてくれたり、こういう考え方もありじゃない?って新しい発想を与えてくれそうです。

大本 私は伊丹さんの人となりを全然知らないけど、映画見てみたくなりますね。

池町 ぜひ見てほしい!

<好奇心は教えられない>

宮崎 ゆりかさんは誰にしたの?

大本 バックミンスター・フラーってご存知ですか?

池町 初めてきく名前です。

宮崎 宇宙船地球号の人だ!

大本 はい、その方です。肩書きとしては伊丹さんみたいにいっぱいあって、数学者でも建築家でもデザイナーでもあった、今世紀最大の天才と言われてる偉人です。最初の頃はアバンギャルドな発想であまり社会から認められていなかったみたいなんですが。

池町 どのあたりが301にいたら面白そうって感じたんですか?

大本 まず、既存の概念を全然違う角度から見ていたところです。その代表的なものが『ダイマクション・マップ』という新しい世界地図でした。
当時、当たり前とされていたのは平面の世界地図でした。みんなが思い浮かべるその平面の地図って、実は大陸の大きさとかめちゃくちゃなんですけど、『ダイマクション・マップ』は大陸の大きさがほぼ正確。展開図になっていて、立体にすると球に近い多角形になるんです。「地図と言ったらあれ」という一般的な概念に対して新しい考え方を提案して、当時のグラフィックデザイナーの度肝を抜いたっていう話が残っています。
さっき宮崎さんが言ってくれた彼の著書『宇宙船地球号』でも、「地球は宇宙船だ」と捉えていました。私たちはそれぞれが宇宙船に乗っている1メンバーであると。

宮崎 視点の転換、みたいなこと?

大本 はい。301の働き方とか、新事業で形にしようとしていることとか、常識を疑う姿勢が繋がっているなぁと思います。
あと、この人はクリエイティブなことが起こるには「総合的な性行が必ず必要」と言っていて、違うジャンルが掛け合わさらないと新しいことは生まれないので「専門バカが嫌い」という言葉も残しています。301のコミュニティにいる人も、ある業界で最先端の仕事をしているけど違うベクトルにも興味を持っている方ばかりなので、共通した考え方があるんじゃないかな。

宮崎 1つの専門性を突き詰めた上で別のことにも取り組めたら理想的だよね。

大本 そうですよね。301に入って思ったのが、デザイナーだからデザインだけをしていればいい時代は終わったんだなって。PMも段取り組めればいいとかっていうことだけじゃないなと感じてます。

池町 その好奇心ってどこから来るんでしょうか。一つを極めた上で、別のことにも挑戦してみようっていうのは「やれ!」って言われてもできないし、面白そう!って思えないとできないですよね。

大本 バックミンスター・フラーが成長するためのステップを4つ挙げていて、まず1つ目に「興味を教わることはできないから自分で発電しなくてはいけない。発電するという動機は教えられない」って言ってるんです。

宮崎 孔子の論語でも「知る者も好きなものには及ばない、好きな者も楽しむ者には及ばない」っていう言葉があって。やっぱり、そこを自分でモチベートできる人っていいよね。

大本 301もそういう人を求めてるんだろうなって思います。受動的でない人。

池町 そうですよね。よく301の話にも出てくるけど “教えてもらう” みたいな姿勢は合わないですよね。それよりは “ここでこんなことやりたい” を見つけられる人が楽しめる環境。毎日が楽しいことだらけなわけじゃないけど、その中で自分で何を楽しみとしていけるか、自分で興味を作れるかってことなんだろうなぁと思います。

大本 私、このアメリカの万博で採用されたジオデシック・ドームを作ったことあるんです。

宮崎 え?作ったの?

大本 教授がバックミンスター・フラーが大好きで(笑)

池町 どんなドームなんですか?

大本 最近NORTH FACEのテントの構造のベースにもなってるらしんですけど、大きくなればなるほど強度が増す、最小の構造で最大の空間を作れる建築です。たった2つのピースでつくれるのに凹んでも壊れない構造で、このドームでマンハッタンの街を囲むエコシステムを考えていたらしいです。だから、街づくりとか都市づくりのプロジェクトに携わる301にいたらすごいこと言いそうだなって思います。突飛なアイディアを理論的に説得してくれて、一緒にワクワクできそうです。

池町 こういう発想はやっぱり、数学を極めたからこそ出てくるんでしょうか?

宮崎 最初に何かのプロフェッショナルになる必要は絶対にあるよね。最初から複合的な視点を持つって結構難しい。何らかの専門性を極めてからっていう話は、Takramのトークとか他のところでも耳にするかなぁ。

池町 そうなると、その一番最初に極めてみようと思える専門分野をどうやって見つけたんだろうってところが気になってきます。バックミンスター・フラーはなぜ数学に目覚めたんだろう?

宮崎 何でだろう。数学好きな人からすると数字だけで美しさがわかるって言うけど、そういう感性がやっぱりあるんだろうね。

大本 私、数式読めないからな(笑)

池町 私も数字苦手です(笑)

大本 でも、想像力が大事なんだって聞きます。ただ数字を使っているっていうだけで。

< “ 諦める ” が大切>

池町 お二人もデザインっていう専門分野を見つけているけど、いっぱい選択肢がある中で、その夢中になれるものを見つける人と見つけられない人の分かれ道ってどこなのかなって思うんです。

大本 301でもたまに話に出るけど、“やめる” 選択ができるか?って大切だと思います。仕事つまんないって言ってる人とかも、私たちからすると「じゃあ辞めたらいいじゃない!」って。もちろん、それぞれ色んな理由があって選択しなくちゃいけないんですけど。

池町 わかる!確かに “やめる” も勇気ですよね。

大本  “やる” もそうだし “やめる” もそうですよね。

宮崎 日本は何かを始めた人は褒賞があったりするのに、何かをやめた人には光があたりにくいなって思う。301では頻繁に棚卸しをするけど、それは効率よく働くのにとても大事なことなんだよね。

池町 「これ、やっぱいらないよね?」って会話よく聞きます。

宮崎 プロトタイピングを素早く回しているから。新しい提案もさっとやってみて、違うと思ったら下げる。デザインをする上でもそうだけど、試作を多くつくって循環させていくっていうことに繋がっていくのかなって思う。

池町  “やめる” ってちょっとカッコ悪いって考え方もありますよね。努力が足りないんだ!みたいな。私もそういうの結構思っていて、謎のプライドというか。でも301に入って、いらないなって思いました。「あ、違いましたね、じゃ次のやってみます!」で大丈夫だと。

宮崎  “諦める” って悪いことのように捉えられている文化があるけど、実は美徳だったらしいんだよね。白洲正子さんが書いてたんだけど “ 諦める “ は “明らかに見る” が語源で、諦めて執着を離した時にようやくその物事が明らかに見えてくるってことなんだって。執着を離すのが一つの美徳だっていう考え方だった。

池町 なるほど。深い。

宮崎 まさかバックミンスター・フラーが出てくるとは思わなかったなぁ。

大本 こんな人いたらいいなレベルじゃないですよね(笑)

池町 世界変わっちゃうレベルですね。

大本 本当に。世界変わる。

池町 “視点を変えてくれる” という意味では、301は今、世界を変えてくれるような人材を探しているのかもしれないですね。

宮崎 2人は 、いろんな仕事している人っていう基準で選んだの?

大本 いや、たまたまですね。

池町 私も。それよりは、新しいものの見方ができることが301らしさに繋がるなと思って選んだ気がします。

宮崎 なるほどね。俺は、2人がそんな偉人を連れてきた中であれなんだけど、最近読んでいたのもあって、幽☆遊☆白書の蔵馬にしてみた。

大本・池町 えー読んだことない!

後編へつづく


301では、夏の新拠点立ち上げに向けて、クリエイティブ組織の常識を超え、飲食業界の常識を超えていく、新しい仲間を募集しています。詳細は301のHPをご覧ください。

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