ながさかりえ

たんたん と。 私がそこに感じとったそのままを。 言葉にするにはあまりにも抽象的であるが故に、あえて見過ごしていた感覚。 けれど伝えたかった本当の部分。

樹の音色の人

空気を震わす弦の音 幾重にも同心円を拡げながら じっくりと、じっくりと行き渡る 通奏低音を奏でる コントラバスの音色 深く温かい色 細心に弓を当て たっぷりと響かせ…

風と雷の人

雷鳴が轟き 雷光が走る 鼓膜をつん裂き 天がひび割れる ピリピリと大気を震わせ 空を駆ける 全てを放出し やがて霧散する 中心から渦巻く風が 色とりどりの幻想を生み …

光彩とバイブレーションの人

窓から差し込む陽光を受け キラキラと光を弾く 繊細に枝が伸び きゃらきゃらと嬉しげに実の生る ガラス細工の木 実はチリチリと鳴り 光彩を振るわせる 根元にはくっきり…

*制作における思いと願い*

生身の人間の印象は それぞれが例外無く 実に強烈で それでいて一言で言い表せないほどに 数多の色を持つ しかし今見えているのは その人の一部分かも知れない それ…

古き黄金の人

切り立つ山 褐色の山肌 巨大な岩 石積みの神殿に昇る太陽 古代文明の黄金の仮面 時は清濁合わせ飲み 全てを艶やかな蜜に変える 天に祈る人々 天に捧げる音楽 多くの人…

銀の粒子の人

見渡す限りの広い野原に咲く 一輪の白く可憐な花 背の高くなった葦を風が撫でてゆく 大きく波打ち一抹の寂寥感を漂わせる 旅人は大地を踏み締めて一人立つ オレンジ色の…