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鉄道ニュース&考察

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鉄道のニュースを深掘りし、それに関しての考察もしていきます。
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記事一覧

東臨70-000形 「リユース」の行方

東臨70-000形 「リユース」の行方


70-000形の置き換え、もったいないの声東京臨海高速鉄道70-000形。10連8本が1995年〜2002年に製造された、りんかい線用の車両で、JR東日本の209系ベースとなっている他、モケット交換・車内案内表示器のLCD化・ドアチャイム更新・機器更新など、他の209系とは異なり徹底的に内外装の整備が行われています。

しかし、70-000形の機器更新がまだ完了していなかった、2018年6月11

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首都圏の余剰車の行方

首都圏の余剰車の行方

コロナ禍による減便と余剰2020年。新型コロナウイルス感染症の蔓延による外出制限等により、テレワークなどの「新しい働き方」が普及したことで、通勤客の姿は電車から消えました。そして、コロナ禍が明けてから現在まで、需要はコロナ禍前までには回復していません。

この通勤客の需要の減少を見たJR東日本は、首都圏の主要線区で朝・夕ラッシュ時間帯の減便を行います。運行する本数が一番多いのはラッシュ時間帯なので

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今後が気になる「JR東日本の3つの老朽車」

今後が気になる「JR東日本の3つの老朽車」

今回は、JR東日本の車両の中で、車齢が特に高い上に延命など続投の方針が示されていない「3つの車両」の今後を占っていきます。

① 205系3100番台(4連17本、1985年〜)

1985年に山手線・1989年に埼京線用の車両としてデビューし、2002年〜2004年にかけて仙石線用に改造された205系。2009年には南武線から更に1本を迎え入れ、最盛期は4連19本が在籍していました。2011年の

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211系(静岡車)更なる譲渡先はあるのか

211系(静岡車)更なる譲渡先はあるのか

211系。1985年〜1991年に製造され、JR東日本・東海の長距離路線に導入された形式で、静岡地区には1989年〜1991年にかけて5000・5600番台が導入されました。

しかし、JR東海では近年老朽化によって、新型車両の315系による置き換えが進んでおり、2023年度末に名古屋口から撤退、そして静岡地区からも2024年度末をもって撤退することになりました。そんな中、以前から一部で「JR東海

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キハ110系 譲渡の可能性

キハ110系 譲渡の可能性

↑⚠️:HB-E220系の導入・キハ110系の置き換え予想:必ず先にご覧ください↑

HB-E220系への置き換えがスタート?2024年5月21日。鉄道車両の設計に携わる、三共技研工業 ㈱ が設計に携わった車両を記載したホームページに「2022(年):JR東日本 HB-E220 車体設計」の記載が確認され、HB-E220系の登場が確定的となりました。置き換えられる車両の候補には(キハ40形の撤退に

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新しい気動車③:HB-E220系 誕生か

新しい気動車③:HB-E220系 誕生か

↑⚠️:前回の①をご覧になっていない方は必ず先にご覧ください↑
(②は今後東日本以外の車両を扱う記事として投稿するため空番)

前回の①において、JR東日本が導入を進めている「ハイブリッド車両」・「蓄電池電車」・「水素電車」の車両をそれぞれ紹介した上で、今後の導入について「ハイブリッド車両の新形式が造られるのではないか」と予想していましたが、その予想通り、ハイブリッド車両の新形式が造られることが、

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新しい気動車①:JR東日本編

新しい気動車①:JR東日本編

進む ”脱" ディーゼルカー気動車とは、電線が引かれていない「非電化」の路線を主に走る「ディーゼルカー」の事を指します。しかし今、JR各社で気動車の「脱ディーゼルカー化」が進んでいます。
今回から数回に渡って、将来気動車を置き換えるであろう3つの「新しい気動車」を項目ごとに厳選してご紹介します。第1回はJR東日本です。

🟩 ハイブリッド車両(シリーズハイブリッド)簡単に言うと「ディーゼルの力を

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205系1000番台の今後は?

205系1000番台の今後は?

撤退と残留 運命が別れた3本205系1000番台は、神奈川県川崎市の臨海部を結ぶ、南武支線(尻手〜浜川崎間)用の車両で、かつては中間車(モーター車)として山手線や中央・総武線で活躍していた車両に、新しい顔と運転台を付けて誕生した超強力な2両編成です。

ナハW1・W2・W4編成の2連3本が2002〜2003年に登場し、それまでの101系を置き換え、以降約20年に渡り南武支線で活躍してきました。

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③JR北海道の中期経営計画について:「赤い星・青い星」・車両の動向

③JR北海道の中期経営計画について:「赤い星・青い星」・車両の動向

|JR北海道「中期経営計画」2026年度までの事業内容について|JR北海道から先日公開された「JR北海道グループ 中期経営計画 2026」。
前回までの2回は「中期経営計画以降の事業構想」を解説してきました。

今回からはその資料内にある「2026年度までに予定されている事業内容」を解説していきます。

また、今回からは、前日に別途発表された「令和6年度事業計画」の資料の内容も併せて一部紹介しなが

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西武2000系の2両編成は本当に“終末”なのか?

西武2000系の2両編成は本当に“終末”なのか?

|“終末トレイン”|先週放送が始まった、テレビアニメ「終末トレインどこへいく?」。水島努監督が描くテレビアニメで、危機が迫る西武池袋線の始発駅・池袋に居るかつての仲間を探すべく、反対側の始発駅・吾野から4人の女子高校生が旅に出るというストーリーです。鉄道を舞台にしたアニメということで、アニメファンのみならず鉄道ファンからも、そのストーリー性や描写の高さに注目が集まっています。私も毎週録画にて拝見さ

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②JR北海道の中期経営計画について:苗穂工場の移転構想・北海道新幹線の高速化構想・水素電車の導入構想

②JR北海道の中期経営計画について:苗穂工場の移転構想・北海道新幹線の高速化構想・水素電車の導入構想

|JR北海道「中期経営計画」以降の事業構想について|JR北海道から先日公開された「JR北海道グループ 中期経営計画 2026」から、その資料内にある「中期経営計画以降に構想されている事業」の中から2回に分けて解説しております。

第2回となる今回は「苗穂工場の移転orリニューアル」・「北海道新幹線の想定最高速度の引き上げ」・「水素電車の導入」の豪華3本立てでお送りします。

その他の事業構想や、2

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|初投稿|ご挨拶/①JR北海道の中期経営計画について:札幌〜旭川・新千歳空港間の高速化構想

|初投稿|ご挨拶/①JR北海道の中期経営計画について:札幌〜旭川・新千歳空港間の高速化構想

|ご挨拶|こんにちは。山眺という者です。X(Twitter)で鉄道に関するトピックを要約してポストしています。
この度、鉄道車両の動きをまとめたサイト、いわば “Wiki的な場所“ として「note」を開設することと致しました。
このサイトをトピックのデータベースとして閲覧していただけるよう、超低頻度ながら展開してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

|JR北海道「中期経営計画」

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