吝嗇

感情と思考の言語化練習

吝嗇

感情と思考の言語化練習

記事一覧

思い出は反芻を繰り返し、濾過されてゆく。認知に至らない事象や忘却の他にも、恥辱や過誤など自分に都合の悪いものは抑圧し、そこに空白ができる。濾過装置を通すほど思い出は美談と化す。空白に装飾をし、より輝かしくなる。私たちの物語じみた過去は無意識のうちに形成されたものなのかもしれない。

吝嗇
1か月前

自己愛と承認欲求

懶惰から絵を離れていましたが、最近になって創作意欲が湧いてきました。言語って限界がありますよね、芸術ってことばにならない神聖なものが秘められている気がします。こ…

吝嗇
3か月前
11

誰も私をわからないで

醜さに塗れた厄介で貪婪な劣情が私の傍をついて離れない。歳を重ねるごとに不浄が肉にまとわりついて神聖からかけ離れていく。都合のいいとこだけフレーミングしすぎて色褪…

吝嗇
4か月前
1

致死量の錠剤を枕元に隠して生きている 導火線の見えない爆弾みたいでたのしくなっちゃうな 今の時代服薬で死ねないことわかってるのに 死ねばいいのに運良く死んじゃえばいい 死ねばいいほんとうに死ねはやく 死ね

吝嗇
1年前

私が死ぬのがいちばん早い 結局のとこいちばん愚かで汚いのは周りを都合の良い固定観念で覆い解ろうとする姿勢を持たない附子で白痴な私でした ごめんなさい 早く死にましょうね 人間は消えることも無くすこともできないから

吝嗇
1年前

role model

思春期の上澄みを切り裂いては、ぽろぽろと滲む蜜を頬に塗りつけていつまでも遊んでいる。いつまでも、いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも。蜜が照る本来の、あの時…

吝嗇
1年前
1

内臓をぎゅってされたい時がある。
人間って恒常性を保つための皮膚や骨にこびりつく筋だの骨だのあるから、フェルトの縫い目を隠すみたいにひっくり返すことはできないみたい。表皮でしか伝わらない温もりや繋がらない心臓。あなたと完全体になれない事実に私は時折もどかしくなるよ。

吝嗇
1年前
1

酔生夢死

SNSに投げた感傷の言葉。名付け、排出された感情。俗物となったそれは、エンタテインメントの一環同様で、皆の自己表現の踏み台とされる。所詮人間なんて利己主義で、コミ…

吝嗇
3年前

自分を愛しすぎて他者から情愛が向けられたとしても、偽善だと決めつけてしまうから自分以上に愛してくれる人に出会えない。私、どこかできっと誰かに大切にされている、されていた。好きだった人の思い出の中でいつまでも大事にされている女の子が羨ましい。広大な花畑、憐憫とワルツを踊りましょう。

吝嗇
3年前

忘恩の徒

歓楽極まりて哀情多し。 雨上がり、澄み切った空なんてものは綺麗事。暗澹を誤魔化しきれなかった大人の謀る幻想です。虹霓も、蒼昊も、いずれ哀情の比較対象となるのであ…

吝嗇
3年前

branler

つくづく瑣末な人間になってしまった。 憂鬱の感情しかかわいくないこと、私が一番理解をしているはずなのに、他人に期待をすることも、錠剤を飲むことも辞めてしまった。…

吝嗇
3年前
2

insecure

不幸でよかったな、というか、母親がいて、学校に行けて、病院の前に咲いている鬱金香をかわいいなと思える毎日の螺旋。澱みの部分をここぞとばかりに切り取って、私は不幸…

吝嗇
3年前

天竺忌憚

駅前のおいしいクレープを知ってるからこそ、コンビニの数百円のスイーツで満足できないし、同級生の二重でばっちりしたくりくりおめめを持つ女の子も、インターネットの加…

吝嗇
3年前
1

安逸を喫する

ぜつぼうの朝。 窓から薫る陽光。雛鳥のさえずりが皮膚に浸透して、わたしの醜さはじわじわと晒される。ぼんやりと曖昧模糊な憂鬱。ああ、積み重なっては消える不明瞭なこ…

吝嗇
3年前

思い出は反芻を繰り返し、濾過されてゆく。認知に至らない事象や忘却の他にも、恥辱や過誤など自分に都合の悪いものは抑圧し、そこに空白ができる。濾過装置を通すほど思い出は美談と化す。空白に装飾をし、より輝かしくなる。私たちの物語じみた過去は無意識のうちに形成されたものなのかもしれない。

自己愛と承認欲求

懶惰から絵を離れていましたが、最近になって創作意欲が湧いてきました。言語って限界がありますよね、芸術ってことばにならない神聖なものが秘められている気がします。ことばを知らない馬鹿でも何かしらを表現できますし。とにかく今年こそは何かしらを完成させたいなと息巻いております。自分の作品って、自分の好きなものを詰めているからどうしても嫌いになれません。でもきっと、心のどこかで他者にも私の作品を好いていてほ

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誰も私をわからないで

醜さに塗れた厄介で貪婪な劣情が私の傍をついて離れない。歳を重ねるごとに不浄が肉にまとわりついて神聖からかけ離れていく。都合のいいとこだけフレーミングしすぎて色褪せてきた不幸せだった頃の記憶を何度も何度も反芻して、ぐちゃぐちゃになった食塊を脳みそにどっぷり沈めて、吃逆して、四肢すべてを麻痺させたまま泥濘にずぶずぶと堕ちる。甘い夢だけを味わせててね。門徒物知らず 既視感ばかり日常ばかりで、好奇心や関心

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致死量の錠剤を枕元に隠して生きている 導火線の見えない爆弾みたいでたのしくなっちゃうな 今の時代服薬で死ねないことわかってるのに 死ねばいいのに運良く死んじゃえばいい 死ねばいいほんとうに死ねはやく 死ね

私が死ぬのがいちばん早い 結局のとこいちばん愚かで汚いのは周りを都合の良い固定観念で覆い解ろうとする姿勢を持たない附子で白痴な私でした ごめんなさい 早く死にましょうね 人間は消えることも無くすこともできないから

role model

思春期の上澄みを切り裂いては、ぽろぽろと滲む蜜を頬に塗りつけていつまでも遊んでいる。いつまでも、いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも。蜜が照る本来の、あの時に天使になっていればよかった。私が私を殺せばよかった。殺されれば死ぬし、殺せば死刑確定だし、実質私ひとりの私だけの心中だ。それって実質自殺と同等じゃない?

私が私を殺せますように、と呪いをかけた私の、私だけのお姫さまはクラウドの中で永劫に

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内臓をぎゅってされたい時がある。
人間って恒常性を保つための皮膚や骨にこびりつく筋だの骨だのあるから、フェルトの縫い目を隠すみたいにひっくり返すことはできないみたい。表皮でしか伝わらない温もりや繋がらない心臓。あなたと完全体になれない事実に私は時折もどかしくなるよ。

酔生夢死

SNSに投げた感傷の言葉。名付け、排出された感情。俗物となったそれは、エンタテインメントの一環同様で、皆の自己表現の踏み台とされる。所詮人間なんて利己主義で、コミュニケーションとか取れたもんじゃない。

永久機関が存在しないことくらい言葉では理解をしていた。なくなることより、あること。死ぬことより、生きること。私たちは命脈を保つことに慣れてしまっているから、いつまでも慢心していられるのだ。油断して

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自分を愛しすぎて他者から情愛が向けられたとしても、偽善だと決めつけてしまうから自分以上に愛してくれる人に出会えない。私、どこかできっと誰かに大切にされている、されていた。好きだった人の思い出の中でいつまでも大事にされている女の子が羨ましい。広大な花畑、憐憫とワルツを踊りましょう。

忘恩の徒

歓楽極まりて哀情多し。
雨上がり、澄み切った空なんてものは綺麗事。暗澹を誤魔化しきれなかった大人の謀る幻想です。虹霓も、蒼昊も、いずれ哀情の比較対象となるのであればはじめから知らなければよかったのにな。

俗世の言の葉は永久機関になり得ない。湿気た四畳間、腐りゆく皮膚を紡ぎ合わせて感じる穏やかさだけを信じてください。苟且な成型ではあるけどもこれが全てだと割り切ってください。畢生を見据えた気にでもな

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branler

つくづく瑣末な人間になってしまった。

憂鬱の感情しかかわいくないこと、私が一番理解をしているはずなのに、他人に期待をすることも、錠剤を飲むことも辞めてしまった。年齢の関係上、身売りも一旦足を洗った。絵も詩もできなくなってしまった。あとは、草臥れた制服を捨てるだけ。

画一的な学生、無個性。

人間の生活の惨めさをひしひしと実感している。可哀想な自分のことが好きだった、幸せになってしまった私への自

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insecure

不幸でよかったな、というか、母親がいて、学校に行けて、病院の前に咲いている鬱金香をかわいいなと思える毎日の螺旋。澱みの部分をここぞとばかりに切り取って、私は不幸なんですよ、なんてドヤ顔できる精神を持っていてよかったなと思う。

自分のことを可哀想だと思える精神がなければ、絵や詩をかけなかっただろうし、 今好きな音楽に救われる人生も感性もなかった。病気も障害も底辺層のわたしは不幸の思い込みで生きてい

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天竺忌憚

駅前のおいしいクレープを知ってるからこそ、コンビニの数百円のスイーツで満足できないし、同級生の二重でばっちりしたくりくりおめめを持つ女の子も、インターネットの加エゴリゴリアイドルには勝てない。

最上級を知ると中途半端なもので欲求を満たすことができなくなってしまう。私にとって愛とか居場所とか、そういう抽象的な肯定感がまさにそれだなぁと思った。
14歳の時、 私のことをほんとうに母性的に愛してくれた

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安逸を喫する

ぜつぼうの朝。
窓から薫る陽光。雛鳥のさえずりが皮膚に浸透して、わたしの醜さはじわじわと晒される。ぼんやりと曖昧模糊な憂鬱。ああ、積み重なっては消える不明瞭なこのもやが、すべて感興となってしまえばいいのに。
電気ケトルで沸かしたお湯でインスタントコーヒーをつくる。沈殿し、きわから溶けゆく砂糖。
わたしたちは少し似ているね。