記事一覧
思い出は反芻を繰り返し、濾過されてゆく。認知に至らない事象や忘却の他にも、恥辱や過誤など自分に都合の悪いものは抑圧し、そこに空白ができる。濾過装置を通すほど思い出は美談と化す。空白に装飾をし、より輝かしくなる。私たちの物語じみた過去は無意識のうちに形成されたものなのかもしれない。
誰も私をわからないで
醜さに塗れた厄介で貪婪な劣情が私の傍をついて離れない。歳を重ねるごとに不浄が肉にまとわりついて神聖からかけ離れていく。都合のいいとこだけフレーミングしすぎて色褪せてきた不幸せだった頃の記憶を何度も何度も反芻して、ぐちゃぐちゃになった食塊を脳みそにどっぷり沈めて、吃逆して、四肢すべてを麻痺させたまま泥濘にずぶずぶと堕ちる。甘い夢だけを味わせててね。門徒物知らず 既視感ばかり日常ばかりで、好奇心や関心
もっとみる致死量の錠剤を枕元に隠して生きている 導火線の見えない爆弾みたいでたのしくなっちゃうな 今の時代服薬で死ねないことわかってるのに 死ねばいいのに運良く死んじゃえばいい 死ねばいいほんとうに死ねはやく 死ね
私が死ぬのがいちばん早い 結局のとこいちばん愚かで汚いのは周りを都合の良い固定観念で覆い解ろうとする姿勢を持たない附子で白痴な私でした ごめんなさい 早く死にましょうね 人間は消えることも無くすこともできないから
role model
思春期の上澄みを切り裂いては、ぽろぽろと滲む蜜を頬に塗りつけていつまでも遊んでいる。いつまでも、いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも。蜜が照る本来の、あの時に天使になっていればよかった。私が私を殺せばよかった。殺されれば死ぬし、殺せば死刑確定だし、実質私ひとりの私だけの心中だ。それって実質自殺と同等じゃない?
私が私を殺せますように、と呪いをかけた私の、私だけのお姫さまはクラウドの中で永劫に
内臓をぎゅってされたい時がある。
人間って恒常性を保つための皮膚や骨にこびりつく筋だの骨だのあるから、フェルトの縫い目を隠すみたいにひっくり返すことはできないみたい。表皮でしか伝わらない温もりや繋がらない心臓。あなたと完全体になれない事実に私は時折もどかしくなるよ。
自分を愛しすぎて他者から情愛が向けられたとしても、偽善だと決めつけてしまうから自分以上に愛してくれる人に出会えない。私、どこかできっと誰かに大切にされている、されていた。好きだった人の思い出の中でいつまでも大事にされている女の子が羨ましい。広大な花畑、憐憫とワルツを踊りましょう。