動物と暮らす。 Vol.45
こんにちは。
perromart.jp 獣医師スタッフの原 駿太朗です。
犬や猫を飼い始めたきっかけとしてよく聞くものに
「子供が生まれたタイミングで。」というものがあります。
子供と一緒に育ってくれる良きパートナーとなってくれることを祈って家族に迎え入れる。ということなのだと思いますが、これは科学的にもメリットがあることなのでしょうか?少し調べてみたいと思います。
①アレルギーや喘息などの発生リスクの低下
犬や猫と暮らすと家の中がどちらかと言うと「清潔ではない」状態になるから赤ちゃんにとって良くないかも…。
そう思われている人は多いと思いますが、実はその逆。
犬や猫に限らず、ペットと暮らす家庭で育った赤ちゃんの方が、暮らしていない赤ちゃんに比べて呼吸器の感染症などにかかるリスクが減ることがわかっています。
これはおそらく、赤ちゃんの「免疫」が形成されていく小さい時期のうちから様々な刺激(毛や汚れ、さらには菌まで)に触れる機会が増えることで、より柔軟性がありたくましい免疫システムが構築されるためだと考えられています。
これと似たような報告で「田舎暮らしの赤ちゃんに比べて都会暮らしの赤ちゃんの方がアレルギーなどになりやすい」という報告も出ています。
必ずしも「綺麗」「清潔」という状態が人間にとっていいわけではないんだなぁと感じますよね!
②コミュニケーション能力の発達に役立つ
色々な物事が流動的に目まぐるしく変化する現代社会において「コミュニケーション能力」というものはとても重要だと思います。
これにも動物との暮らしは役立ちます。
小さい頃に意識していなかったですが、感情を汲み取ったりや相手を慮る気持ちというのも幼少期に彼らと過ごす中でとても大きな影響を受けていたのではないかと思います。
なぜかというと、成人した今もまだ現在進行形で彼らと暮らしているとそういったトレーニングになっているなぁとも感じるからです。
それにある報告では、ペットがいる家庭の方がそうでない家庭に比べて家庭内でのコミュニケーションの量が明らかに増えるということが言われています。
ペットの感情を読み取るだけでなく、彼らを通じて家族間のつながりも強くなっているのかもしれないですね!
③命の大切さ、尊さを学べる。
残念なことにほとんどの場合で、彼らは私たちよりも早く旅立ってしまいます。
彼らの旅立ちの瞬間というものはそれはショッキングなものです。
私自身、今でも相棒が旅立った時のことを思い出すと鮮明に思い出せますし胸が苦しくなってきます。
ですが、だからこのリスクは避けた方がよい。ではなくて私はこの経験は本当に素晴らしいものだと思っています。
自分の人生の中でなにかを「愛する」ということを実際に経験したこと。
そしてそれを失う「悲しみ」を経験したこと。
これらは間違いなく人生において財産になると考えています。
そういった経験をしているからこそ、
・当たり前がいつまでも当たり前にあるわけではないこと。
・やりたいことを躊躇せず、出来なくなって後悔する前にやるべきだ。
ということを実感できるのだと思っています。
更には、私みたいに人生そのものに大きな道筋を照らしてくれることだってあります。
「どうやってその出来事を受け入れていくか?」が
大きな課題になってくるのかなと思いますが、それはまた別の機会に…。
いかがでしたでしょうか?
もうすでに小さな子がいらっしゃる家庭にも十分にメリットが多いと思います。
この記事をきっかけにもっともっと多くの人にペットと暮らす楽しさに気づいてもらえますと幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。それではまた、来週。
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