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ここが私のベストポジション。

現在私はクラスの副担任をしている

副担任だが、担任の先生と同じく、できる限り全部の朝の会と帰りの会には参加して、生徒の様子を見たり、先輩先生の学級経営されている姿を見て日々学んでいる

先日は道徳の授業を担当させてもらって、四十人越えのクラスを一度に見る、指示を出す難しさをヒシヒシと感じた。
だけど、結果生徒がすごくすごく協力してくれて楽しかった、新しい自分が知れてこれからもっとお互いを知っていきたいと思ったと言う感想が多く、やってよかったなぁ〜と思った

反省もたくさんあるけど、それは自分の中に留めて、次に必ず活かす!

それはさておき、
道徳をやっているときに少し思ったことがある

机間巡視をしているときに、
後ろの方に座っている普段あまり発言しない子に話しかけようと思って、その子の後ろに立って、腰をおろしたとき
自分が今まで見たことがない景色が広がっていた

「え、この席、最高じゃん。」
と突拍子もなく言ってしまった

だけど、その生徒もニコッと笑って
「そうなんです」

と言ってくれた。

今回の道徳は、クラスの人それぞれのイメージのカラーとそう思う理由を書こうというものであったのだが、
その子の席からはクラス全員の嬉しそうに話していたり、歩き回っていたり、ふざけている姿がよく見える
クラスが見渡せる、俯瞰できる。

一番後ろの席がいいな〜ということは多くの生徒が思うことだろう。
ほとんどは、後ろの方がスペースが広いからとか、注目が集まりにくいからとか、そのような理由が多い気がする

だが、私は今回この子の場所にきて、目線を合わせてやっと気づけた。
やっと後ろの席の最大の魅力に気づけた気がする。

発言をしないと言うことが消極的だなんていう時代はとうに終わってなければならない
後ろの席にいる子ほど周りを見て周りの意見を聞いて、自分で思考を深められている子なのかも知れない

その子のプリントはイメージカラーと人の名前と理由でびっしりと埋まっていた。


そのときにふと思った。

私が今、もしこのクラスにいたら。
きっときっと発言するより後ろの席で微笑ましくみんなのことを見ていたいな。
発言したいんじゃない。前に出たいんじゃない。
自分の思考の時間を大切にしたい。
だから先生、気づいて。この景色、最高なんだよ。
この席がいいの。
私は一人じゃない、みんなの楽しそうな姿が見れるこの席があればハッピーなんです。

そんな気持ちになるだろうなぁ。と。


中高生の時は特にクラスの中では発言をよくしたり、でしゃばりな私だったけど、
こんな新しい視点に気づけたこと
教室の中にある最高の場所を発見できたこと

それが私が教員になってよかった理由の一つだなぁと。
いくつも他にあるけれど
全部書き切れる自信はないけど

それでも私は教員という仕事が好きだし、新しい出会いと発見、波のある感情と日々変わる生徒の表情、毎日の違いに心惹かれて
そしてたくさんの「センセイ」に憧れて。
この環境に入れて本当に幸せだなと心から思いました。

まだ働き始めてから一年も経っていないけれども、一人のセンセイとしてどんどんセンセイの魅力を世界に伝えていきたいし
いろんな人に夢の通過点でも、夢でも、先生という職業が一度は目指してみたい場所になればいいなと思っています

今日はよく眠れそうだなぁ。
みなさんも素敵な夢を見てくださいね



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