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ASD+ADHDわい。就活せずやりたい事だけに手出しまくった結果。

私は現23歳女、社会人2年目にして、ASD+ADHDと診断されました。
数ある症状の中でも特に、聴覚過敏と共感覚の色聴(身の回りの音に色や形が見えたり、味や温度などを感じてしまう感覚)に悩んでいます。


そんな私ですが、
小さな子どもと関わる仕事をしています。

小さな子どもは騒がしいし、最高に向いてないと思いますよね笑。
私もそう思って、保育園や幼稚園で働くのは辞めて、保育者以外の立場から子どもと関わる選択をしました。

私は子どもの頃から、歳下の子や赤ちゃんが好きで(同い年の友達は超いなかったのにww)、その好きを仕事にできた今は幸せです。

小さな子ども達に囲まれた環境での苦難などは別記事に書いているのですが↓


今回はその経緯や仕事への想いについて書いていきます。


●具体的な仕事内容は??

個人事業主として独自でやっているので、企業名や職業名が大々的にあるわけではないのですが、

子ども向けエンターテイナー

が1番合っているのでは?と思っています。


キャラクターショーのMCや子ども向けのステージ・コンテンツへの出演。
平日には乳幼児のリズム体操の講師をしたり、
得意なイラストや造形・工作を活かして、子どもの教材作りをしています。

なんて多様多彩!
いや。多様多彩なんて言い方をすれば聞こえが良いですが、ようするに、あと先考えずにあれやこれや手を出しまくった結果です笑。
ものは言いようですね。

●これに至った経緯

至ったというか、まだ迷走中ですが。。

保育士である母の影響もあってか、子どもに関わる仕事をしたいという漠然とした夢は、幼稚園の頃からありました。

ただ、子どもと関わる職業=「保育園や幼稚園の先生」という固定概念が高校卒業ごろまであり、流れ的に私は先生になるものだと思っていました。

そのため中学生の頃から、保育施設や幼稚園でボランティアを始め、福祉学科を選択した高校時代は、数ヶ所の園で実習もしました。

この頃にも聴覚過敏や共感覚に悩まされており、子どもの甲高い泣き声や、騒がしいし環境に慣れておかねばという想いもあっての選択です。

しかし、幼稚園保育園の現場は予想以上に壮絶…
そりゃあ、命をお預かりする現場が厳しいというのは当たり前に覚悟していました。
ですが、その厳しさに加え、自分の特性が邪魔をする…

たとえば、

・騒がしい環境の中、同時に話しかけてくる子どもたち
(私は雑音や人の声などを同等に拾ってしまい、聞くべき音声だけをピックアップするのが苦手です。)

・音痴な楽器のおもちゃやうるさいおもちゃ
(子どもは音がなるおもちゃが大好きですが、おもちゃの楽器はことごとく音がズレている。。そして同時に鳴らしまくるので、頭が痛い…)

・クレヨン縦持ちで音を立てて絵を描いたり、壁やタイルを爪でひっかいたり、上履きを擦るように音を出して歩いたり…不快音が多々

・感覚過敏で触れられないものがあるのですが、溢れた牛乳や水が混ざった白砂、つぶつぶが入ったスライムなど、私にとってはオムツとかより地獄でした。

・早食い必須
(前の記事にも書きましたが、騒がしい環境で食事するのが苦手です。)

思い返せば無限とありますが、まあこんな感じで。

もちろん子どもなので騒ぐのも当たり前だし、悪気があって不快音を出している訳ではないので、仕方のないこと。
逆に私が色々と不快に思っていること自体、子どもたちに申し訳なくて、先生にはなれないなと思いました。

あとは、命をお預かりする立場として、
子どもと楽しく遊ぶスキルよりも、保護者とのコミュニケーション力や体力がメイン。当たり前ですが、子ども好きなだけでは到底務まりません。

●ここで人生迷走!
エンターテイメントに逃げました!


ここまで幼稚園保育園の先生になる事しか考えていなかった人生。
先生になるのが無理だと思ったは良いが、頭も運動神経も悪い私が別の進路を探せるわけもなく。

すべてどうでも良くなって、スマホでテーマパークのショーやパレードの動画を見て現実逃避しているうちに、テーマパーク沼にどっぷり浸かりました。

子どもたちを笑顔にするエンターテイメントの力すげえ!!!!!!!!

ショーやパレードを見ている子どもの中には、飛び跳ねて一緒に踊っている子もいれば、後ろの方でお母さんに隠れながら観ている子もいる。
みんなそれぞれの形で楽しんでいる。。
人間関係を築くのが苦手な子どもも、キャラクターとはお友達になれる。。

私自身、集団行動が大嫌いな子どもで(今もw)、先生として子どもを集団行動させなきゃいけなくなったら苦しいなと思っていた矢先。
これだ!!!!と私の中で革命が起こりました。

思い立ったら何も考えずすぐ行動してしまう私は、テーマパークのアルバイトにすぐ応募して、無事に大好きなテーマパークで働き始めました。


私が働いたところは、裏も決してブラックではなく、私が大好きな世界観や理念そのもの。
だからこそ働くモチベーションも上がるし、もはや給料無しでも働きたいと思えるレベルでした笑。


そこで間近に見たショーやパレードのダンサーさん達に心惹かれ、私もエンターテイナーとして、子どもたちにワクワクドキドキを届ける人になりたい…!と強く思ったのです。

●思ったは良いがスキルゼロ!!!

でもこの時すでに私は18歳。
こういうダンサーさんやステージに立つ人は、幼い頃からダンスや歌のレッスンを詰んだ人ばかり。とても狭き門なのです。

思い立ったら行動派の私はすぐに、貯めたバイト代を乱用して、初心者向けのダンススクールを探し、ボイトレスクールを探し、さらにキャラクターショーのMCに特化したスクールに入りました。

ここまでの流れ、まじで2.3日ぐらいの出来事です笑

そこから大学をサボってレッスンに行きまくり(後に半年留年しますww)、少しずつキャラクターショーのMCとしてステージに立てるようになりました。

勢いが大事、当たって砕けろ精神で(めっちゃメンタル鉄かよw)、ありとあらゆる事務所やイベント会社を調べては、MCの募集枠がないか問い合わせたり、オーディションに申し込んだり…。

こんなスキルゼロの私を求める会社なんてある訳ないのに。。
でも、この勢いと全力精神を面白いと思ってくださる方にも何人か出会えて(その中に今人生の恩師もいます)、人脈が広がり広がり。。。

コミュニケーション苦手(そもそも人間が苦手)な私ですが、数打ちゃ当たる方式が良かったのか運が良かったのか、本当に良い出会いもあって。
気付いたら、困ったときに助けてくださる恩師や先輩方に恵まれていました。

●何が言いたいのかというと、ノリと勢いでどうにかなってしまった!好きなことは貫くべき!!!

いやいやいや、どうにかなったのか、、???

私は別にこれで大金持ちになったわけでもないし、将来のことは1ミリも考えてないし(これは良くない!!!)、頭が悪いので万が一の何かがあった時転職はかなり厳しいです。なので、言いようによっては、この働き方は悪い例。

ただ、精神はとても安定しています。

どこを大事にするかは人それぞれですが、私が仮に超高学歴で大企業に就職できたとしても、性格と特性的に3ヶ月ぐらいでしぬと思います。


大人嫌いで(今もw)絶対大人になりたくないと思っていた私ですが、今の生き方はもはや「大人子ども」。

今の子どもに、大人でも好きなことやっていい!こんな自由な大人がいてもいいんだ!と思われる存在になれたら嬉しいです…!


もちろん。
今もASD+ADHDの症状、特に感覚過敏と不注意には悩んでいます。でも仕事が好きだから努力できるというか。
ステージに立つ時は未だに、スピーカーや客席のざわざわした環境が怖いし、子どもたちと過ごす時もよく頭が痛くなります。が、気休め程度の薬を飲みつつ、大好きなので続けています。
メールの返信や期限内に納品とかも苦手ですが、優しい人たちに恵まれたおかげで、この人たちに迷惑はかけたくないと思い。メモやアラームを活用して頑張っています。

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