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機構特化型からくり系サイト「からくりすと[ http://karakurist.jp ]」のnoteです。

マガジン

  • karakurist目録

    これからからくりを作りたいという人に向けてまとめているものです。 「設計を始めてみたい」 「からくり機構の知見を深めたい」 に答えた内容です。 中学生以上を対象として、専門用語は使わずできるだけわかりやすく書いているつもりです。

最近の記事

雑記_面白い機構が見れるサイトさん

基本的にPinterestで情報収集するのがメインなのですがいくつか面白いサイトをまとめておきます。 アライエンジニアリングカム装置のミニモデルやペーパークラフト機構群など特殊な機構が動画付きで掲載されています。私もこのサイトより段階変速歯車や間欠歯車などを参考にしていたりしています。 設計の方法については自分で工夫を凝らす必要があったりしますがインスピレーションはかなり湧きます! Mechanical Gifs機構とかの仕組みをgifで紹介しているページです。 遊星歯車

    • karakurist目録#6_カムを作る

      機構特化型からくりの醍醐味、運動の変換についてです。 ここでは運動の方向を変換するカムについて記載します。 カムの構成カムは回転する原節とそれに伴って動く従節から成り立ちます。 原節は一様な輪郭をした円盤ではなく、回転すると接触している従節が輪郭をたどるように動きます。 以下のGIFは基本となる板カムです。 カムの種類 代表的なカムは以下の通りです。 ・板カム ・確動カム [紹介リンク] ・直進カム ※立体カムについては製作難易度が高いのでここでは紹介しません(๑˃

      • karakurist目録#5_てこクランク機構を作る

        機構特化型からくりの醍醐味、運動の変換についてです。 ここでは基本となる回転運動から往復運動へ変換するてこクランク機構について記載します。 往復運動の基本はてこクランク機構 これまでにも何度か紹介したてこクランク機構は、往復運動を簡単に作ることができます。4つ(もしくは3つ)のリンク(棒状の部品、節とも呼ばれます)を繋ぐことで回転運動を往復運動に変換します。からくりにおいて、てこクランク機構は様々なメリットがあり、 ・部品点数が少ない ・確動性がある ・早戻りをさせたりも

        • karakurist目録#4_からくり設計のきほん

          設計についてです。 設計の方法はPCでも紙に書くことでもできます。CADソフトを使って設計するとより細部までの設計がしやすいですが、複雑すぎなければ必須にはならないと思います。 ので、ここではどのように設計しても基本になりそうな部分を書いていきます。 大き歯車と小さい歯車 大きい歯車と小さい歯車をかみ合わせて回すとどうなるかです。 大きい歯車→小さい歯車に回転を伝えると、小歯車は大き歯車よりも速く回ります。逆に、小さい歯車→大きい歯車に回転を伝えると大きい歯車は遅く回りま

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        • karakurist目録
          6本

        記事

          「からくりをレゴで作る」という手段もありますね。レゴは寸法の粒度が高いですが手を動かしながら作ることができます。あくまでも手段であって製作者の創造性のほうが重要だと僕は思います。

          「からくりをレゴで作る」という手段もありますね。レゴは寸法の粒度が高いですが手を動かしながら作ることができます。あくまでも手段であって製作者の創造性のほうが重要だと僕は思います。

          karakurist目録#3_からくりならではを考えてみる

          からくりの面白いところには、設計に歯車やリンクなどといった工業的な機構以外にもユニークなものを使うという点があります。 例えば、からくりと近しいものに「ピタゴラスイッチ」があります。 ピタゴラスイッチはからくりと違い再帰性(連続的な動作)は低いですが、ロボットなどには見られない面白い動きがあります。 ボールを転がすボールを転がすといえば、マーブルマシンというボールの動きを楽しむアート作品もあります。ボールは重力によって高いところから降りてきます。使い方次第では、次のこと

          karakurist目録#3_からくりならではを考えてみる

          karakurist目録#2_設計を始める前に

          実のところ、からくりに興味があったとしても自分も作りたいと思う人は1割にも満たないと思います。 更に、自分も作りたいと思う人でも具体的な作品をイメージしている人は少ないでしょう。 はじめに「何を作るか」です。 何を作るか。どういうからくりを作りたいのか。ここが一番大事です。 「この機構はかっこいいからこの機構を使って何かしたい!」という考え方はあまりお勧めしません。プログラミングを例にすると、機構とは条件式のようなものです。つまり機構はあくまでもプロセスであり、最終的なア

          karakurist目録#2_設計を始める前に

          karakurist目録#1_材料と加工法を決める

          からくり作りたい!って人へ書きました。 今回は「何で作るか」です。 材料によって完成形のイメージは大きく変化しますし、作り方は精度に影響するので作る物の大きさを考慮する必要があります。 まあ、基本的には得意なもので作るのが一番でしょう。 もし過去に工作で何かを作ったことがあるなら、その方式で作るのがいいかもしれません。だいたい以下のような感じです。 木材 = 暖かみ 単板と合板があり、単板は種類が多く材料のみで色を使うことができます。合板は種類が限られますが、単板より安

          karakurist目録#1_材料と加工法を決める

          「社会の歯車」がネガティブだって?

          歯車とは物ですが、世の中では「歯車」という言葉がネガティブなイメージを持ちがち。 知り合いからちょっと前に言われました。 たしかに、そうかもしれない。 「社会の歯車」という言葉はネガティブなイメージを含んでいる。 僕は歯車という言葉にネガティブなイメージを持ったことはないけど、世の中的にはそうなのかもしれない。 ・ じゃあ、ちょっと歯車のお話。 歯車、歯車って、歯車と言ってもいろいろあるんです。 一般的に言う歯車って「平歯車」のことなんだぜ。 それは、数ある歯車の

          「社会の歯車」がネガティブだって?

          「よくわからないもの」をつくる。

          世にあるからくり作品というのは、とっても多いです。 「からくり」という言葉自体がかなり抽象的な言葉ですから、からくり作品というとメカニズムを利用した作品全般がそうなります。 僕は、からくりは中が見えるのが好きです。 理由は、力の伝達や変換をみることができるからです。 一見、からくりの「見て呉れ」だけを見ると複雑な動きをしているものも、中を覗くととてもシンプルな構成をしていることがよくあります。 ・ からくりを 「構成から動きがわかりやすいもの」 「構成はわかるが動きが

          「よくわからないもの」をつくる。

          丁寧につくる。

          最近、どんな商品を売ろうかよく考えます。 今現在は、僕はハンドメイドの小さな作品として「飛球振子の置物」というものをbaseを経由して販売しています。これがけっこう好評だったりしています。 機構の面白さもさることながら、1つひとつを手作りしているので、作品にはぬくもり(?)も感じたりするんじゃないかなと思います。 加工こそ機械で行っていますが、ヤスリがけや組み立ては全部僕がしています。 買う人からしたら、「買いたいと思った物が製作者の手によって出来上がって届く」っていう

          丁寧につくる。

          ワークショップを通しての人との繋がり

          僕はあまり家から出ません。故に、人と接触する機会がとても少ないです。 出る時といえば、スーパーに行く時、たまに仕事関係で人と会う時くらいです。 ですが最近、ワークショップとして「からくり」を作る会を都内で何回か開催していました。 ワークショップの内容は、過去には「輪ゴムで動かす脱進機」と最近では「振子飛球の置物を作る」みたいなのをやっています。 ワークショップを開いている理由としては、「からくり」というものを理解してもらうということを第一に考えています。それについては

          ワークショップを通しての人との繋がり

          アイデアが出るのは夜道が一番多いね

          今日もまた夜道を散歩していました. 僕の住んでいるところは田舎なので外は騒がしくなくとてもいいです. 特に夜なんかは眩しくもなくて最高ですね、今の季節は寒いのが少し残念ですが.. さて、僕はけっこう歩くのが好きです.学生の頃なんかは自転車やバイクがあるのにもかかわらず歩いて通学していたくらいです. なんで歩くのが好きかっていうと、一番は景色を見ることができるからなのです.毎日同じ道では新しい発見が続くわけではありませんが、それでも同じ道の変化を見ることができていいなっ

          アイデアが出るのは夜道が一番多いね