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わたしの好きな鹿野の風景 ”ほとんど自然”でちょうどいい

このたび、市民目線で周南市の魅力を紹介する「市民ライター」としても活動を開始することとなりました。
まずは、改めて自己紹介と、自分の紹介したい周南市鹿野という地域のことをお伝えしたいと思います。


自己紹介

自分は周南市の北側に位置する鹿野地域で生まれ育ち、大学時代は北九州市で過ごしました。その後鹿野にUターンし、現在は周南市外に暮らしていますが、周南市内に通勤しています。

超インドア派だったはずの自分が、高校時代から縁のあった応援団で7年間を過ごしたことで、すっかり体育会系に染まってしまいました。
詳しい経緯などはこちらの記事をご覧ください。

いま、自分の生まれ故郷である鹿野のさまざまなもの……人、イベント、特産品、自然、歴史など……を紹介し、鹿野を応援する地域情報紙を毎月発行しています。2009年から現在までのバックナンバーは、自分が立ち上げた団体のホームページに掲載しています。

↑鹿野の情報発信を行っています。

ではまず、鹿野とはどんな地域なのか、簡単にご紹介します。

周南市鹿野地域とは

本州の西の端、山口県。その北東部に、鹿野地域があります。

平成15年4月21日、旧鹿野町を含む二市二町が合併して誕生した、山口県周南市。天然の良港と、旧徳山・新南陽市域に広がるコンビナート群。そして、旧熊毛町には本州で唯一、ナベヅルが渡来する八代やしろ地区がある、山と海とに囲まれた、自然豊かな地方都市です。

その中でも北部、中国山地の盆地に広がる鹿野地域。合併直後、4,543人だった人口はどんどん減少し、令和3年12月末には、2,805人になっています。

高齢化が進み、限界集落と呼ばれる状況に近づいている鹿野は、縄文時代から人が暮らしていた形跡を示す小谷遺跡が発見されており、はるか昔から人が住んでいる地域でもあります。

↑周南市ホームページより。遺跡の上には、特別養護老人ホームが建設されています。

また、江戸時代には萩城下から岩国市北部の山代地方をつなぐ街道である山代街道が通っていました。
この街道沿いには市が並び、鹿野は宿場町としてもにぎわっていたんです。

↑周南市ふるさと振興財団ホームページより。関連記事に、自分の作成したフリーぺーパーが使われています。

豊かな自然と長い歴史を持つ鹿野の魅力を、自身の活動でも、市民ライターとしても、どんどん発信していきたいと思います。

「わたしの好きな周南市の風景」

さて、第1回目のテーマは、「わたしの好きな周南市の風景」。
さて、自分はどんな景色が好きなのだろう? そう考えた時に、真っ先に浮かんだのは、冒頭に掲げたこの写真の光景でした。

フジバカマに止まるのは、旅するチョウ「アサギマダラ」です。

この写真は令和3年10月、周南市鹿野の金峰みたけ地区で行われたウオーキングイベントに参加して撮影したものです。
このイベントの途中、遠く台湾から日本まで旅をしてくることで有名なチョウ「アサギマダラ」が好むフジバカマという花が植えられた場所までたどり着きました。

フジバカマの花。白っぽい色以外に、名前の通り藤色の花もあります。

フジバカマは秋の七草の1つであり、漢方薬として用いられることもあります。
有毒物質を含む花でもあり、アサギマダラのオスは、フェロモンの分泌のためにこの毒を取り込む必要があるそうですよ。

さて、そんなフジバカマが咲く金峰地区には、毎年10月頃になるとアサギマダラがやってきます。

フジバカマの中に座り込み、狙うはアサギマダラ……だったのですが、この写真には狙ったはずのそれはほとんどいません。
ですが、なぜだかこの構図が気になってしまうのです。
何が気を引くのだろう……そう思ってみていたこの風景。

それは、この写真いっぱいにあふれる「自然」でした。
フジバカマと緑の山々、抜けるように青い空……この風景の中には、たくさんの自然があふれていたのです。

そんなたくさんの自然の中に、わずかながらに、確実に人の手が加わった場所、民家の屋根や、電柱が見える。それが、いっぱいの自然の光景にピリッとしたワンポイントを添えているように思うのです。

金峰神社は、険しい山道を登った先にありました。

金峰みたけ神社の鳥居も、自分の心をときめかせてくれます。
険しい斜面の山、運動不足の体にはあまりにも辛い山道を息を切らしながら上って行くと、山道の先に見えてきた鳥居。ふっと木々が途切れた場所で、森の切れ目から差し込む光を浴びる鳥居は、なんとも言えない不思議な気持ちにさせてくれます。

神社という、ただでさえ空気がピリッと張り詰める場所が、深い緑の中でさらに引き締まって見える、こんな風景も好きなんです。

雪深い大潮地区、ぽつんと立つ神社「潮明神しおのみょうじん社」が素敵です。

こんな風景もお勧めです。
国道315号線を進み、山口市徳佐に抜ける途中にある大潮地区は、特に積雪量が多い場所ですから、今年も上の写真のような雪が降っていました。
田畑が一面真っ白に染まり、山々を背景に、点々と建物が見える……こんな風景も、いかにも鹿野らしくて好きです。

昼でさえ肌を刺すような冷たい空気を全身に感じながら、しんと静まり返った中でこの光景を目にすると、何もしないでただ立ち尽くしているだけなのに、飽きがこないんですよ。

ぜひ現地で、写真だけでは伝えられない気温、音……そういったものも、一緒に感じていただけると、とても嬉しいです。

ほとんど自然、少しだけ人里

周南市にはたくさんの素敵な光景があります。
ですが、鹿野生まれ鹿野育ち、とことん山里で育った自分には、自然いっぱいの光景がとても心地よいのです。

そのたくさんの自然の中に、時々見える人の営みが、またとても良い。
人工物がまったくない自然だけの場所は、人間である自分には少し立ち入りにくいですし、逆に人工物ばかりが立ち並ぶ場所は、自然豊かな田舎で育った自分には、ちょっと息苦しい場所に感じます。

自然の中にほんの少し人の領域がある風景。
それが「わたしの好きな周南市の風景」なんだなと、改めて感じることができました。

場所の紹介

小谷遺跡と山代街道(鹿野市のあった辺り)

小谷遺跡は現在の「特別養護老人ホーム やまなみ荘」のある場所に存在していました。
山代街道は、この地図を少し右に移動させると出てきます。

アサギマダラの里と金峰神社

右側の「そまの里交流館」そばに金峰神社があります。

潮明神社

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