写真を撮りに、境港へ。
雨の降る、日本海有数の港町を、大きな橋をめがけて歩いてみたり。
📸 FUJIFILM X-T5 + XF35mm f1.4, TAMRON 17-70 f2.8
列車の中から鬼太郎一色。この町は、境港市。水木しげる先生の出身地だ。
米子から境港駅へ向かう路線の名前は「境線」。港という文字は入らないのがトラップだ。
駅から800mに渡って、水木しげるロードというのが伸びている。妖怪の銅像があったり、ゲゲゲの鬼太郎に関連したお店が並んでいたりする。
銅像は177体もいるらしい。全て撮っていたらなかなか前に進めないだろう。今回は知っているものと、可愛いものだけを撮った。
少し前まではアーケードがあり、雰囲気はいかにも商店街という感じであったらしいのだが、現在はゲゲゲの鬼太郎一色の、観光地らしい商店街となっている。商店街活性化のモデルケースになっているのだともネットに書いてあった。
水木しげるロードを進むか、脇道にそれたりすると、すぐに私の好きな街並みになる。
猫がいた。猫はどこにでもいて、それでいてかわいいのだから、最高だ。
脇道を進んでいくと、そこには港がある。
実はこの港と、その先にある橋が今回境港へやってきた目的であった。さらに言うと、明日はこの向こう、境水道を隔てた先にある「美保関」に行ってみることにしている。
色々な船があって楽しい。船には詳しくないが、船マニアみたいな人はこの世にいるのか。そして、そういう人がここに来るとどういった楽しみ方をするのかが気になる。
そして前に見えてきたのは、今回の目的の一つであるあの橋だ。
名を境水道大橋という。
私は橋に詳しいわけでもないが、しかし海にかかるような大きな橋を見るのがとっても好きで、立ち寄る町の近くに大きな橋があれば寄ってみるようにしている。
雨が強まってきた。橋をくぐって向こう側からも写真を撮ってみたいが、ちょっと手持ちの折り畳み傘が頼りなくなってきた。
駅からここまで徒歩30分である。雨の中歩くというのは、想像以上につらい。
本当は橋の真下から写真を撮りたかったけど、さすがにレンズを雨にさらしながら撮る勇気はなかった(そしてとても顔をあげられるような雨量ではなかった)。
二車線道路であるから、想像よりも細かった。
雨の日の海や港の雰囲気が好きだ。そして、こういう橋を見ると自分の小ささを実感する。
かの涼宮ハルヒは、自分の小ささを球場で実感していたな。私は明石海峡大橋を見上げた時にも実感した。
いよいよ雨も強まり、日も暮れてきた。調べてみれば、山のほうの鉄道路線では運転を見合わせているところもあるというじゃないか。境線が止まってしまう前に、早く駅へ戻ろう。
近くにバスは走っていないのかと探したが、全くないのだ。
結局とぼとぼと徒歩30分の距離をこの雨の中戻ることになった。
米子の宿で一泊し、明日は美保関へ。その様子はまたいつか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?