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「深呼吸したい空気」の準備はできてるかい?

【届け!21世紀のナイチンゲールたちへ】
この記事は、2人の現役看護師・奈津美と侑子が、ナイチンゲールの著書『看護覚え書(Notes on Nursing)』を元ネタに繰り広げた対談を収録したもの。『看護覚え書』は、看護師のバイブル的存在。だけど読破できた人、ほんとは多くないんじゃない?そもそも読みにくくない?それなら2人で読んでみよう。『看護覚え書』にある”看護の原則”は、現代の看護の現場でどこに散りばめられているかな?2人で探してみよう。

このような動機から、2人で対談企画を始めました。
日々の忙しさ、業務量の多さに疲弊して、「看護ってなんなんだろう?」とわからなくなっていませんか?悩める21世紀のナイチンゲールたちが、看護を見つめ直すきっかけのひとつとして、この対談が役に立てれば幸いです。   
              奈津美、侑子


換気の話をしよう


ナイチンゲールが、なによりも大事にしている「換気」

たかが換気、されど換気。


『看護覚え書』では、13項目ある目次の一つ、『換気と加温(Ventilation and Warming)』の項目で、換気がいかに大事かということが、言葉の表現を変えて何度も何度も訴えられている。

換気は、ただ窓を開けるだけでない。
そこには160年以上前から変わらない、大事な「看護」があったのだ。


それでは、対談をどうぞご覧ください。


原則1:屋外の空気と同じ清浄さを保つことが換気なのである。


換気と加温、原則1

良い看護が行われているかどうかを判断するための基準としてまず第一に挙げられること、-それは患者が呼吸する空気を、患者の身体を冷やすことなく、屋外の空気と同じ清浄さに保つことなのである。

ー『看護覚え書ー看護であること看護でないことー』(改訳第7版)現代社


 
(奈津美)換気っていうけどさ、この話、実は換気と加温なんだよね。ずっと換気、換気っていってたけど、加温とか、保温もなんだよね。
 
(侑子)うん、(換気って)空気をいれかえて、温めることについてなんだよね。これ読んでて思ったんやけど、よく冬になったら「一時間ごとに五分ずつ換気しましょう」とか言ってたな~って。例えば最近は感染症の流行で「換気しましょう」って日常的に言われるようになったけど、ナイチンゲールの一言にバッサリ切られたよね(笑)
 

(奈津美)あーーー(笑)ずっと開けといて閉めるタイミングを考えろってやつでしょ?一時間ごとなんて生ぬるいってね。
 
(侑子)そうそう、何言ってんの?みたいなね(笑)


ちょっと以前に出版された看護に関する小さな書物の中に、「よく気をつけていさえすれば、私は、1日に2回、数分間、窓を開けて新鮮な外気を入れられないわけがない」と書かれていたが、私は、これでは駄目だと思う。例え1時間に2回でも駄目である。この一文を見ただけで、換気の問題がどんなに軽く考えられてきたかがわかる。

ー『看護覚え書ー看護であること看護でないことー』(改訳第7版)現代社
 


(奈津美)つまりはさ、部屋がキレイな空気で満たされたことを確信できたら窓を閉めるんだよね。でもなんかさ、ほんと元も子もない話になっちゃうけど、病院だと窓を開けるなって言われるんだよね。空調設備はしっかりしてるので窓は開けないでくださいって。開けることで、「冷暖房の電気代がいくらいくらに上がってます」って申し送りされるんだよね。
 
(侑子)え?結構あけてたってこと?
 
(奈津美)結構開けてたことあって。去年も言われたし、感染症流行って今年も開けてて。てか、言っていいかわかんないけど、うちの病棟、経管栄養多いのよ。だからピーピーな人多くて。くさいのよ~。だからめっちゃ窓開けることおおくて。でも事務の人にそれ見つかると、「何開けてるんですか?!」ってなっちゃう…。
 
(侑子)え~、でも窓を開けてる病棟があることがすごい。前に働いてた病棟で、窓開いてるとこ見たことないかも。
 
(奈津美)くさいからなんだけどね。でもさ、ナイチンゲール曰く、「臭いから(窓を)開ける」ならそれはいいってさ、最後のほうに書いてあったんだよね。なんか消臭剤とかをつかって、においをどうにかしようなんてこざかしいことをするのではなくて、むしろ、どうせ使うならその消臭剤が強烈にくさいことで窓を開けるという行動につながるならその商品は最高だ!みたいなこといってて(笑)
 
(侑子)もう、とりあえず窓をあけようってことやね(笑)

空気を浄化するために燻蒸剤や「消毒薬」などの類に頼るようなことは絶対にやめよう。…消毒剤の発明にあたっては、かならず「不快な臭い」を添加して、使ったなら窓を開けざるをえないようにしていただきたいと思う。

ー『看護覚え書ー看護であること看護でないことー』(改訳第7版)現代社
 

 
(奈津美)そうそう。看護師にいかに窓を開けさせるかってことだよね。


 
(侑子)それがさ、お家へ訪問ってなると、主導権が変わるやん?生活のスタイルによって窓を頻回に開けるお家と、「前いつ開けた?」って思うようなお家があって。窓を開けない理由はそれぞれあると思うけど、しばらく開けてなさそうなお家には空気清浄機がある確率、高い。
そう、それで「空気の浄化おっけー!」ってしちゃってる感はある。

においが籠ってたり、空気がむぉんって淀んたり。私外から行くからさ、どうしても感じてしまうんよね‥。お家の人はずっと家にいて介護してはって、外出が簡単でない場合が多いから仕方ないんやけど、外に出ない限り部屋の空気の変化はわかりにくい。
それに、もともとあまり外に出ないタイプの人だと、窓開けるのが嫌いとか、カーテンずっと閉め切ってるとか、っていう人もいる。それを簡単に開けろって言っても響かへんと思うなぁ。そういう問題もあり。

(奈津美)うんうん。

(侑子)この章読んでたら気づくのがさ、どれくらい開けとくとか時間を決めてへんやんとりあえず部屋の中がきれいであればいいって。で、外と一緒ってわかるためには外に出ないといけない。ずっと家の中にいるっていう習慣から変えて、外に行って帰ってくる。それで「あ、開けようかな」って自分で気づくって言うのに持っていくのがいいんだろうなと思う。
介護してると外に出ることへのハードルは高くなってしまいがちだけど、外出のきっかけを作るにはどうしたらいいかな?を考えることが換気行動につながるのだろうかって思いながら読んでた。
 
(奈津美)なるほどね~。空気の変化に気づきにくいと、窓開けようってならないもん。しかも習慣がないと、「ただ開けさせる」ということが難しいね…。
 
(侑子)そう、ただ開けさせることが難しいし、ほんとちょっと開けたらすぐ閉めるってなる。たぶんね。換気が一番重要だっていうけど、換気を拒む人って病院も在宅もいっぱいいるんやなって思うね
 
(奈津美)わたし看護学生の時に一番最初に実習した患者さんが、私が窓をあけるのをすごく嫌がったよ。
 
(侑子)へ~、なんで?それは。
 
(奈津美)「さむい」って言って。
永久気管孔の下に瘻孔ができちゃって入院してる人だったんだけど、セルフケアもできちゃうし、実習でやることなくて、私何したらいいんだろう?って思って。いろいろ考えて、まず感染症になったらまずいなと思ったから、「環境整備しよう」って。その時基礎看護だったし、環境整備の第一歩は換気だ!って思ってがんがん窓開けてたら、「やめて」って言われた。永久気管孔でしゃべれないから、目と筆談で訴えてきて、超きつい目つきで言われたから、ちょっとしゅんとした。
 
(侑子)そんなことあったんやね。
でもさー、学生の時の純粋な気持ちが、まさに看護やね。
 
(奈津美)そういわれると、ちょっとうれしい。その時はやることないから窓でも開けるかみたいなところもあったけど。
 
(侑子)環境整備ってさ、ほんまに一番大事なんやね。
 
(奈津美)ほんとそう思う。疎かにされちゃうけどね。
 
(侑子)なんかどんな看護技術よりも大事よね。でも、まず基本からって言いつつさ、現状はベッド柵「シャ~」って拭くだけみたいなね。(笑)
 
(奈津美)棚とか「ぐちゃ~」のままでもとりあえずそのまま置いといたり、部屋が「モワン」としてても、まーまーそのままとかあるあるだけどね。
 
(侑子)そうやんな~。なんか環境って全部、その人の性格とか、その心情とか、全部出るもんね。扉閉めたりとか、窓閉めっ切ってる人って心も締め切ってる傾向にあるなぁ。
 
(奈津美)窓のカーテン閉め切ったままの病室の患者さんって「チーン」って感じの人が多い気がする。
 
(侑子)うん。窓閉め切ってるのは心の変化からか、環境の変化からかわからないけど、それを開けるアプローチはいろいろ違いそうやね。単純に窓を開けるっていう行為だけじゃなくて。


 
(奈津美)(在宅は)「窓を開けてもらう」「窓を開ける」までのプロセスがすごい大変そう。道のりが遠そう。こう思うと、寝たきりの患者さんのほうが環境整備しやすそう。うちの病棟そういう人多いから、寝たきりの患者さんの部屋のほうが空気いいときある。それで患者さんの変化が顕著に現れたりするってほうが多いかも。


(侑子)あ〜、そうなんや。その変化っていうのはどういうこと?


(奈津美)なんか、その換気に限らずだけど、部屋綺麗にしといて、空気も綺麗にして、朝になったら窓開けであけて「おはよ」ってあいさつしながらベッド周りを整えていくと、ちょっと看護師が来るようになったらニコって笑うようになったりとか。そういうのも環境整備の賜物なんじゃないかって。

(侑子)確かに確かに。あー、朝が来たってね。

(奈津美)そうそう。そういう意味でいうと、語弊があるかもしれないけど寝たきりの人のほうが環境を整えやすい。(笑)

(侑子)確かに、そういう面ではQOL高いかもしれないね。(笑)

(奈津美)そうそう(笑)

(侑子)まあ、何でもコントロールしようと思うのは違うけど。

(奈津美)そうね。

(侑子)なんかこう、相手の今の心の動きを理解しようとして関わると、いいのかなあ?

(奈津美)うん。

(侑子)相手は変えられない。変わるのは自分から、っていうから。これをこの場面でどう活かすかは、すぐ答えを出すの難しいなとは思うけど…。

(奈津美)確かに。

(侑子) やっぱ窓開けると気持ちいいわ〜!みたいな話をするか、とか?

(奈津美)あ〜、そうね。

(侑子)なにがいいかね〜。

(奈津美)ほんと難しいよね。換気ひとつするにも、その患者さんの好みとか、今迄の背景とか思うと、さらに。勝手にできないというか。そんな事すらも外側から変えていくのが難しいのか、とか。

(侑子)ほんまやな~。さっきのさ、なっちゃんが環境整備で窓開けようとした人いるやん。

(奈津美)うん。

(侑子)あの人も家帰ったら窓めっちゃ締め切ってるかもしれないよね。

(奈津美)ほんとだよね。(笑)いや絶対締め切ってただろうと思う。

(侑子)(笑)

(奈津美)ナイチンゲールが、これダメって言ってた患者さんの状態を、患者さん自身が作り出していたことになるよね。

(侑子)あるあるあるある。(笑)

ひしめき合う街


(侑子) 全然余談やねんけどさ、私窓開けてるのが好きなんやけどさ。風が入ってくるのが好きで、気候が良かった時期に開けたままいろんなことしてたら、たぶんそれが外に漏れてて。クレーム、、(笑)

(奈津美)そんなに!?

(侑子)ちょっと言い訳すると、他にもうるさいなって思う人時々いたから私1人だけを言ってたんじゃないと思うけど…私もうるさい人のなかの一員だろうなって。チラシが全家に入って。(笑)

(奈津美)なんて入ってたの?

(侑子)電話の声、テレビの音、クローゼットの開け閉めの音、、

(奈津美)そんなとこまで?!

(侑子)そう、そんなところ聞いてる?みたいなとこまで書いてあって。

(奈津美)繊細な方がいたんだね〜。

(侑子)そう〜なんかね〜、わりと新しいマンションだから、多分ご近所さんとか結構聴いてるんやと思うんよね。

(奈津美)なるほどね。

(侑子)そう、だから結構クレームが入ったりするんかなあ。わからんけど。(笑) すっごい静かにね、今も窓しめてる。

(奈津美)よかった(爆笑)

(侑子)そういう環境もあるよな。開けたくても開けられない。みたいなね。(笑)

(奈津美)そうだね〜、なんか世知辛い世の中になってるね~。時代が違うしね。大事なことは変わらないけど、それをし易いかしにくいかは、だいぶ変わったんじゃない?っていう。

(侑子)だいぶ変わったと思う。なんかその、理由もつけれるし。

(奈津美)ほんとにね、確かに。

(侑子)虫が入ってくるのがやだとか〜、電車が近いから電車の音がすんのがやだとか。いろんな騒音とか環境とかを紐付けしてしまうやん。

(奈津美)うんうん。

(侑子)そういう環境を、できない理由にしちゃう。でもそれも納得できるし。

(奈津美)確かにね、さっきの空気清浄機があるからいいんですってね。

(侑子)そうそうそうそう!もうそれねえ、それよく言われる。そんなに威力あるか〜?って。(笑)

(奈津美)ねえ、1回換気するほうが早いですよって。なんか言いにくいしね。

(侑子)うーん、ほんとに。私みたいに、家同士が近すぎて、周りの人がうるさいって言って、阻む環境もあったりするかもしれないしね。

(奈津美)確かに、どんなに開けたくても開けられない環境もあるかもしれない。

(侑子)っていう問題もあるね。

(奈津美)ほんとに〜。


原則2:寒くするのが換気ではなく、新鮮な空気でかつ患者を冷やさない程度の室温の確保が必要。


換気と加温、原則2

湯たんぽの効果を24時間も持たせようなどと横着して、湯たんぽに熱湯を注いで患者の足元に入れるような看護師は、いったいどういう頭の持ち主であろうか。言うまでもなく、それに触れる度にその熱さで病人は目を覚ます。頭に血が上る。足は触れると痛むようになる。そればかりでなく、そういう看護師は、湯たんぽが冷え切ってしまった後も、それをベッドのなかに放置しておくのである。湯たんぽは、素手で触れて心地よく感じる程度以上の温度であってはならない。

これらのこと全ては、常識と気遣いを必要とすることなのである。

ー『看護覚え書ー看護であること看護でないことー』(改訳第7版)現代社
 


(侑子)加温の話のところでさ、明け方の寒さってあるやん。
夜は湯たんぽ変えるけど、朝方は、、

(奈津美)ほっとくでしょ。

(侑子)そう!ドキッとするよな。

(奈津美)ドキッとした〜!ほんとに〜!はいすいません!!ってなった。「看護師は忙しいを理由に湯たんぽ変えない」ってやつでしょ?すいません、ほんとすいませんってなった。

(侑子)(笑)

(奈津美)言われるまでほんと気づかなかった。明け方寒いよな、ってことに。自分寒くて起きることあるくせに、患者さんもそう思うことあるだろなっていうことに気持ちを向けれなかった。

(侑子)や〜、そうだよね。

(奈津美)ちょっと反省した。


(侑子)わたしもちょうど昨日かな、山登りに行ってて。夜出て、車中泊して早朝から登るってやつだったから、エンジン切って車中泊してたから、朝方寒いのね。寒っつ!ってなる訳。

(奈津美)まさにそれでしょ?(笑)

(侑子)まさに体験したとこやった。(笑) もうエンジン入れたよな。寒いよなー?っなって。

(奈津美)そうだよねー。

(侑子)うん。

(奈津美)なんかでもさあ、それを暖炉に火をくべればいい、って感じではないのよね。(笑)

(侑子)(笑)

(奈津美)そうじゃないよ、とも言ってるからさあ、ほんと湯たんぽ変えろよって。なんかほんとすいませんってなった。暖房入れればいい訳じゃないぞって。

(侑子)なんかさあ、AだからBすればいいって単純なことじゃないよって、ちょいちょいっと入れてくれるよね。

(奈津美)痛いところをついてくる(泣)

(侑子)そうそう(笑)。「そっかじゃあ時間決めて定期的に窓開ければいいんだ」って思ったら、いやそうじゃないよって。

(奈津美)うん(笑)

(侑子)しっかり喝入れてくるところあたり(笑)さすがです。
ほんまに、自分が患者だったらどうか?とかね。いかに相手の立場に立った気遣いができるかどうか、っていうところだよね。

(奈津美)この大事だってことはわかるんだけど。わかるんだけどさあ、、ってなっちゃう。ほんと言い訳がましいけど。

(侑子)例えばどうする?湯たんぽとか入れっぱなしにする?

(奈津美)うん、変えてって言われるまで。

(侑子)なるほどね。その「変えて」のタイミングは朝とか?

(奈津美)うーん、朝だな。患者さんたちも遠慮してるから、私たちが動き出したのがわかってから、来たついでとか、同室の患者さんのところに行ったときに、「看護師さーん」って呼んできて、「湯たんぽ変えて」みたいな。

(侑子)へえ〜。

(奈津美)そのときは何とも思ってなかったけど、ほんとうに申し訳ないことをしていたって思う。こっそりね、こっそり湯たんぽ取って変えてあげたらよかったのかなぁとか。

(侑子)あ〜、いやそれ明日らかでもできるな。

(奈津美)ね、ほんと。

(侑子)ちょっと感動されるかもしれないね。

(奈津美)確かに。良かったよ、みたいな。明日ちょうど夜勤だから、明け方の寒さ、ちょっと意識しよう。ちょっと寒くなってきたし。

(侑子)ちょっとその感想また聞かせてほしいわ。

(奈津美)うんうん。やってみて何にもなかったらちょっと悲しいけど。(笑)

(侑子)それもそれで。(笑)


「換気と加温」の対談を終えて


看護覚え書(換気と加温) (2)


換気とは、体温を保てる室温にしながら空気をキレイにすること。つまり、キレイな空気で呼吸をするために、私たちは換気をするのだ。


ただ窓を開けること。そして空気を入れ替えること。それはとっても単純な作業なのに、対談を最後まで読んでくれたあなたならお分かりだろうが、現代ではとっても難しいものになってしまった。

160年以上前と比べると、人であふれかえった21世紀の街には住居がひしめきあい、車はびゅんびゅん走り、線路はどんどん遠くへと伸びている。見るからに、生活環境は大きく変化している。
だからといって、自分の健康を犠牲にしてまで換気を諦めてよいのか?自分が吐いて汚れた、二酸化炭素いっぱいの空気で繰り返し呼吸することが、自分の大切な体にとって、ほんとうに良いことなのか?

対談を終えた私たちが思うのは、めいっぱい深呼吸したくなるような空気で毎日呼吸をしたいということ。その空気で患者さんにも呼吸してもらいたい。

そこで、深呼吸したくなるような空気を保つために、そして人々が健やかに生きるためにできる【換気の6つのstep】をご紹介します。



☆よりよい換気のための6step☆

➀エアコンと換気扇の汚れcheckしよう。(空気の出口を清潔に)
②カーテンを開けよう。(お日様の光で、思わず窓を開けたくなる)
➂窓の外の空気はおいしそう?
④窓を開けても、寒くも暑くもなく心地よい格好をしている?
⑤風を感じる準備はどう?
⑥風の流れ、冷たさ、薫りを、そばにいる人と共有してみよう。(今日は天気がいいね。風が気持ちいいね。と)


現代の生活でも、できることはまだある。
それをするかしないかは、あなたの心の中にいるナイチンゲールが決めることだろう。


次回の対談もお楽しみに!




<対談者プロフィール>

【奈津美】
’92年生まれ。ドラマの影響で看護の道へ進むことを決意。しかし臨床1年目に一度挫折を経験する。「やっぱり看護が好きだ」と気づき、現在は病棟のf副主任看護師を務めている。たくさん泣いて転んで落ちこんだからこそ、人の生きがい、人間関係、死に方と生き方を大切に思うようになる。看護師を癒す看護師でありたい。たくさんの人の人生を、わくわくするものにしたい。食べること、歌うこと、ビールと日本酒が大好き。

【侑子】
’92年生まれ。現役小児訪問看護師、兼ベビーマッサージ講師。人の目を気にして自分の想いと葛藤し、きゅうくつな幼少期~思春期を過ごしていた。生きづらさから脱したくて「私を知りたい」と、小児領域に飛び込む。今は、自分らしくのびのび生きることを大切に、生きている。「子ども・家族と心を通わす看護」がモットー。日々子どもの”生きる”をサポートしている。山と旅、新しい価値観に触れることが大好き。山登りは、ハードさよりもゆったり景色を眺める縦走が好み。発酵食、保存食づくりにハマってます。

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