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凪良ゆう『星を編む』
高校の同級生のストーリーズで、続編が出ていることを知った。もう何年も会っていない子で、高校生の頃に本の話をしたことはないし、特別仲が良かった記憶もない。いまとなっては、感想を語り合えたらどんなに幸せだろうと思うも、本を読んだあとの感想ほど、見たくないものまで見せてしまうものはない気がするので、知らないままが幸せなのかもしれない。
なんて考えていたまま数ヶ月。仲がいい(と思っている)先輩とご飯にいっ
凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』
今夜には日本をたたなければならないというのに、最後の準備もそこそこに、地球が滅亡する話を読んだ。一瞬で滅亡してくれればいいものを、滅亡が予言されてしまうと「滅亡する」過程を味わう羽目になる。滅亡していく様は、滅亡した瞬間よりもよっぽど滅亡したくなる。
幾つかの短編が折り重なるように話が紡がれていくこの本は、凪良ゆうっぽくないなと思う気持ちと、やっぱり凪良ゆうだと思う気持ちでいっぱいになる。
気付
森村泰昌『「美しい」ってなんだろう?』
2024年1冊目。
最近「美」について考えることがあり、参考図書として紹介されていたこの本を手に取る。
はじめは、初めましての作者だなと思っていたが、読み始めてすぐ気付いた。「私この人の作品見たことある!」
調べてないけど、絶対あのときのあの人だ。
昨年足を運んだ企画展に展示をされていて、失礼ながら名前すら覚えていなくて、作品も正直強くは惹かれていなくて、写真にも残っていないけど確かに記憶に
森博嗣『封印再度』他
岐阜に向かう道中の新幹線で、岐阜で起きた不可解な事件の謎を解き明かしに行く小説を読んだ。封印再度。WHO INSIDE.
旅に出るたびに「もしかすると使うかもしれない」グッズで荷物がパンパンになってしまう儀同さんに強く共感しながら、旅を終えて数日後に無事に読み終えた。
S&Mシリーズのなかでいちばんしっくりきた感覚がしていて、エイプリルフールの萌絵ちゃんに、犀川先生と一緒に騙される災難はあったけ
澤村御影『准教授・高槻彰良の推察6・7』
うちのポケたちとの「ねむりの約束」の時間を過ぎてしまっているのに、本を読む手を止められなかった。挙句の果てには、読み終えて感想文まで書こうとしている、夜23:20。
きっと書き終える前に眠りたくなるので投稿は明日でしょう。
犀川先生と萌絵ちゃんを続けて読んでいた気がしていたけれどそうでもなかった。次の作品タイトルが『封印再度』、英題が『WHO INSIDE』だと知りぞわぞわしてはやく読みたい反面
森博嗣『詩的私的ジャック』
詩的私的ジャック
刃物類の持ち込みが禁止されている機内で刃物を表紙に抱えた小説を読んだ。
S&Mシリーズ4作目。
旅のお供に1日では読み終えられない小説を持って行きたくて選んだ1冊。期待通り2日目に無事に事件は解決した。旅の合間の待ち時間にコツコツと読み進めたからか、彼の書く文章に慣れてきたからか、これまでの作品よりもはやく読み終えた感覚が残る。
電話をかけに行くときにわざわざ少し離れたとこ
東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』
いわゆる、「謎ディ」。
昔読んだ気もするし、読んでいない気もする。ドラマは見ていたのでその印象が強い、強すぎる。頭の中で北川景子お嬢様と櫻井翔執事が舞っている。
しばらくの間図書館に本を借りに行けていなかったので、久しぶりにKindleで本を読む。麗子お嬢様のように「ど、れ、に、し、よ、う、か、な」で決められたわけではないが、私はミステリーが好きなようだ。人がバンバン死ぬ代償に、サクサクっと話が
澤村御影『准教授・高槻彰良の推察4』
楽しみはなるべく細切れにして長く長く楽しめばいいものを、ノリに乗ってくると結局最後まで一気に読んでしまって、なんだか生き急いでいる気になる。完結していないシリーズを読み終えてしまっても待つのが辛いだけなのにね。ということで、昨夜、准教授・高槻彰良の推察4読了。深町くんが大学2年生になったし、渉おじさんはいい人だった。
ちなみに今日は帰宅後、ノッキンオン・ロックドドアの1話を見ました。
最近はお
澤村御影『准教授・高槻彰良の推察5』
なんとなく喉が痛くて、まぁ昨日喋りすぎたしなと思いながら過ごしていたら、腰の痛みが悪化してきて座っているのもしんどくて、ちょこちょこ動きながら誤魔化す。意識を逸らそうと読書に逃げていたら、『准教授・高槻彰良の推察5』を読み終えた。今回はめちゃくちゃいいところで終わったから、6巻を借りてないのが惜しいし、いま確認したら貸し出し中だった。身体の痛みを誤魔化そうと急いで湯船をはる。お湯が溜まるまでの間に
もっとみる澤村御影『准教授・高槻彰良の推察3』
今月は小説を8冊読んだらしい。高校を卒業して以来、最多かもしれない。本を読む感覚を少しずつ取り戻しつつある。子どものころは、本を通して知らない世界を冒険している気分になっていたけれど、最近は本を通して自分について知る時間になっている気がする。自分はなにが好きで、なにが嫌いで、なにを望んでいて、なにを不快に思うか。
冬の露天風呂が好きだと、夏の昼間の露天風呂に入りながら考えていた。熱いお湯に、冷た
森博嗣『冷たい密室と博士たち』
夢か現実か怪しいうとうとの中で読了したので、shikaは結局死んでしまうのだろうかということばかりを考えながら眠りについた、ら、大学にいる夢を見た。たとえ刑期を終えて日常が戻ってきたとしても、結局死んでしまう気がする。それほどに人が死ぬ本だった。簡単に死にすぎだ。あと、飲酒運転の描写が(厳密にはないのだが、そこへの心理的ハードルの低さが※少し休んで眠気を覚ましたらいいだろう的なニュアンス)、さすが
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