(再読)湊かなえ『Nのために』

再読。

凪良ゆうさんの『星を編む』がやっぱりすごくよかったので、手元に彼女の本を置いていたくなった。が、ただでさえ物が多いこの部屋にこれ以上本を増やしてどうするのだと思う気持ちも同じくらい強くあり、やっぱり電子書籍にしようか、それならやっぱりタブレットがほしいなと、思考をぐるぐるさせている。

電子書籍かぁと思って、久しぶりに電子書籍ストアを開いたら、前に購入した『Nのために』が出てきた。深夜にぐわぁーっと読んだせいで内容がうろ覚えだったので、気分転換に読み始める。
あ、気分転換にしては、チョイスミスったかも。
覚えていた部分がかなりだったけれど、家庭環境については、『汝、星の如く』と被ってしまう部分もあって。希美ちゃんと成瀬くん、暁海ちゃんと櫂くん。10年後のあの日から、希美ちゃんと成瀬くんが全てを明かしあって共に生きることができたら、と、私は望んでしまうけれど、そうじゃないのが湊さんだし、多分そうしてくれるのが凪良さんなのかも。ただ、一緒にいないからこそ、明かさないからこそ、より深く愛を感じられる物なのかもしれない。
前回は、「罪の共有」が印象的だったけど、今回は「愛だと肯定されたかった」という感情と、「かわいそうな子だと思われたくない」「これは、愛なんかじゃない」、西崎さんのことが印象に残った。私も少しずつ、変わってきているのかもしれない。

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