リフレーミング力は就・転職、目標設定を制す
ここ数年、年30名程の就活生の自己PRを添削しているのですが、ガクチカ、自己PRを「思いつかない」と悩む方が多くいらっしゃいます。
また、就社後の目標設定でも同じように「思いつかない」と悩む方がいます。
「自分の中にある希望や強みが思いつかない。」
また、そう悩む部下に「納得感のあるアドバイスができない。」
そういう方は多いのではないでしょうか?
しかしその一方で、自己PR、目標設定をいつもサラサラっとかけてしまう人もいる。
こういうのが得意な人って、
リフレーミング力が高い気がします。
今日は、この仕事における
リフレーミング力の使い方について。
リフレーミング
対象の枠組みを変えて別の感じ方を持たせること。
1.リフレーミング力を使った事例
例えば、「学生時代はカフェアルバイトを頑張った」という事実。
これをそのまま書く人は、いわゆる「自己PRが思いつかない方」なことが多いかなと思います。
上手な人は、この事実をこんな風に切り取って自己PRを作成しています。
リフレーミング
A.接客に苦手意識があったけど、〇〇な工夫をして乗り越えた
B.受け身の仕事をしていたけど、お客様に怒られて、仕事の意味を考えた
C.後輩に教えることになって学んだ、他人の目線になって物事を考える大切さを学んだ
同じ事実ですが、注目するポイントによってストーリーが変わります。
部下の目標設定の相談にのる場合も同様です。
例:部下に予算100%を達成してほしい。
リフレーミング
A.〇〇というサービスが伸びると利益率も伸びるので、〇〇サービスを売上割合を30→60%に向上させ、予算100%を達成しよう。
B.君の強みである傾聴力を軸にして実績を作ろう。既存顧客の潜在ニーズを深堀して、既存顧客の50%を昨対120%にすることで予算110%を達成しよう。
切り取り方を変えることで、よりカスタマイズされた自己PRや目標設定になりますね。
これが仕事でつかえるリフレーミング力です。
2.どうやって切り取るか?
リフレーミングが上手い人は「抽象化」と「具体化」を上手く使い分けて物事を切り取ります。
①具体化
「カフェアルバイトを頑張った」という少し大粒な話を、様々な角度から具体的に分解すると
・人と接することの喜び
・仕事への価値観の変化
・苦手への挑戦
・新しい環境に馴染むときの工夫
・信頼を得るために大事なこと
・店舗が抱える課題に対して行動したこと
・後輩指導で気が付いた、自分の課題
など、たくさんの要素が出て来ます。
この中で、自分が「伝えたい」と思っている事が一番伝わる要素を中心にして、話を再構築しなおすのです。
②抽象化
「予算を100%達成してほしい」という具体的な話を様々な角度から抽象化してみてみると
・目標達成の能力が身につく
・PDCAを回す経験になる
・成功体験が積める
・顧客のニーズに応えたという実績になる
これに、部下のニーズ(「〇〇したい」や、「興味」など)を掛け合わせて、話を再構築しなおすと、冒頭で話したような話になります。
3.リフレーミングして納得感をつくる
事象に対して、抽象化、具体化を様々な角度(リフレーミング)で行うことができると
・なぜ自分はこの会社がいいと思うのか
・どうしてこの目標が自分のためになるのか
・自分が〇〇だというPR
などの理由づくりの際に、バリエーションが出てきます。
自己PRも、部下の目標設定も、「なるほど、そうだ!」という納得感が重要です。
この納得感が高ければ高いほど、企業の選考は通りますし、部下のモチベーションも上がるのではないかと思います。
仕事を選ぶ時、そして続ける時にも使えるリフレーミング力。
苦手意識のある方の一助になれば幸いです。
参考記事
Will Can Must面談が上手くいかない理由
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