見出し画像

キャリアに悩む時:苦しかったときの話をしようか


私が育休から復帰し、キャリアに悩んでいた時期に読んだ本の中の1つです。

苦しかったときの話をしようか 森岡毅

本書は、就活に悩む娘に父(P&G出身でUSJ再建にも寄与されたマーケッターの著者)が、やりたいことの見つけかた、働き方、キャリアの考え方を自身の経験から説明しています。

復帰ママさん、就活生、転職を検討されてる方など、キャリアに悩む方におすすめです。

今日はこの本からの学びを共有します。

1.本の概要:強みの見つけ方と職業や企業選びへのつなげ方


①強みは自分の好きな動詞に隠れている

②強みを活かして仕事をうまく回すには
「自分ブランドの確立」が必要


自分ブランドとは

「どこで(市場の範囲)」
「誰に(評価者)」
「どんな価値を感じてもらい自分を選んでもらうか?」

 を決め、その為に

「どんな実績(評価者が欲しい価値を提供できると証明できるもの)」

を積んで、

自分を
「どんなキャラクター(人格、性格の偏り)」

だと理解してもらうのかを戦略立てて構築していきます。


更に、自分ブランドの構築で重要なのは、

A.市場の大きさ
 →大きすぎると自分の価値を出しにくいし、小さすぎると需要が切れるリスクがある

B.自分の今の特性と大きく乖離していないこと

C.価値と実績は同じ市場を目指す他者より際立っていること
→他多数の人より選ばれる必要がある

D.自身がこの戦略を信じられること


です。
これらの考え方を軸にして、自分の強みを活かせる市場(業界や職種)を考えていくのがこの本の概要でした。

ちなみに自分の強みを知るための本としては、「さあ、才能(自分)に目覚めよう」も有名ですね。こちらはWEBテストもついていますので、自分の強みに悩んでいる方はこの本もよいかもしれません。

2.おたかのキャリア戦略

この「苦しかったときの話をしようか」を読んで作った私のキャリア戦略が以下です。

どこで    :ベンチャー企業の管理部門領域
誰に     :ベンチャー企業の経営者
どんな価値  :事業を成長させる人事戦略の企画と実行ができる
そのための実績:会社の成長につながる業務を1つでも多く、大きく成功させる。
キャラクター:親身で親切、秘密を守る、猪突猛進で周りが見えなくなることもある


もう2年前に作った戦略ですが、この考え方が今も仕事のモチベーションを保ってくれています。

面接では上記の点を意識して自己PRをすると、「こういうキャリアを積みたい」と理解してくれる会社とのご縁に繋がり、入社後もモチベーションを保って仕事がしやすくなるかもしれません。

3.まとめ:キャリアの考え方

キャリアというと、専門的な知識や経験を積むか、ということを思い浮かべる人は多いと思いますが、実は違います。

キャリアとは、

「自己と働くこととの関係付けや価値付けをし、それを積み重ねていくこと」(文部科学省定義


「過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。」(厚生労働省定義)



多少違った解釈はありますが、共通しているのは、どんな仕事でもどんな経験でもキャリアは積めるということで、

逆に自分の仕事への考えがなければキャリアは積めないということかなと思います。


つまり、仕事にどう関わってくか思考すること自体が「自分のキャリア」であり、
そのために大切なのが自己分析なのだと思いました。


能力も環境も「あるもの」より「無いもの」に注目しがちですが、足りない能力は可能性、足りない環境は際立つチャンスです。

そして、「あるもの」を最大限活用し、際立った価値を創っていくというのも1つの考えとしてあるかなと思います。


キャリアに悩む方の参考になれば、嬉しいなと思います。

関連記事
就活ルールについて思うこと
リベラル・アーツ 人事の思うこと

この記事が参加している募集

#人生を変えた一冊

7,923件

よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは記事作成のための書籍代、または執筆時間を作るための活動費に使わせていただきます。