人も動物 人が野生動物になるとは1
今とてもワクワクする本を読んでいて、野生の血が騒いでいる。
本のタイトルは野生そのものずばり『動物になって生きてみた』(河出書房新社)。著者のチャールズ・フォスターさんは、オックスフォード大学で医学法と医学倫理の教授で動物医学の専門家という、恐れ多い肩書をもつお方なのだが、本の中ではかなりの変人。
なにせ、実際、自然のなかで野生動物と同じように暮らしてやろうというのだ。ここまでなら頭に浮かぶのは、きっと人けのない森にテントを張って、電気や水道のない生活を数週間ほど続けたの