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これ、ヤマボウシ

うちの庭にはヤマボウシという樹木が生えている。株立ちで植えたけど、どんどん大きくなって2階の屋根を越えそうになっている。

ハナミズキとかヒメシャラとかもいいなと思ったけど、上品に感じてやめた。ヤマボウシはのびのびと野山に生える風情がいい。

はじめてこの木が「ヤマボウシ」という名前だと知ったとき、「山帽子」が頭に浮かんだけど、実は「山法師」。白い花(本当は「総苞片」というもの)がお坊さんの頭巾に似ていることからこの名がついたそう。

うちのヤマボウシはほかの常緑樹よりも葉が生えるのが遅い。桜が咲く前ごろにようやく小さな葉っぱが伸びてくる。そのころにシジュウカラやメジロが枝にとまってにぎやかにさえずり始める。もちろんスズメも常連だ。

ゴールデンウィークを過ぎてツバメが巣づくりに忙しくなるころ、白い花を一斉に咲かす。2,3週間ほど目を楽しませてくれて、今は白い花びらが散ったところ。

6年前、子どもにねだられて鳥の巣箱を作り、ヤマボウシに取りつけた。今年もシジュウカラの夫婦が子育てをしてる。でもヒナの成長が遅いし、親鳥もあまり見かけない。隣んちでは電気メーターボックスで育ったヒナが巣立った。去年は向かいの家の電気メーターボックスのヒナの巣立ちを目撃した。

ヤマボウシもシジュウカラも、たくましい生命力。人間も見習わなきゃ。


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