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ひまわり? いえ、芋の花です。

食にまつわる面白い本を読んでいる。そのなかに「オカ」という芋類のことが書いてあった。南米原産のカタバミ科カタバミ属でアンデス山脈で食べられる希少な芋だそう。カタバミというと道端に生えているクローバー似の草花を想像した。写真を見てみると、なるほどカタバミだ。

芋というだけあって、食べるのは根茎だ。いろいろな品種があるらしく、茶や紫、ピンクといろんな色がある。標高の高いところしか育たない植物で、地元の貴重な栄養源だそう。

この「オカ」の話を読んで、庭で育てている芋を思い出した。この芋は2メートルにも成長し、今黄色い花が太陽に向いて咲いている。「菊芋」という名でキク科ヒマワリ属の多年草だ。だから「オカ」とはまったく別物だった。これは北アメリカ原産らしい。健康食として今、密かに注目されている。

菊芋の注目したい栄養素はカリウムやイヌリン。カリウムは血圧の上昇をおさえる作用があり、食物繊維のイヌリンは、善玉菌を増やしてくれるという。

菊芋はとにかく育てやすくて、場所さえあれば、種イモを植えるだけで水も肥料もなしでもどんどん育つし、どんどん増える。ただし、あまりにも繁殖しやすいため、侵入生物のリストにも登録している厄介な植物になっていて、きちんと管理することが大切だ。

菊芋の食べ方は、油でいためたり、あげたりして塩と胡椒まぶすだけ。さくさくとした食感でなかなかいけます。



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