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Level0. 外資系企業でバリキャリする女(1)

2019年冬、YUKIは外資系IT企業の営業として働いていた。
2年目のペーペーだった私は、先輩にくっついてありとあらゆる契約関連の業務を回していた。

だけど、なんとも言えない虚無感を抱えていた。
もっとできるのに、なんでこんな仕事をしているんだろう。

とても気を遣いながら自分がまだ超若手という理由で、
こうした方が良いんじゃないか、ということも言えなかった。

とんでもなくつまらないし、こんな日々が続くならもう辞めたいと思って
当時の上司に「仕事がつまらないんです、新しいことをさせてください」と
泣きながら訴えた。

当時の私にはとても勇気がいることだった。

そして翌年2020年春頃から産休に入る先輩のポジションに入らせてもらうことになった。

そのポジションで営業は私しかいないので、
自分に課された責任と自分のやり方で進められることにワクワクしていた。

担当していたお客さまは大きな変革を進めていこうとされている最中。

当時はまだ会社とあまりお付き合いの深くないお客さまで、
0ベースでリレーションを築き、変革を一緒に進めていくパートナーとして選んでもらう為に、洗練されたソリューションを検討しては担当のお客さまにあててみることを繰り返していた。

最終の提案をする時には金曜中の提出だけど土日もがっつり仕事をして、
月曜の朝までに出すってくらい気合いを入れて頑張っていた。

最終の提案をしてからパートナーを決定するまで3ヶ月ほど待っていて、
その間も迷惑かもしれないけど、何かお客さまの社内報告とかでお役に立てることがあるかなあ、と思って毎日のようにお電話する日々。

絶対にコンペに勝たなきゃ、という思いもあって、
勝手にプレッシャーを感じてかなり頑張っていた。

そして、ついに10月、パートナー通知がやってくる。





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