「自立」と「孤立」は全く違うのだ──という考え方
みなさん、自立した大人って格好良いと思いませんか?
しかし、「自立すること」を「誰にも頼らないこと」だと思っていませんか?
今回は「自立=誰にも頼らない」ということではないですよ、というお話です。
親元から離れることを「自立する」とか、
一人前になることを「自立する」とか、
そういう言い方をされる場合もありますよね。
でも、ちょっと待ってください。
確かに「自立」という言葉自体は、「自分の力で物事をやって行くこと」という意味を持ちます。そして「孤立」には、「他から離れて、ひとりで立っていること」という意味があります。
では、「自立した大人」ということは周囲から離れてひとりで立っている「孤立した大人」ということになるのでしょうか。
ちょっとおかしいな、という気がしませんか?
本当に一人前で立派な大人の条件が「自立」だとしたら、どうして「人はひとりでは生きられない」なんてことが言われるのでしょうか。
私は、
ひとりで立てるようになることが「自立」
ひとりぼっちで立っている状態が「孤立」
だと考えています。
もし、ひとりで立てなくなってしまっても、誰かに頼ることができる人こそ、本当に「自立している」といえるのではないでしょうか。
自分では補えない部分を誰かに補ってもらい、助け合うことができる人と言い換えることもできます。
仕方なくひとりで過ごしている……のではなく、敢えてひとりの時間を作ることができる。おひとり様を楽しめちゃう人こそ、自立している人だと言えます。
人間関係は確かに煩わしさもありますが、
だからこそ、きちんとした人間関係を築き、ひとりで立ちながらも孤独な状態にはならないように自立していく必要があるといえるでしょう。
もしも、あなたが「ひとりで何とかしなきゃ」と悩んでいるのなら、その悩みはあなただけが抱え込まなければならないものではないはずだと気付いてください。
孤立ではなく自立を。
よく「依存先を増やす」という言い方もされますが、これも「依存」という言葉が難しいところだと考えています。
リスクヘッジだと考えれば、分かりやすいのではないでしょうか。
すべてのリスクを回避・予防することは難しいでしょう。
しかし、万が一に備えること自体は大切なことです。
あなたが寄り掛かっても良い相手を見つけましょう。
そして、その人があなたに寄り掛かってきたときに助けてあげられるようにしっかりと自分の足で立つ。
それこそが、「自立」といえるでしょう。
ひとりで抱えずに、人に頼りましょう!
何なら行政やら公的機関や制度やら、使えるものは使っていきましょう。生きやすく生きたもの勝ちですからね!
※おまけ
ちなみに私も割と抱え込むタイプなので、
意識的にヘルプが言えるように努めています……格好良い大人になりたい!
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