フジサキヒロカズ|音楽をつくるひと

作曲|即興表現|音楽づくりファシリテーター|参加型音楽表現イベント「おとのしみ会」主催…

フジサキヒロカズ|音楽をつくるひと

作曲|即興表現|音楽づくりファシリテーター|参加型音楽表現イベント「おとのしみ会」主催者| 🔳1stアルバム『音楽と非音楽のあいだ=日常』を2021年3月にリリース https://linkco.re/YZB33Asz

マガジン

  • わたしの即興音日記

    作曲と即興は私の音楽の両輪です。 時間をかけて推敲するのが作曲。 二度と繰り返せないその瞬間の表現が即興。 どちらもかけがえのないもの。 どちらも私の日々の暮らしそのもの。 日々の暮らしの音の記録。音の日記。 それを即興音日記と名付けました。 即興音日記のミュージックビデオをyoutubeにアップしています。 2019年から今まで、186曲続いています。 ここには即興音日記に私自身が寄せたエッセイをまとめています。

  • ブラジル家族旅行「嬉しき熱帯」

    私の音楽の故郷ブラジル。ブラジルと20年以上の濃いつながりを持っている妻、そしてブラジル初体験の娘と共に、家族3人でブラジルを訪れた2023年8月6日から8月16日までの、11日間の旅の記録です。 旅のtipsなどは書きません(インターネット上に溢れていることでしょう)。ここに書くのはごくごく個人的な旅の記録と所感ですが、もしそれに何かを感じる方がいてくだされば幸いです。 既にInstagramとFacebookにアップした投稿を若干加筆修正して、不定期にアップしていく予定です。

最近の記事

2人の即興『じかん』をbandcampでリリースしました

『4つの即興音楽 おとのしみ会』(2024年3月9日(土)に3人で行った「おとのしみ会」での即興演奏4曲)に次いで、1年前、2023年3月11日に行った2人の即興演奏『じかん』をbandcampでリリースしました。 2023年3月11日のおとのしみ会は、まず2人で十分に語り合ったあと、「時間」を鍵言葉にして、自由に言葉を出し合いました。即興演奏に使う素材がメモとなっていきました。 そのあとで、このアルバムの演奏を始めました。いつものおとのしみ会と同じように、音楽的な事前の

    • 『4つの即興音楽 おとのしみ会』をbandcampでリリースしました

      『4つの即興音楽 おとのしみ会』 2024年3月9日(土)に3人で行った「おとのしみ会」での即興演奏4曲をアルバムにしてbandcampでリリースしました。 おとのしみ会は私が主催する、即興表現と語らいのイベントです。 アルバム『4つの即興音楽 おとのしみ会』曲目: 1 自由 2 三月のドロップキック 3 さくらくらくら 4 アンダーバタフライ 事前打ち合わせはまったくせずに、その場で何をするか決めながら音を出していく。いつものおとのしみ会の在り方です。3月9日の即興も、

      • 30人での音楽づくり

        ご縁があって、数年前から活動会員として関わらせていただいている兵庫県健康生きがいづくり協議会。 その協議会が主催し、12月9日に行われた、ふれあい広場「演芸大会 part3」で、トリを務めさせていただきました。 私は、演者と聴衆が分かれている「上演型音楽」よりも、参加者全員で、その場で音楽をつくる「参加型音楽」に惹かれています。 この日、30名の参加者のみなさまと一緒に、ゼロから新しい曲をつくろう、 という試みをやってみました。 私がファシリテーターを務め、ワークショ

        • あたらしいとし

          暖冬。 ごく微量の霧雨。 雲に阻まれて初日の出は見られなかった。 見られなかったからこその思いを込めて、 郵送しないデジタル年賀状を書いた。 ゆく年くる年。 初日の出は見られなかったが、 大晦日の夕陽に手を合わせ、去年一年分の感謝をつぶやいておいてよかった。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

        2人の即興『じかん』をbandcampでリリースしました

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        • わたしの即興音日記
          29本
        • ブラジル家族旅行「嬉しき熱帯」
          7本
        • 音楽について考える
          7本

        記事

          だいめいのないひょうげんのじかん 「即興作曲 愛」2019年11月30日

          4年前の同日、2019年11月30日。 二度と同じ演奏はない、即興作曲、即興表現。 かけがえのない幸せな時間でした。 この時のことは今でも鮮明に覚えています。 この時この場所で出会えた皆さん、 さらに演奏に参加して一緒に音楽をつくってくださった皆さん、 ふたりで即興音楽をつくってくださった陽呼. さん、 本当にありがとうございました。 【だいめいのないひょうげんのじかん】 「即興作曲 愛」 -2019/11/30 すずらん音楽フェスティバル@すずらん大ホール -即興録音

          だいめいのないひょうげんのじかん 「即興作曲 愛」2019年11月30日

          だいめいのないひょうげんのじかん「12月10日の即興」

          去年12月10日、第6回すずらん音楽フェスティバルに「だいめいのないひょうげんのじかん」として出演したときのミュージックビデオです。 今週末、2023年11月25日開催の第7回すずらん音楽フェスティバルにも、だいめいのないひょうげんのじかんとして2人で出演します。 今回も即興演奏なので曲の練習はしませんが、自分たちが去年どんな音楽をやったのかをおさらいしたくて、ようやく1年前のミュージックビデオを完成させました。 この時、喜びながら、嬉しく、3人で即興音楽をつくったことを

          だいめいのないひょうげんのじかん「12月10日の即興」

          即興音日記のはじまり

          2019年4月27日の録音。 絵日記があるんだから、音日記もあるだろう。 ということで、この曲を「音日記」と名付けた。 即興の面白さを知ってから、即興音日記という名前になった。 即興音日記は、その後180曲を超えて今も続いている。 私の即興音日記のはじまり。 これからも大切にしたい。 一回だけ弾いた録音を使って、このミュージックビデオをつくった。 即興の音の日記。 やり直しや修正はない。 表現に正しいも間違いもない。 音楽は時間の表現。 その時間/その瞬間をやり直すこと

          8月9日 ブラジル4日目「バイーアでカエターノの『zera a reza』を歌う』

          ブラジルでしたいと思っていたこと、その2。 大好きなカエターノ・ヴェローゾの歌を、彼が生まれたバイーアで歌うこと。ブラジルに来て4日目の未明に実現できました。 カエターノ・ヴェローゾが書いた曲の中で、バイーアについて歌われた歌、私がポルトガル語で歌える歌ということで、この『ゼラ・ア・ヘーザ(zera a reza)』(祈りをやめよう)を歌いました。 私がブラジル音楽の素敵さを知り、大好きになり、愛するようになったのはカエターノのおかげ。 感謝を込めて、海に向かって歌いま

          8月9日 ブラジル4日目「バイーアでカエターノの『zera a reza』を歌う』

          8月8日 ブラジル3日目「英雄ズンビの銅像」

          ズンビ。 ズンビ・ドス・パルマーレス(Zumbi dos Palmares)。 黒人奴隷解放の英雄、自由と解放のシンボル。 カエターノ・ヴェローゾが歌うカバー曲、ジョルジ・ベンジョール作『Zumbi』を聴いて彼の名前を知りました。 16世紀のブラジルには、アフリカ大陸から多くの黒人が砂糖栽培のための奴隷として連れて来られました。17世紀末、ズンビは奴隷制を掲げる白人勢力と戦って散りました。 カエターノは、ゆったりとしたリズムに乗せ、長調の旋律で、ブラジルに来たアフリカ人た

          8月8日 ブラジル3日目「英雄ズンビの銅像」

          8月8日 ブラジル3日目「サルバドール歴史探訪ツアー」

          早朝のビーチで娘と「ポンタ・ジ・アレイア」を歌った後、 朝食を済ませ、サルバドール歴史探訪ツアーに参加するべくホテルのロビーに向かいました。 ツアーは、昨夜ホテルで予約。参加者は全部で15名ほどでした。 朝8時集合でバンに乗り込み、移動。最初は私たちを含めて3グループ7人でした。 3か所のホテルで順次参加者をピックアップしていきました。 4つのホテルから参加したのは、ブラジルのサンパウロから3組、アルゼンチンから2組、スペインから1組、日本から1組(私たち)の16名でした。

          8月8日 ブラジル3日目「サルバドール歴史探訪ツアー」

          即興音日記#170「正しさは、」ミュージックビデオに寄せて

          9月16日も、15日と同じく即興音日記を2つ書きました。 脳と身体が今週の激務から解放されたためか、音楽がとめどなく溢れてきます。 朝はクラシックギターを弾いたので、午後は気分を変えて、鉄弦ギターを持ってみました。少し弾いていると、音楽に私を導いてくれそうなギターの和音とビートが現れてきました。夕方まで少しギターを離れ、別のことをしながらこの感覚を寝かせてみました。 そして夕方。 ギターを持つと、朝に弾いていた感覚を思い出してきました。 今回もギターだけは、先にある程度決

          即興音日記#170「正しさは、」ミュージックビデオに寄せて

          即興音日記#169「ひとのきょうじゃく」ミュージックビデオに寄せて

          今朝は、昨日とは別のクラシックギターを手に取ってみた。 弾いていると、曲の断片が立ち上がってきた。何かが生まれそう。 朝食のあとでもう一度音を出してみる。さっきの方向性で進めていくと、何かが生まれそうな感触が強くなってきた。それからもう少し色々試した結果、ギターで何を弾くか、大まかには決めた。 歌詞は決まっていない。と言うより決めない。 タイトルは「人の強弱」。 今回のテーマは、人間の強さと弱さ、にしようという程度。 私は強いのかな、弱いのかな。考えていくと面白い。 何に対

          即興音日記#169「ひとのきょうじゃく」ミュージックビデオに寄せて

          即興音日記#168「常識の内外(ないがい)」ミュージックビデオに寄せて

          9月15日の、2曲目の即興音日記。 朝は鉄弦ギターだったので、午後はクラシックギターを弾いてみた。 一つ目の和音を弾いた瞬間、これだ、と感じた。そこから一気にギターを決めた。メロディーは、まだない。歌詞もない。紙にメモも書かない。その状態で1回目の即興に臨んだ。終えたとき、もう一回やってみようと思い2回目の即興に臨む。2回目の方が好きだったので、ミュージックビデオをつくった。 よしやるぞ!と思って取り掛かるのは、しんどい。 だから肩の力を抜いて、さらっとやりたい。 けれど

          即興音日記#168「常識の内外(ないがい)」ミュージックビデオに寄せて

          8日8日 ブラジル3日目「早朝のビーチで『ポンタ・ジ・アレイア』を歌う」

          娘と一緒に歌える、ブラジル音楽の唯一の曲『ポンタ・ジ・アレイア(Ponta De Areia)砂の岬』。「ブラジルの声」と称されたミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)の1975年の作品。 娘がもっともっと小さいころから、私が「ラヤラヤ ラーヤー♪」と歌い出すと、娘も一緒に歌ってくれるようになりました。とても幸せな気分になれる我が家のファミリー・ソングです。 このブログを書くために久しぶりに聞きましたが、あまりに素敵過ぎて、泣きそうでした。そして、子供の

          8日8日 ブラジル3日目「早朝のビーチで『ポンタ・ジ・アレイア』を歌う」

          8月7日 ブラジル2日目の夜「ブラジルの食事がブラジル人をつくる」

          「ブラジルの食事がブラジル人をつくる」 それと同様に「日本の食事が日本人をつくる」 いま振り返って、しみじみ感じています。 どの国も、歴史的にも地域的にも、豊かで厚みのある食文化を持っています。本当に多様です。 「日本食」と言うと寿司や刺身、天麩羅を挙げることが多いですが、もちろんそれだけではありません。 同様に、というか日本の22.5倍の国土を有するブラジルを考えるとき「これがブラジルの食事」などというように到底一括りにはできるはずがありません。 それでも、その国に典型

          8月7日 ブラジル2日目の夜「ブラジルの食事がブラジル人をつくる」

          即興音日記#167「ゆめをみなかった」ミュージックビデオに寄せて

          2023年9月15日 自宅にて即興録画。 昨日の幸せな一日の思い出を表現しておきたいと思った。 これまでの激務のあとの、ぐっすり眠れる幸せを残したいと思った。 ギターは、あらかじめ弾くことをほぼ決めて、何度か練習した。 テーマは睡眠だが、歌と歌詞は完全即興。 何を歌うか、具体的には決めずにギターを弾き始めた。 2回録画して、こちらの方が好きだったので、ミュージックビデオを作った。 よしやるぞ!と思って取り掛かるのは、私には、しんどい。 だから肩の力を抜いて、さらっとやりたい

          即興音日記#167「ゆめをみなかった」ミュージックビデオに寄せて