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8日8日 ブラジル3日目「早朝のビーチで『ポンタ・ジ・アレイア』を歌う」

娘と一緒に歌える、ブラジル音楽の唯一の曲『ポンタ・ジ・アレイア(Ponta De Areia)砂の岬』。「ブラジルの声」と称されたミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)の1975年の作品。

娘がもっともっと小さいころから、私が「ラヤラヤ ラーヤー♪」と歌い出すと、娘も一緒に歌ってくれるようになりました。とても幸せな気分になれる我が家のファミリー・ソングです。
このブログを書くために久しぶりに聞きましたが、あまりに素敵過ぎて、泣きそうでした。そして、子供のコーラスと本人のファルセットの旋律が違うことに今気付きました。いかに曖昧にイメージのみで口ずさんでいたことよ。

そしてこの動画。

太陽が昇り切る前のホテル前の海岸を娘と散歩しているときに、今しかない!とばかりに録画。
娘が反応してくれて嬉しかったです。娘の笑顔。
ただ、先ほど書いた、楽曲把握の曖昧さを象徴するように、歌い出しの歌詞を思いっ切り間違っています。気付いたのは半日後でした。ははは。

とにかく、
ブラジルでやりたかったことリストの一つ目を達成!

ここで私の音楽聴取歴を少し。
小学生のときにビートルズの『A hard day's night』のイントロに衝撃を受けて以来のビートルマニアですが、中学、高校と、英語圏の大衆音楽を好きになり、大学生のときに聴いた幾人かのアメリカ人ミュージシャンに衝撃を受け、そのころから世界音楽に興味を持ち、次第にのめり込んでいき、20代後半にブラジル音楽に衝撃的に出会いました。ブラジル音楽に出会ったきっかけは部屋で聴いたNHKラジオと、ポルトガル語を学んでいたのちの妻でした。
特に、現在81歳のカエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)の音楽に出会ったことは、私の音楽観を一変させる出来事でした。何という曲、何という歌詞、何という声、そして知性と笑顔、地に足の着いた人間らしさ。CDを全て揃えライブDVDも買い、一時期聴き/観まくったものです。私の唯一の音楽的ヒーロー、カエターノ・ヴェローゾ。
カエターノを入り口にして私のブラジル音楽享受は深まっていきました。その中にミルトン・ナシメントも勿論います。

ブラジル音楽は、私に音楽の豊かさと多様性=人間の豊かさと多様性を、感動と共に教えてくれました。そのブラジル音楽に、ブラジルで、感謝を伝えたいという思いで「ポンタ・ジ・アレイア」を歌ったのでした。

バイーア州サルヴァドールでの3日目は、こうして始まりました。

つづく

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