ちょこっと菜食はじめました。
食品ロス削減に関わって数年、よりよい食についてや、食の未来について話すことが増えた。
その活動によって関わる人が増えたのもあるし、世間の風潮もあって、菜食主義の人と会うことが増えた。
久しぶりのnote、書きたいことが多すぎて困る…
変な文(いつもだけど)でも許してね、お手柔らかに。
それでは。
・菜食とは。
最近はベジタリアンやビーガンと呼ばれるが、日本的には菜食主義者かな。
厳密には色々な呼び方や種類があるのだが、基本的には動物性の食品を食べない人だ。
週に1食だけとか、卵や牛乳は食べるとか、魚は食べるとか、ゆるく行う人もいれば
ゼラチンや蜂蜜までも食べなかったり、革製品や羽毛を使わないなど、徹底的に厳しい人もいる。
菜食をする理由としては、宗教上の戒律、動物愛護、健康の為、などが様々な理由がある。
そして最近増えているのが環境の為。という菜食者だ。
事実、畜産業による環境の変化はあるし、工業的畜産に関しては様々な疑問を抱かざるを得ない。
牛肉を食べるにはそれ以上に大量の水や飼料が必要だし、牛のゲップに含まれるガスは温暖化を進めるし、畜産業で使われている土地を畑に変えないと更なる人口増加に耐えれない。
という意見もまぁ分からなくもない。
だからって、「じゃあ動物を食べるのやめます!!」
で解決するほど簡単な問題では無い。
・まずは残さない事。
何度も言っているかもしれないが、まず俺らにできるのはなるたけ残さない事だと思う。
買う量を適切にしたり、腐らせる前に食べきり、食べ切れなそうな物は加工して保存したり、適切な量を作り食べる事だ。
けどこれが以外と難しい。
適量ってのは人と状態によって変わっていくし、
食材も一定では無いし、季節も気候も変わるからね。
少し気をつけるとかなり残すことを減らせる。
なるたけ食事を計画的にし、冷蔵庫や食材と向き合い、適量をなるたけ把握し、保存方法を覚えて……
つまりは、食に真剣に向き合うって事。
食に向き合うってのは以外と難しい。
今現在、食材は溢れているように見えるし、食材は安いし、食以外の娯楽もたくさんあり食に対しての重きは年々減ってきている。
だけど、改めて、自分を作るのは食事だということを考えて、毎日の食事に少し真剣に取組んでみて欲しい。
・それでも菜食を試してみたいと思った訳
残さないのはもちろんだが、それだけじゃ解決しない事も多い。
食の問題について勉強をしていくにつれ、自然と菜食にも感心を持つようになった。
きっかけはこの本。
動物は自分で屠った物だけを食べる。という制限で進む実録。
魚介類、ジビエ、家畜、など様々な動物を殺して食べるという事の現状や課題が見えてくる。
偏った意見や主張も見られるが、最後まで読むと中々によい本で、食に対しての考えがアップデートされた。
菜食か菜食じゃ無いかの両極端な意見が多い中、中間点とでも言うのか、どちらの主張もいいバランスで、食への向き合い方を提案してくれる。
これまで読んできた菜食についての本や雑誌とは違う魅力がある。
そして、俺はこの本も読んでみた。
菜食の主張はよく耳にするが、肉食の主張は珍しい。
が、これはなんというか、一方的な攻撃的な内容だった、、
けど、たいして考えずに、流行りだからとか、オシャレだからとかでビーガンをしてる人にはぜひ読んで欲しい。
こういう考え方もあるのか。となるはずだ。
振り返ってみると、過去にも何冊かは菜食についての本を読んでいて
そこら辺で基礎知識はついていたのかなぁと思ったり。
特に精進料理の本はお気に入り。
菜食にも色々ある。
俺はベジタリアンやビーガンでは無いが、それでもその考えや食事を知ってみたいと思い
1人の食事の時はなるたけ菜食にしてみよう。とやってみた。
といっても、そんな本格的にするわけじゃなくて
自分の食事だけを作って食べる時だけで、そんな厳しくするわけでは無い。
例えば、余り物や期限が近い動物性食品があればそっちを優先するし、出汁とか調味料程度なら使うって感じ。
まずはゆるく、時々やってみる。
・ある日の食事達。
こんな感じ。
納豆ごはん
具だくさん味噌汁
小松菜おひたし
ほうじ茶
動物性の食品は鰹節だけで、ほぼ菜食だ。
ただ、やっぱり野菜は淡泊なので、厚揚げみたいに揚げたり、じっくりコトコト煮込んだり、味噌や納豆みたいに発酵させたり、そういう手をかけることも大事だなぁ~
俺は豆製品が好きなので、タンパク不足にはそうそうならなそう。
こういう食事は大好きだから、満足するのだけど人によってはどうだろうなぁ…
ナスの蒲焼き丼
厚揚げと野菜の味噌汁
こういう食べ方ができるナス、素晴らしい。
粉と油、そして甘辛いタレ。この組み合わせはしっかり飯が進むし満足できる。
キノコの旨味も良いし、根菜の甘味もいい。
こういう菜食なら進んで食べれる。
キムチスタミナラーメン
キムチにはアミエビがはいってるので完全な菜食とは言えないけど…
辛味と酸味、発酵の旨味。こういうのは菜食における大事なパーツだと思う。
そして少しのトロミ、香りの強いゴマ油、普茶料理的なやりかた。
肉や魚を使うと強烈な旨味がドーーンとくるが、野菜だと淡い旨味が重なる感じ。
そういう味を楽しむ。ってのも菜食では大事なのかな。
納豆ごはん
野菜たっぷり味噌汁
五目豆
キュウリとラディッシュの漬物
俺はこのスタイルが好きすぎて、こういう料理ばっかになってしまうが、良いもんです。
豆の旨味ってのはすごいです。甘くて淡くて美味い。
あと漬物、これも大事ですね。
浅漬けの酸味とか、本漬けの旨味とか、肉を食べてこなかった日本の伝統的なおかず。
俺はよく柑橘を使った浅漬けをつくるのだが、そのうち本漬けもやりたいなぁ。
納豆ごはん
沢煮椀
こんにゃく煎り煮
キュウリとラディッシュの漬物
ほうじ茶
お茶の話をしよう。
お茶にはグルタミン酸という旨味がけっこうはいっている。
それは、昆布と同じ旨味成分。つまり、良い出汁になるのだ。
本来は豚の脂や鰹節の旨味がガツンとくる沢煮、これの脂を深煎りのゴマ油、旨味を椎茸とほうじ茶で構築してみたのがこれ。
ほうじ茶の香ばしさが醤油と相性がよく、仕上げにいれた胡椒のスモーキーさともいいバランス。
そして、なによりお茶の凄いところは料理と一緒に飲むことで旨味を補強してくれる所だ!!
旨味を補強できる、それがお茶。凄い!!
・おわりに
菜食、すこしだけ試してみたが、ゆるくなら馴染める。
俺が野菜や豆が好きなのもあるが、自分ひとりだけなら馴染みやすい。
ただ、家族の食事となると難しいし、毎日毎食を完全に菜食だけってのは更に難しい。
外食もしたいし、魚や肉も食べたい。
けど、菜食や肉食について考えるきっかけになるから、ちょっとお試しでやるのは良いかもしれない。
最近のスーパーで菜食用の食品がこんなにあったのかとも気づけたり、大豆ミートを試すきっかけになったり、野菜料理のレパートリーが増えたり、気づきがある。
もっとしっかり菜食をしたらその世界の事も見えてくるのかな。
気になる。今後も学んでいこう。
・外食と菜食
そうそう、10月のはじめに緊急事態宣言が解除されたのと、俺の二回目のワックチン接種から二週間経ったので、久しぶりに外食を。
会いたかった人や行きたかった店に出向き、ここ1年半の分を取り返すように食べている。
俺は専門が和食なので、和食以外のジャンルはそんな本格的には出来ない。
だから最初は洋食をメインで!
イタリアンやフレンチからはじめ、こっから色んなジャンルに行く。絶対行く。
ここで気付いたのは、外食、特にヨーロッパ系の食事は脂や肉が多いから、家での食事を菜食にするくらいが丁度良いってこと。
食事のバランスをとる為に菜食ってのも良いのかも。
外食の楽しみ
ちょっとずつの前菜盛り合わせ。
ちょっとずつってのも外食の醍醐味だし、ごはんじゃなくてお酒に合わせるってのも魅力。
ひっさしぶりに美味しいワインで合わせたよ~!
手間暇と技術
パテ系の料理を家でやるのも超大変なのに、それを生地で包んでジュレを流して……この手間暇のかけ具合も、高等技術も家じゃあできないし食えない。
美味かったなぁ~コレ。
美味い内臓とか、美味い肉のヘタがでるからこそこのクオリティーでだせるのかなぁ。
飲食店の強み。最高、パテアンクルート万歳!!
デザート盛り合わせ
これ、家だったらよくても2種。
3種にフルーツ、それにコーヒーまで…!!
外食に行けない期間の長さもあって、こういう物のありがたさが染みる。
どれも美味しかった。
盛り合わせのスイーツは良いバランスだと足し算じゃなくて掛け算になるのさ!
あぁまた食べたい、食べよう。
菜食も肉食も外食も内食も中食も
バランスよく楽しみつつも
食の未来を考えていきたいな。
美味しく楽しくいこう!
鳴らせ オレの いのちに触れてく
鉄の弦をかき鳴らし 愛の歌で 言葉になれ
メロディになれ この場所で
何度も何度も勇気をもらっている彼らがまさかコラボするとは思っていなかった。
俺も頑張ろう。少しだけ希望をもっていける。
いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。