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ある暑い昼に5%のビアラオと出会うことについて。

それにしても僕は酒に弱い。
330㏄の小瓶1本で2時間も気持ちよく寝ていた。

不得意な言葉だが”コスパ”が良い。
いや、飲めるんよ。並みには飲める。

ビールを飲んで赤ワインのハーフボトル飲んで、二件目でジンリッキーとウイスキーを数杯飲むくらいは頻繁にする。
それくらい飲むのも大好きだけど、基本的に僕は1杯目で真っ赤になる。
だから最近では1杯だけで終わらせる楽しみも覚え始めようかと思いはじめたのだ。


・そこにビアラオがある限り

前のnoteで書いたように、ラオス料理がおもしろい。
ラオス料理の本を買おうと思っているのだが、本屋であんま見当たらなくて探し中。文明苦手人間に通販で買うのはハードル高い。

とりあえず使える文明の利器、パソコンでラオス料理を調べていく。
料理やレシピ、現地レポートなどがたくさんある中で絶賛されているのがラオスのビール、ビアラオである。

アジアで一番美味いだとか、ラオスで水のように飲むのが至高だとか、なんとも喉を鳴らす文章の多いこと。

《ビアラオ 日本 買える場所》
で、検索する。

ううむ、あんまし無いのか?
Twitterで調べてもラオフェスとかタイ料理屋で飲んだくらいしかでてこない。
通販はあれど、そこらでは買えないのか?


とりあえず近所の大手酒屋Kへ。
大手チェーンのはずが、近所の店舗はマニアックなのだ。

僕がジンやアブサンにハマったのはここのおかげである。
きっと店長の趣味なのだろうが、最近の改装でビール売り場が広くなり海外ビールやクラフトビールが増えた。

シメイが5色あったり、青島がプレミアムどころかIPAまであったり、ライオンのラガーもあったり、なかなか面白い。

シンハ―、チャーン、ビンタン、バリハイ、サンミゲール、サイゴン、サイゴンスペシャルもあるのか!
お、タイガーと思ったら、いた!!ビアラオだ!!

まさかここで出会えるとは思わなかったので嬉しい。

・真昼間、冷蔵庫を開きアルコールを胃袋へ

平日の昼、家で酒を飲む。それも1人で。
そんなことが許されるのだろうか?

そう思ってた時期が僕にもありました。

けどね、改めて考えるといいじゃないか!
なんと言っても心の健康にいいからね!!
なにを躊躇しているんだ。

まずはグラスを冷やす。
氷をいれて飲むのだからそこまで気にしなくていいんだけど一応ね。
きっちり冷やす方がテンションあがるし。

料理は昨日の残りのグリーンカレーと、もやしとエゴマがあるしバインセオにしよう。
タイバジルもあるしね。

グリーンカレーはタイ、ビールはラオス、バインセオはベトナム。
似てるけどちょっと違う、ラオスの隣同士の組み合わせ。

ラオス料理は本を手に入れてからにしよう。

・グリーンカレー

前日にこさえた物ですが、ざっくり作り方を記そう。
と言っても僕はすでにいくつかグリーンカレーのnoteを書いたので、とりあえずそれらを。

まずは僕の人生における大きな発見、柚子胡椒をグリーンカレーペーストとして作る方法。

そして、それを更にどシンプルにした品。
ミニマムグリーンカレー。

で、こっちはそれなりに本格的なレシピ。スパイシー。

これは変わり種、茶葉がベースのグリーンカレー。
こういうのもありよ。

・作り方

で、今回はミニマムと本格の間くらい。
ミキサーとかは使わなかったけど、生のハーブ類はけっこう使った。

おろし生姜にんにく、細かく刻んだ青唐辛子、エゴマ、タイバジル、を油でじっくり炒める。
スパイスもいくつかいれた。
カルダモンとコリアンダー、それとガラムマサラ。適量。

良い感じにジュクジュク炒めたらOK
生唐辛子は冷凍保存が楽でいいですな。

ココナツミルクの固形分をいれて煮詰める。
しっかり煮詰めるのが大事。

ちなみにココナッツミルクは振らずに置いといたり、冷やしておくと固形分が取りやすい。

んで、焼いた鶏肉や炒めた野菜をいれて煮込んで、ナンプラー、鶏出汁、醤油などで味付けて完成。

焼くときはエゴマやタイバジルの茎も一緒にいれると良い感じ。
胡椒とかもしてもいいわよ。

今回は鶏のハツとセセリ、
野菜はなすび、人参、パプリカ、ピーマン、椎茸。
ここらは特に自由に好みでやって欲しい。

米はうるち米とバスマティ米1:1にもち米少し

でもまぁ、あくまで二日目。繊細さは無いけど、とろけてて全部混ざってて美味い。
ちょっとナンプラーを足して塩気と癖を濃ゆくして酒のアテに最高さ~~


・バインセオ

ご存じ、ベトナムお好み焼き(どちらかと言うとクレープに似てると思うがね!)

サクッと軽い生地で肉もやし炒めを挟んであり、それらを生のハーブやレタスと食らう。
オヤツと言うかツマミと言うか軽食というか、大好きな品なんだ~


米粉でやるのが定番だけど、今回は切らしてて白玉粉と薄力粉を混ぜてこさえた。
ターメリックとココナッツミルク、卵を合わせていい感じに焼く。

比率はテキトー、ちと厚めだけどこれもヨシ。
片栗粉いれてモチっとさせたのも好きだし、卵を入れずにシンプルにしたのも好き。

具材は定番の豚ともやし。
ここにエビをいれてもイカをいれても、ネギやニラも良い、かなり自由度は高い、そう思うとお好み焼きかもしれない。

家なら具を先に炒めて、フライパンを綺麗にして生地を焼き、そこに具をのせて更に焼き付けて折るのが良い、かなぁ~
ガレットみたいに作る。

それをちぎってレタスとハーブとネギと一緒に食らう。
ソースはスイートチリソースにナンプラーとゴマ油を混ぜたヌクチャム的なタレ。

・あっり、乾杯!!

冷えたグラスに氷をガラゴロといれビアラオをトクトクシュワ~と。
そしてグイっと飲む。

あ、美味い!ああ、おいしい!!
爽やかだけど甘味というか旨味がいる、濁ってる感じはどこかヒューガルデンを感じる(ヒューガルデンは小麦いりの薄濁り)

調べてみるとどうやら米を使っているらしい。流石はラオス。米食文化だもんね、
そして随分とあっさりしている。

軽やかですっきり、でも奥の方に米の甘味と香りがある。

う~~ん、めちゃめちゃ合う!
ココナッツミルクの甘味、スパイスの刺激、エゴマやタイバジルの癖とめっちゃ合う!!
こりゃあたまらんわ~~!!


辛い味や癖に合わせる酒と言うと濃かったり癖が強い物を使いがちだけど、水のようにスルスルと流せるのもいいもんだね。
ビアラオいいわ~~

・文明、文化、

バインセオをエゴマで包んで食らいビアラオで流し込む、グリーンカレーをひとくちからのビアラオ、バインセオにグリーンカレーをつけて食ってビアラオ、バインセオの具とごはんで食べるも良し。

なんて幸福じゃろか。

ちなみのコレ、昼の11時半。
朝飯も食わずに一食目。

ラオスへ行ったことは無いけど、きっとクーラーをつけない方が近いだろうと思い扇風機だけで。
首に手ぬぐい、汗はでるし、いつも以上に酒も周る。

べたつくけど、人間だもの。
しっかり食べて飲んだら、ざざっと水を浴び全身を冷やしたら爆睡。

幸せってなんだっけ、なんだっけ。

まぁ、色々な幸福はあると思うけど、こういう幸せもあるさ。きっとあるさ~


今年はあまりにも暑いのでさ、こういう事してもいいよね。
というか暑くなくても、頑張らなくても、偉くなくてもいいじゃないか。

暑さをどうにかする為にクーラーも大事だけど、木々を増やしたり環境を少しでもどうにかできたら、できればいいなぁ。

文明へのアンチテーゼ、坊主頭は水浴びが気楽にできて暑い日も過ごしやすい。
ファッションをこだわらないのだって、クーラーを使う機会を減らす事を優先しているからだ。
こだわらないという環境問題へのアクションもありだべさ。


なーんてね。


おしまい。

上出来上出来!





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