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自分のアタマで楽しく考えてみる

みなさんこんにちは、ヘルスケア・フィットネス事業のお仕事や学びをサポートしている工藤です。

本日は「おちゃらけ社会派ブロガー」と呼ばれている(自称している)ちきりんさんの著書をテーマにした記事です。

自分のアタマで考えよう(知識にだまされない思考の技術)/ちきりん

ちきりんさんが社会人になった頃、「何をどう考えれば良いのか、よくわかる本」があったら助かるなあ…と感じたことがありました。

その背景から、「考えるための方法論」をまとめた本が本書になります。

構成はこのようになっています。

序 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
1.最初に考えるべき「決めるプロセス」
2.「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
3.あらゆる可能性を検討しよう
4.縦と横に比べてみよう
5.判断基準はシンプルが一番
6.レベルをそろえて考えよう
7.情報ではなく「フィルター」が大事
8.データはトコトン追い詰めよう
9.グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
終 知識は思考の棚に整理しよう

本書で非常に分かりやすいと思ったのは、情報と結論をつなぐことを「思考」と定義していたことです。

つまり、

①収集&加工された情報(インプット)
  ↓
②思考(考えること)
  ↓
③結論!(アウトプット)

このように「思考」についてシンプルな表現をしていました。

ポイントは、①情報のインプットと②考えることを混同しやすいことです。

本を読んだり、ネットで情報を集めたり、表計算ソフトを操作するようなことは、考えたつもりになってしまう「作業」であり、「思考ではない」と述べられています。

本を読むことなどは一見「思考」しているように思えますが、実はそれだけでは自分のアタマを使って考えていないことになります。

では、思考する、考えるとは何なのでしょう?

ちきりんさんはこのようにまとめています。

「私は考えた!」と言って、「じゃあ、結論(=あなたの意見)はなに?」と聞かれたときに、なにも浮かんでこないのであれば、それは実は考えていないのです。
(中略)
考えるとはなにかを決めることです。結論を出すことです。

いかがでしょうか。

日常生活で「考えている」時間は、個人差があるにしても、一般的にはそれほど多くないとも述べられています。

なぜなら、丸一日集中することは誰でも難しいからです。

たしかに、私も企画職のキャリアが浅かったころ、それまでの職種より「考える」時間が増えて、ぐったりしてしまったことがあります。

フィットネスクラブの仕事では、基本的にルーチンワークが多く、結論を出すために「考える」時間はそれほど多くはありませんでした。

つまり思考するトレーニングをしていなかったわけです。

それが、大なり小なり自分自身の「結論」を要求される毎日に急変したわけですから、適応するのには時間がかかってしまいました。

常時アタマが燃えているような感覚です。

しかしその環境が当たり前に変わると、思考する力も少しずつ向上し、考えること自体が楽しくなっていったように思います。

ビジネスで出す「結論」にセンスがあるな、切れ味があるな、と感じるような人たちは、情報をつなげる「思考」を楽しむ習慣があるのかもしれません。

本書にはそのヒントが示されています。

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