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起業家に学ぶ、プレゼンテーションで伝えるべき9つの項目

みなさんこんにちは、ヘルスケア・フィットネス業界のお仕事・学びを支援している工藤です。

私は現在、ヘルスケア業界で商品企画・開発およびマーケティング関連の仕事に就いています。

仕事の中には社内で自分の提案をプレゼンする機会があります。

企画書のつくり方については、以前こちらの記事を発信していました。

本日は、社内でプレゼンテーションをする際に、ヒントとなる要素が記載されている書籍をご紹介します。

※ちなみに、プレゼンテーションの本ではありません。

STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか/堀新一郎・琴坂将広・井上大智

こちらの本は、「17人の起業家のケーススタディ」「経営学者が分析した体系的な知識」の組み合わせで、非常にバランスよく構成されています。

本書はまず、この2つの組み合わせがすごいな!と感じました。

なぜなら大抵のビジネス書はどちらかに偏っていることが多いからです。

事例だけでは学びが浅くなり、再現性に乏しくなりやすい。

体系的な知識だけでは具体性が無く、実践的ではないこともあります。

それが2つとも漏れなく記載されていることが本書の醍醐味です。

ただし、その分ボリュームがあり、約500頁で構成されています。

さらっと読める本ではないことはネックになるかと思います。

 

🥚起業家に学ぶプレゼンで伝えるべき必須項目とは

さて、本書は起業家の事例と、起業および経営に関する体系的な知識が網羅されていますが、その中で会社員の方も参考になる要素はたくさんあります。

その中のひとつが、投資家に対するプレゼンテーションです。

起業家は、自分の会社に資金を出してもらえるよう、投資家に対してプレゼンテーションをする機会があります。

本書で投資家に伝えるべきとされていた項目は、私が社内プレゼンをする上で必須となる項目と共通するものばかりでした。

その項目がこちら。

①市場
 自社の狙う市場の規模、成長率、ベンチマークとなる企業
②課題
 この市場の未解決な大きな課題は?
③解決策
 その課題をどう解決するのか?
④競合優位性・差別化
 他の解決方法に比べて、どう優れているのか?
⑤ビジネスモデル
 ヒト・モノ・カネの流れ、収益の構造
⑥トラクション
 未来の成長を引っ張るための実績
⑦事業計画
 どのような計画で成長してどのような規模になるのか?
⑧資金
 計画達成のために必要な資金量・資金使途は?
⑨チーム
 なぜ自社のチームが成功できるのか?

将来の可能性を見出して投資家は資金を出すわけですが、一般企業も必要となる納得感は同じだと思います。

上記の9項目が抜け漏れなく網羅されていれば、社内の提案も通りやすくなるのではないでしょうか。

または、自社の既存商品・サービスのチェックリストとして活用しても良いかもしれません。

自分たちの仕事は、誰の課題を、どうやって解決し、他の解決策と何が違うのか?

どのような儲けの構造になっていて、どんなチームが、どのような計画で進めていくつもりなのか。

一度振り返ってみると、仕事の本質が見つかるかもしれません。

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