マガジンのカバー画像

おちんちんじゃないやつ

47
おちんちんじゃないやつをまとめたやつ。おちんちんは一切登場しません。 ※訂正:☓「一切」→○「ほとんど」
運営しているクリエイター

記事一覧

よくねえのにもかかわらず

やっとこさ「ブラックミラー」の最新シーズンを観始めたんだけど、まあ相変わらず救いのない話が続くな。今より発達した、でも「こんな将来が来るかも」くらいには日々感じてるくらいの地続き感のあるテクノロジーの社会で、「まあ、その技術あったらそういう風に使っちゃうよねえ」って感じの相変わらずな人間たちが肉体や精神や記憶を拡張した結果、酷い目に遭う。実は結構落語と似てるかもしれない。時代逆だけど。

ただ、こ

もっとみる

覆面的こんにちは赤ちゃん主義

赤ちゃんは、基本的に見せてほしい。かわいいからだ。かわいいものは見たい。ただ、テレビに出ている人の中にはプライベートを明かすことを望まない人もいるだろう。それはそれでしょうがない。

というわけで、芸能人は子供が生まれた時にテレビで見せる派、見せない派に分かれる。が、よくわからないのは、ここから見せる派がさらに分かれるってことだ。「テレビで見せるけど顔は隠す派」というのが、確かに存在する。

最近

もっとみる

褒め自殺

「日本人の方ってすごいですね。」

褒められたさも臨界点に達したのか、この秋からはいよいよ「外国人に褒めてもらう」をテーマに掲げたようなゴールデン番組がいくつか出てきた。先に断っとくと「YOUは何しに日本へ?」はそこには該当しないと思ってる。あれは登場するYOUたちの面白さが主役なんであって、「外国人=日本を褒める装置」じゃないし。

さて、この秋始まったのはテレ朝の「世界が驚いたニッポン!スゴ〜

もっとみる

在宅ハロウィーン

"警視庁渋谷署によると10月31日午後9時50分ごろ、JR渋谷駅前のハチ公前広場で、川崎市の40代の自営業の男が10代少女の尻などを触ったとして、都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された。容疑を否認している。男は体をなで回している最中にこの少女本人に取り押さえられ、近くの警官に突き出された。(スポーツ報知)"

普通のニュースだ。これを「普通のニュース」と思ってしまうこと自体が情けないことではあ

もっとみる

瞬間May J.側人間

松たか子の歌声が聞こえてきて、反射的にテレビの方を振り返るその途中、画面が目に入るより前に、その曲がレリゴーじゃないことだけはわかった。いや、正確にはレリゴーじゃないから驚いて振り向き始めたのかもしれないけど。

思えばここ半年以上、神田沙也加やMay J.がテレビで歌えば歌うほど膨れていく「で、松たか子は?」問題。二人の露出を尻目に高まる「出ない」松たか子の価値、そして負の副産物としての「なぜ出

もっとみる

ヨガスマッシュ

はいはい、モデルさん恒例のヨガの話ね。そんで半身浴してアロマ焚いて、朝はスムージーね。「PON!」で道端ジェシカがヨガの話をしてるのをそんな感じで聞き流してた。ただ、それが最終的に「ヨガをテーマにした映画やります。劇中にはお客さんのための瞑想タイムもあります。」ってとこに着地したんだから、これはかなり話変わってくる。映画、ヨガ、瞑想ときたら、これはもうおれだろう。おれのやつだろ、これ。

公開2日

もっとみる

そして巨大明朝

「好きな言葉は”情熱”です」でお馴染み、湘南美容外科のCM。ドクターたちがシンプルに好きな言葉を発表してた一期から、炎をまとった二期、そしてシンプルに回帰した真っ白な色調の三期まで確認済みだが、とにかく「好きな言葉の発表」という軸だけはまったくぶれずに来てる。

さて、今回また新しいバージョンに遭遇した。まあ正確には三期の別バージョンって感じだ。白の時代の二作目。ただ、いつものように登場した相川理

もっとみる

みた人にはみえない人

「おしん」を観に行ったのは、ちょうど去年の今頃だったか。観に行ったんだよ、おれ。映画版を。ひとりで劇場まで行って。すごくね?

で、だ。そんな人間にとって、おしんこと濱田ここねちゃんのキシリクリスタルのCMでのおしんっぷりはすごい。妖精の姿で登場しての開口一番「キシリクリスタルが新しくなってたよ!」、その文字に出来ない息遣い。おすん…。おすんでねえか…。

有名になった役の印象ってのは厄介だ。ダニ

もっとみる

おかず

「被」の冠が跳ね返ってくる瞬間はダイナミックだ。捕食者が被捕食者になったり、差別者が被差別者になったり。やる側は自分がやられる側に回ることなんて夢にも思ってないから、必然的に「不意打ち」がセットでついてくる。自分がしてきた所業の本質を口半開きで観察するハメになる。

壇蜜先生の米のCMが始まったから、「ああ、壇蜜先生の米のCMだ。」と思いながら見てた。あきたこまちだよな、秋田出身だし。加藤鷹も秋田

もっとみる

後ろから前から

「犬に服なんか着せて」っていうセリフを最近あんまり聞かない。十数年前くらいにはよく耳にしてたような気がするんだけど、それ自体が気のせいなのか、それとも「犬に服着せる」が市民権を獲得していく歴史を身をもって体験したってことなのか。

いずれにせよ、犬に服を着せる行為はもう当たり前なんだろう。別にそれはそれでいい。それこそ「犬に服なんか着せて」なんて言う気はさらさらない。着せたきゃ着せればいいし、着せ

もっとみる

ヤギはいる

「スタッフがおいしくいただきました」「専門家の指導の元で行っています」「CM上の演出です」等々のお断りテロップがツッコミの対象になってから、結構時間が経ったんじゃないか。もはやいちいち「それいらないだろ!」「わかってるよ!」とかツッコむのもバカバカしいというか、出すほうも見るほうも「まあそういうもの」って感じだ。

「ハイジの村」っていう施設で飼われてるセントバーナードがお客さんに噛み付いちゃった

もっとみる

よくわかんないもののかっちょいい言い方

佐世保で凄惨な事件があったのを知って二番目くらいに思ったことは、今日のミヤネ屋でまた「心の闇」くるな、ってことだった。我ながらどうかと思うけど、そうだったんだから仕方ない。

そして始まったミヤネ屋のトップニュースのトップ画像、どん。

いただきました、「闇」。期待を裏切らないな。ミヤネ屋ではトピックスの見出しの先頭に必ず赤に白抜きで「衝撃」とか「感動」とか「ゾノ逮捕」(前園が逮捕された時)とかの

もっとみる

反省からの平均という前衛

「危険ドラッグ」発表で「母さん助けて詐欺」がまた注目されてる感じだけど、同じ公募から生まれた面白ネーミングでも、このふたつは選考過程がどうやらずいぶん違うらしい。

「母さん助けて詐欺」は単純に、公募で集まった中から「これは」と思ったものを選んだものだ。最優秀作品賞である。…マジで?…まあ、とにかく向こうさん的にはこれが一番良かった。前衛的だな。

一方の「危険ドラッグ」。「危険ドラッグは102件

もっとみる

力は遅いし頼りない

「音楽の力ってすごいなって思いました」っていうのは割とよく聞くコメントだ。こないだなんかそのものずばり「音楽のちから」って特番やってたし、その番組中でもやっぱ言ってた。で、それを聞くたびになんだかしっくりこないというか、「そうでもない」って気がしてくる。

いや、確かに音楽すげえなって思うことは自分にもある。ただその時の鳥肌と「音楽の力って…」っていう月並みコメントの温度がどうも噛み合わない。根本

もっとみる