おっさんが集まり奏でる音楽に、こんなにも心を奪われ感動するなんて
最近、週末の土日に「凪のお暇」というドラマが再放送している。
このドラマのあらすじ。
主人公の凪は、日々何事もなく平穏に過ごすために、常に場の空気を読み 「わかる!」 と周りに同調することで、自分の平和を保っていた。
しかし、いつもニコニコ、ビクビク、人の顔色を伺う凪の様子に同僚からは、いじり、“良い意味で” のダメ出し、そして理不尽な仕事をふられ放題の毎日。
そんな 「なんだかなぁ〜」 な生活を送っていたある日、付き合っていた彼氏・我聞慎二からの一言がきっかけで心が折れてしまう。
それをきっかけに 「わたしの人生、これでいいのだろうか…」 と見つめ直した結果、凪は人生のリセットを決意し、成長していくストーリーだ。
僕はこのドラマの虜になってしまった。
日々働くことに追われて心が疲れたサラリーマンにとって、凪の健気さに癒やされる。
そして何より、このドラマの鍵となるのは、”サウンドトラック”の存在だ。
凪のお暇のドラマ内で流れる、愉快で軽やかなメロディがあるからこそ、このドラマは成立する。
一体どこの誰がこんな素晴らしいメロディを生み出したのか、気になって調べた。
調べたところ、「パスカルズ」というアコースティックオーケストラ的なグループが楽曲を提供しているようだ。
ユーチューブで検索したら、早速辿り着いた。
この動画をぜひみてほしい。
ポップで可愛くてキュートで華奢な曲を、おっさんを中心に奏でてるではないか。。
この独特な感じは、”オモチャの楽器やピアニカ、バイオリン等を使ったサウンドは軽妙な中にエスプリやユーモアを配し、他にはない開放感を聴く人に与える”そうだ。
このグループに対し、詩人・ミュージシャンである尾上 文さんはこう語る。
パスカルズの音楽は僕には、生きることへの賛歌に聴こえる。この世界に生まれ生きる誰もが、喜びとともに生きる権利をもっているし、いいとこも、悪いとこも、欠点もクセも、うぬぼれも自信のなさも含めて、ひとつの命はたったひとつだ。
たったひとつの命だから、たったひとつの命である他人の一生を尊重できる。人間が長い時間をかけて作ってきた規則とか基準とか慣習とか世間体とかが、まるで、おまえは僕と同じだというように振る舞うから、比較が生まれ、差別が生まれ、僕らは僕は僕で、他の誰ともちがうということを、つい忘れてしまいがちなのだけど。
パスカルズは14人の個人がひとりひとり他の13人の生を尊重することで成り立っているバンドだ。
すっげぇ、かっこいいバンドじゃん。
おっさんが集まり奏でる音楽に、こんなにも心を奪われて感動するなんて…。
パスカルズが奏でる音には虚栄心が全く感じられず、ただ、「音楽って楽しいよ。生きるって案外いいもんだよ」と語りかけている。
「恥ずかしい?生まれた時はみんな裸だぜ、気にすんなよ」なんて言葉まで僕は聞こえてくる。
「好きなことやっていけよ、応援してやっから」と労いの言葉までかけて貰った気分になる。
仕事の疲れが吹き飛ぶような、心が軽くなるような、明日も頑張ろうと思えるような、そんなような気がした1日でした。
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