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【小説】ロックバンドが止まらない

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オリジナル小説です。 とあるバンドの話です。 何卒よろしくお願いします。
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2024年2月の記事一覧

【小説】ロックバンドが止まらない(23)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(22) 「……というのが、僕たちがChip Cho…

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4か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(22)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(21) 「じゃあ、ひとまずお疲れ様でした! 乾杯!…

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4か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(21)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(20)  すると、神原には今一度観客の様子が目に飛…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(20)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(19)  出番当日。神原たちは九時には学校に着いて…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(19)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(18)  文化祭初日は、気持ちのいい秋晴れの空が広…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(18)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(17) 「確かにお前の言うことも一理あるけどよ、だ…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(17)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(16)  神原たちは、次の土曜日にも貸しスタジオに入った。文化祭で演奏する六曲を、少しでもクオリティを高めようとする。  だけれど、この日もなかなか呼吸が合わず、時間を追うごとに神原の感じるストレスは強くなった。  特に久倉の演奏が良くない。少しは気持ちが落ち着いたのかミスは少なくなっていたが、それでも演奏はどこか独りよがりで、神原たちに歩み寄ろうという気は、少なくとも神原にはあまり感じられなかった。  この一週間、神原と久倉は

【小説】ロックバンドが止まらない(16)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(15)  夏服であるワイシャツの袖をまくらなくても…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(15)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(14) 「そりゃ俺だってどっちも頑張るつもりでいた…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(14)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(13)  高く昇った太陽の下では、日陰はほとんどな…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(13)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(12) 「よし、じゃあ何からやろっか」  神原が言…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(12)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(11)  神原たちがクラスメイトや友人にドラムをや…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(11)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(10)  季節は巡って、校庭には再び桜が咲く。卒業…

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5か月前
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【小説】ロックバンドが止まらない(10)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(9)  プレイヤーから聴こえてきたのは、ギターの音色だった。コードを弾いていて、シンプルながら曲として成立している。まっすぐな思いを、奇をてらわずにぶつけているような曲と演奏だ。  でも、それが何なのかは神原には分からない。与木は黙ってプレイヤーを見つめている。説明がないと誰の曲なのか、そもそも誰が演奏しているのかさえ神原には判然としない。  与木はこの曲を聴かせてどうしたいのだろう。そのことばかりが気になって、神原は流れる曲に完