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「#新年度準備を十分に!」 NPO法人 School Voice Project の取り組み

 こんにちは!たーぼうです

 新年度が始まりますね。人事異動などもあり、バタバタと準備が行われていると思います。

 さて、今回はそんな新年度の準備に関する NPO法人「School Voice Project」(SVP)の動きについて紹介します。

\ 新年度準備を十分に! /


SVP Facebookページより抜粋。

 埼玉県の高校は今年度は3日(月)に準備出勤や辞令交付があり、10日(月)に始業式・入学式がスタートします。

 春休みの平日勤務は5日間で、大体いつも小中学校と同様です。普段は8日くらいなので曜日によってはあと1日くらい増減しますが、やはり短いと感じます。新年度はスタートまで土日が2回ありますが、なかなか仕事が終わりません。先日は部活終わりに土曜日も準備のために仕事をしておりました。

 ガイダンスや研修などもあるし、学年や分掌(学校内の業務分担:進路・教務など)会議もできて2回くらいなので、関係構築も不十分です。もう少しゆっくり始まってくれたらどんなにいいだろうと思います。
 
 これが普通だと思っていましたが、実は春休みの期間って都道府県によってスタートは異なるそうです。

SVP Facebookページより抜粋。

 まさかの4月4日からスタートする自治体もあるそうです。例えば異動する場合は、3月31日まで前の学校に勤務しており、異動前は異動先の仕事はできません。そのため、もはや何が何だかわからない状況のままスタートするケースがあります。埼玉県はまだ良い方ですが、もう始まっているところがあると思うとゾッとします。

SVP Facebookページより抜粋。

 この状況をなんとかすべく、SVPはアクションを起こしています。新年度準備を十分に!春休み後ろ倒しキャンペーンです。これが成功すれば、準備時間の確保、職場での関係構築、働き方改革など様々なメリットがあります。

 SVPメンバーが隙間時間を使って各自治体の学校管理規則を調査し、春休みのスタートを調査しました。(私も一部の自治体の調査協力しました!)

 この問題は、学校管理規則を改正すれば春休みのなどで延ばせるそうなので、すぐにでも政治家の人たちにはやってほしいと思います。

SVP Facebookページより抜粋。

 
 このような問題に具体的に着手しているSVPはすごいなーといつも思います。教員を10年以上していますが、他の自治体がこんなに早いなんて全く知りませんでした。やはりこの団体にジョインして視野が広がったと感じます。

 調査結果や社会への発信について以下、団体関連ページより抜粋し、ご紹介させていただきます。

【1】:SVPの取り組み



 NPO法人School Voice Projectは、
 新年度準備を十分に !キャンペーンを実施中!
 今年度は土日を挟むのでたった2、3日のところも...

 

 
 私たち、NPO法人School Voice Project では、2022年10月に全国1788自治体「学校管理規則」を調査し、そこで分かった新年度準備期間の情報をもとに、都道府県別MAPを作成しました。

 実は、あまり知られていないことですが、自治体によって、新年度準備期間はかなりバラつきがあります。

 今年(2023年4月)は、月初に土日があるため、短い自治体では4月3日と4日の2日間しか準備期間がありません。一方、長いところでは3週目に新年度スタートという自治体もあります。

【新年度、4月当初のドタバタはデメリット大!】
①情報の引き継ぎが不十分になる
②新規採用の先生に、大学では学ばない学校の活動について伝える時間が足りなくなる
③教職員同士がお互いのことをあまりよく知らないままスタートを切ることになりチームづくりやビジョン共有もできない
④短期間にこなさねばならない業務量が増え、超過勤務になる
⑤さまざまな会議の時間が十分に取れず前例踏襲になりやすい

 現状の春季休業のスケジュールで、十分に子どもたちを迎え入れる準備ができているのかどうか、考える必要があるのではないでしょうか。

 この現状は、「学校管理規則」を改定することで変えられます。具体的には、どの自治体でも定期的に開催されている「定例教育委員会会議」で決議すれば、春季休業日の日程を変えることが可能です。なお、学校管理規則は、多くの自治体において、議会での決議を必要とせず教育委員会の議決で済むため、意外とハードル低く変更することができます。

 School Voice Projectでは、現場の声や調査の結果を踏まえて、「春休みの後ろ倒し」を各自治体の教育委員会に働きかけるキャンペーンを開始しました。(陳情や請願、提案書の手交などを展開していきます)

▼このキャンペーンの関連記事はこちらにまとまっています。
(すでに春休みの後ろ倒しを実現した自治体の担当者の方のインタビューや教職員の声も掲載しています)


 このキャンペーンを応援・賛同いただける方は、ぜひ情報を拡散したりハッシュタグで投稿して、盛り上げにご協力をお願いいたします。

【2】:では、どのように変えていけるのか



 では、学校管理規則を改定するためには、具体的にどのような手続きを踏んでいけばよいのでしょうか。それはまずスタート時点である「あなた」がどのような立場の方であるか、ということによって決まります。詳しくはリンク先のダウンロードいただける資料内の「各立場からの提案方法」を参照ください。

 もしもあなたが、教員になって間もない20代の先生だったとしても、可能性はあります。その場合、まずは信頼できる同僚の先生にこの記事を共有してみてください。その先生が学年主任、教務主任、教頭の立場であればよりよいでしょう。校内に共有できそうな先生がいない場合は、他校でも構いません。まずは4月の春季休業期間について問題意識を共に持つことができそうな先生に相談するところから始めてみてください。

 また、保護者の方の場合、お住まいの地域の教育委員会事務局や市区町村役場に問い合わせてみるという方法があります。まずはお住まいの地域の4月の始業式が何日から始まっているのかを調べていただき、もし「4月6日」より早い日程で始まっていた場合、学校教職員はかなり多忙な状況であることが予想されます。保護者の方からこのような問い合わせが入れば、学校や教育委員会事務局としては、働き方改革を推進するための追い風だと感じられるでしょう。

■【新年度準備を十分に!】4月頭のドタバタはデメリット大。解決方法と春季休業が終わるタイミングの独自全国調査結果も公開(詳細資料DLあり)


【3】:オンライン記者会見を行い、
各メディアでニュースになりました!


SVP Facebookページより抜粋。

 4月6日(木)にSVP理事の武田・小林、そして富山県と東京都の現職教員の方や、某教育委員会事務局職員の方がこの問題について、記者会見を実施しました。

 内容としては、始業式日程調査&教職員アンケートの結果をお伝えし、始業式の後ろ倒しを訴えました。

■記者会見資料はこちら

https://bit.ly/3Gn2BPp

 早速メディア報道もしていただいています。

■NHKニュース
 テレビ放送でも流れました!


■教育新聞

 この問題を、多くの教職員の方、教育委員会の方、保護者や地域住民の方に知ってもらえると嬉しいです。ぜひシェアやRT等で拡散していただければ幸いです。

【4】:関連記事



・【教職員アンケート結果】来年度の始業式日程は? 必要だと思う準備期間は?


・【新年度準備を十分に!】始業式の日程を後ろ倒しした熊本市の遠藤教育長にお話を聞きました


・【新年度準備を十分に!】毎年必ず平日5日間を確保できるようになった木更津市教委の担当者にお話を聞きました


・【教職員アンケート結果】新年度の準備期間、何日必要?


【5】:団体ホームページ



・NPO法人「School Voice Project」(SVP)

・WEBアンケートサイト「フキダシ」
 
学校現場の声を「見える化」し、対話の文化をつくるプラットフォームです。

・メガホン
 
学校をもっと良くするWebメディア

・政策提言
 WEBアンケートサイト「フキダシ」で集まった声や独自の調査・研究を踏まえてメンバー内で議論・対話を重ね、現場発の「提言」を作成。それを広めるロビイング活動を展開しています。
 これまでにも文科省・教育委員会などの行政機関や、国会・地方議会などの政治の場に届け、学校教育にまつわる政策形成や施策運用などに現場の声が反映されるよう、働きかけてきました。



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