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マイクロソフト伝説マネジャーの世界NO1プレゼン術

2021文字(約3分で読めます)

障害福祉事業所で働いてます、かえると言います。
今回の記事では、澤円さん著「マイクロソフト伝説マネジャーの世界NO1プレゼン術」を紹介します。

ラジオアプリVoicyの人気パーソナリティでもある澤さん。

仕事で最も必要なスキルの1つはプレゼン力

現代社会において「仕事で最も必要なスキルを一つ挙げてください」と言われたら、私は迷うことなくプレゼン力と答えます。

本書の冒頭で澤さんはこのように言われています。

プレゼンは大勢の前で話すことだけでなく、会話や会議での発言なども含め、コミュニケーションをとる場面での自分の言葉・発言は全てプレゼンだと言えます。

そう考えると、プレゼンは自分の意見を伝え協力してもらったり、会議の場面で建設的に議論を交わし合意形成していくことなど仕事のあらゆる場面で必要となるコミュニケーション力の土台となる部分になるのではないでしょうか。

この本を読んでから、普段の会話においても次のプレゼンの3つのゴール(特に❶)を意識するようになりました。

プレゼンの3つのゴール

澤さんはプレゼンには3つのゴールがあるといい、そのゴールを次のように書かれています。
❶聴いた人がハッピーになる
❷聴いた人から行動(決断)を引き出す
❸聴いた内容を誰かに言いふらしたくなる

❶と❷をプレゼンのビジョンといい、❸をプレゼンの核という表現をしておられます。プレゼンを作るとき何から始めていいか迷う人も多いと思います。

全てのプレゼンはビジョン作りから始まる

全てのプレゼンは「ビジョン」作りから始まる
ビジョンとは、
①相手からどんな行動を引き出したいのか
②その行動をすることで、相手にとって
どんなハッピーな未来が待ち受けているのか

僕はこの本を読んだとき
②の相手にとって
どんなハッピーな未来が待ち受けているのか?
の視点が自分には圧倒的に欠けていたと気付かされました。

自分のプレゼンを振り返ってみると

いかに自分の知っている知識を伝えるか
いかに自分がこれまで工夫し頑張ってきたか

を伝えることに重点を置いていました…。

色んな知識を知っているということと、
苦労をしてきたという事実を伝えることで
信用や共感を得られると思っていたのです。

でも、これだけでは自分語りで終わってしまいます。

相手目線が足りないんですよね。

プレゼンは「聴いてくれた人が行動してくれること」が大切なので

相手目線に立って話し、
聴いた人が「自分事」として考えて

「いいね!(自分も)やってみよう!」

と思ってもらえるように話すことが
お互い(聴き手・話し手)にとって、
ハッピーな未来がやってくるために必要なことなんだと思います。

プレゼンの核を作る

プレゼンのビジョンを作った後に
大切になってくるのが
プレゼンの核」を作ることです。

核とは自分のプレゼンの中で
これだけは、忘れずに持ち帰って欲しい
つい誰かに言いふらしたくなる
ようなキーワード(文章でも可)です。

自分にとってすごくいい話、印象深い話って
誰かに言いふらしたくなりますよね!

自分の話を聴き手に100%覚えておいてもらうことは、不可能であると言われています。

自分の話の「ここだけは持ち帰って欲しい
この言葉を思い出してもらえれば、行動のきっかけになってくれる」というような言葉が、プレゼンの核になるものです。

プレゼンの核を聴き手の印象に残るように
プレゼンの構成やストーリーを考えていきます。

本の中では澤さんが実際にプレゼンで使った核となる言葉が紹介されています。
また、澤さんが核を作るまで考え方がの流れが書かれているのでとても参考になりました。

プレゼンはプレゼント

プレゼンの語源は「プレゼント」だそうです。

プレゼントを贈るとき
みなさんはどのようなことに気を配りますか?

ほとんどの方が、贈る相手の人は
どんなものを欲しがってるのだろうか?
どんなものを贈ると喜ばれるだろうか?

このようなことに気をつけてプレゼントを贈ると思います。

プレゼンはプレゼントと考えると
プレゼンをするときの自分の考えが全く違うものになります。
(言葉選び・プレゼンするときの表情・声のトーン・身振り)

この本を読んだきっかけは、
通っていた起業家精神を学ぶスクールの
最終授業で6分間プレゼンを行うことになっていたからです。

プレゼンを作っている間、自分の話を聴いてくれた人にどんなハッピーな未来がくるのかを常に意識して作りました。今の自分の考え方の軸になるプレゼンができたと思っています。

「ビジョンと核」の話以外にも、このnoteでは触れていませんが「構成・ストーリーの構築方法」「スライド作成術」「本番での話し方」「質疑応答」に関する内容も全てのプレゼンに汎用化できる形で学べる本です。

最後にこの本を読んで
「プレゼンはプレゼント」という言葉が僕にとっての核となりました。

下記のVoicyはプレゼン上達に効く「聴き方」の回。聴き手の立場でも、プレゼン上達を意識すると「聴き方」というのがあるのですね!

あわせて伊藤洋一さん著「1分で話せ」もプレゼンについて大変参考になります。


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