- 運営しているクリエイター
記事一覧
ソビエツキー・ソユーズ級戦艦 : 無法地帯の生み出した怪物
もう未完成戦艦についてね、触れるのやめてもいいような気もするんですけどね、もうなんか未完成戦艦を思いつくとなんかもう止まらなくなってきて書きたくなってしまうので書きます。でももうこの艦は本当にデータがないのでどうしようもないんですよね、なのでかなりの部分は推測によります。そのうえで評していこうという企画です。
ロシアの野望 そもそもソビエトというのは海軍軍縮条約に署名していないというのがかなり
持たざる者ゆえの苦悩 : ビスマルク級
欧州新型戦艦群についてなんとなくうだうだ記事を書き続けている筆頭です。
前回はフランスの切り札リシュリューを書いたわけなのですが、ナチス・ドイツ海軍最大最強の戦艦、ビスマルクについて書いていこうと言うのが今日の記事です。多分今日のこれでひとまず最後になると思います。
これまでのまとめとして、始まりはポケット戦艦ドイッチュラント、そしてそれに対抗したダンケルク、ダンケルクに対抗したシャルンホルス
フランスが抱きし夢の果て : リシュリュー
なんとなく書き続けている欧州海軍軍拡競争物語。欧州の戦艦は非常に興味深い設計思想がそれぞれに流れていて面白いということがここまでの記事でおわかりいただけると幸いです。
というわけでこのまま欧州の海軍軍拡競争によって生まれた戦艦たちについて語っていきます、とりあえず。
順番的には前後してしまうのですが、今回はフランス海軍の戦艦、リシュリューについて語っていきましょう。
前回までの記事をまとめる
劇的戦艦ビフォーアフター
前回の記事でダンケルク級について解説しましたが、じゃあ今回はイタリア改装戦艦たちについても語っていかないといけないよねということなんです。
というか正確にはイタリア改装戦艦たちが非常に興味深いフネなので、ぜひ彼女たちの魅力に気づいてもらいたいという部分が非常に強い部分もあります。
前回までをおさらいしますと、ドイツ海軍がポケット戦艦を建造したことにより海軍のパワーバランスが崩れ、フランスはポケ
現実的な選択が未来を潰した : ダンケルク級
不定期で戦艦の記事を書いてる僕ですが、期せずして同時代の欧州戦艦を扱っているのでした。
今までの記事に関しては下にいくつか貼っておきます。
具体的にこれらの軍艦にどう繋がりがあるかというと、ドイツ海軍の再軍備、ドイッチュラント級の建造によりフランス海軍がダンケルク級を建造、それを受けてダンケルクのカウンターパートとしてドイツ海軍はシャルンホルスト級を建造、さらにイギリス海軍も旧式だったレナウン
速い戦艦は正義である : レナウン級に学ぶ
英語で船の代名詞は何を用いるかご存知でしょうか。そう、「She」です。船は女性名詞なのです。それは船という乗り物が優雅で上品、そして時には荒れた海も船員を乗り越え、船員を守ってくれる、母のような存在だからじゃないでしょうか。
何を言ってるんでしょうか。
先日Twitterに書いたんですが、そもそも僕は軍艦の中で戦艦の類が好きで、特にその中で装甲巡洋艦(装甲巡洋艦を戦艦に含めていいかは別として)
戦艦は政治に殺される : シャルンホルスト
さて、前々回のヴァンガード、前回のリットリオと僕が思う欧州最強戦艦の二人を紹介したけれども、その二人の戦艦に共通する問題がありました。
それは「戦艦は高度に政治的、かつ最新技術の塊であるがゆえに常に自分たちが想定する最高性能の戦艦が作れるわけではない」ということですね。
ヴァンガードに関して言えば当初の計画では40cm砲9門搭載の戦艦「ライオン」を作るはずだったのに戦局のせいで諦めざるを得ず、
イタリア戦艦リットリオ級に見るイタリア人の努力
前回長々と装甲の話をしたのは実はリットリオ級戦艦の話がしたかったからです。装甲の話があまりにも長くなりすぎたので分割することにしました。
以前僕が大好きな戦艦ヴァンガードについてこのnoteで触れたのでその記事もついでに貼っておきます。
さて、前回長々と装甲について説明したのは今回の記事のためだったりします。結局僕が言いたいのはイタリア戦艦リットリオ級の凄さ、ということです。イタリアというのは
戦艦大和は果たして性能不足だったのか
しばしば問題になるのが戦艦大和の速力問題である。戦艦大和は最大速力27ノットであり、米海軍の戦艦アイオワの33ノットなどと比較した際に見劣りする。
だから大和はもっと速くすべきだったという意見が多い。もちろん戦艦大和単体の性能を見た時にはそうなのだが、大和という戦艦が運用されることを考えた時にこれは適切ではないと僕は思う。
金剛級戦艦は30ノットを超える速力を発揮し、36cm砲による大